IPMI(Intelligent Platform Management Interface)を使うとリモートのサーバーを自在に操れます。
例えば電源オンオフ、リセットしたりわざわざサーバーを物理的にいじらなくていいので楽チンです。
今回はクライアント側のお話です。
各プラットフォームでIPMI Toolをインストールして使ったことがあるのでインストール方法と簡単なコマンド体系を紹介したいと思います。
詳しい使い方は省きます。
覚え書き。
インストール
Linux(CentOS)
yum -y install OpenIPMI-tools
Mac
homebrewで手軽にインストールできるらしいですよ、奥さん。
brew install ipmitool
Windows
Windowsだけ違うツールを使います。
ipmiutil - IPMI Management Utilities
からダウンロードします。MSIでもzipでもどっちでも大丈夫です。
- zipはそのまま展開するだけ。
- MSIでインストールしたときは全く想定できないところにインストールされるので locate32 とかで探したほうがいいかもです。
パスも通ってないのでコマンドプロンプトで補完も効きません。再起動したらパスが通りました。
私の場合はC:\Program Files (x86)\sourceforge\ipmiutil
にインストールされました。
Raspberry Pi(Raspbian)(クライアント側)
エラーが出ますが、気にしなくていいです。
クライアント側としてサーバーに対して命令発行できればいいので。
$ sudo apt-get -y install ipmitool
...
(snip)
...
Processing triggers for man-db ...
Setting up ipmitool (1.8.11-5) ...
[....] Starting IPMI event daemon ipmievdipmievd: using pidfile /var/run/ipmievd.pid0
Could not open device at /dev/ipmi0 or /dev/ipmi/0 or /dev/ipmidev/0: No such file or directory
Unable to open interface
failed!
invoke-rc.d: initscript ipmievd, action "start" failed.
Unable to start ipmievd during installation. Trying to disable.
簡単な使い方
LinuxとMacは共通のコマンド体系です。-P
オプションを省略するとインタラクティブにパスワードを聞かれます。
ipmitool -H ip_addr -U user_name -P password subcommand option
Windowsだけコマンドの形式が微妙に違います。
ipmiutil subcommand option -N ip_addr -U user_name -P password
電源オン
ipmitool -H "192.168.1.55" -U "admin" -P password power on
電源オフ
ipmitool -H "192.168.1.55" -U "admin" -P password power off
電源リセット
OSが動いていようがなかろうが強制的にリセットするのでどうしようもないとき、実験しているとき以外は使わないほうがいいです。
もっとソフトなコマンドがあると思います。
Linux, Mac
ipmitool -H "192.168.1.55" -U "admin" -P password power reset
Windows
ipmiutil power -r -N 192.168.1.55 -U admin -P password