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jsフレームワークstimulusでyahoo地図を操作してみた(その三)

Last updated at Posted at 2019-06-24

だいぶ間隔が空いてしまったけど、前回の続きです。

やったこと、やる予定のこと

0. railsアプリへのstimulus適用

1. stimulusでyahoo地図を表示

2. 表示した地図上で、指定座標に移動(前回)

3. 住所から座標を取得し、それをDBに登録(←今ここ)

4.「3」で登録した情報を選択し、yahoo地図上でその場所に移動(最終回)

今回は「住所から座標の取得」……つまりはジオコーディングです。
ただ取得したデータの登録までやりたいのでーー

先に、登録先のテーブルを作っておく。

テーブル名:「maps」

→「名前(name)」「住所(address)」「緯度(latitude)」「経度(longitude)」の情報(列)を持たせる

ターミナル

$ rails g scaffold maps name:string address:string latitude:string longitude:string

$ rails db:migrate

で、とりあえず座標登録できるようになる。
スクリーンショット 2019-06-24 11.34.28.png

……まあ現時点では、手で直接入力すれば、なんですが。

次に、ビュー関係を整えておく。

復習がてら、この画面にもyahooの地図が表示されるようにしておこう。

app/views/maps/_form.html.erb

<div data-controller="geocode"><!-- ←追記 -->

  <%= form_with(model: map, local: true) do |form| %><!-- scaffoldで出来た記述 -->

  <!-- 中略 -->

<!-- ↓↓scaffoldで出来た記述↓↓ -->
      <div class="actions">
      <%= form.submit %>
    </div>
  <% end %>
<!-- ↑↑scaffoldで出来た記述↑↑ -->

  <!-- ↓↓以下、追記↓↓ -->
  <div id="idmeihatekitoudemoiiyo" style="width:800px; height:400px"  data-target="geocode.map" ></div>

</div>

app/javascript/controllers/geocode_controller.js

import { Controller } from "stimulus"

export default class extends Controller {
  static targets = [ "map" ]

  initialize() {

       this.map = new Y.Map(this.mapTarget.id);
       this.map.drawMap(new Y.LatLng(35.66572, 139.73100), 17, Y.LayerSetId.NORMAL);

       var center = new Y.CenterMarkControl
       var control = new Y.LayerSetControl();
       this.map.addControl(center);
       this.map.addControl(control);

  }
}

今回は「data-controller名」を「geocode」にする(ので、jsのファイル名は「geocode_controller.js」になる)。
またyahooのAPIは「application.html.erb」にすでに書き込んである前提です
(ココらへんで不明点があれば、前々回の記事を参照してください)。

で、ついでに住所入力欄の隣に、座標取得用のボタンも用意しておく。

app/views/maps/_form.html.erb

  <div class="field">
    <%= form.label :address %>
    <%= form.text_field :address %>
    <input type="button" value="座標取得"><!-- ←追記 -->
  </div>

画面を確認すると、こんな感じ(地図をそのまま乗せるのはまずいっぽいので、モザイクを書けています)。
スクリーンショット 2019-06-24 12.14.50.png

この画面で実現させたいのは、
・住所を入力する
  ↓
・「座標取得」ボタンを押す
  ↓
・住所の地点にピンが立ち、その座標が「緯度」「経度」に入力される
  ↓
・ピンの場所を確認し、問題なければ登録
の流れ。

これをstimulas的(?)に考えると

①【data-action:「座標取得」ボタンのクリック】が発生した時に、
②【data-target:「住所」欄の情報を取得し】
③そこからジオコーディングで座標情報を獲得して
④【data-target:「緯度」「経度」に表示 + 「地図」にピンを立てる】

となる。

地図はすでにターゲット指定しているので、残りにもアクション、ターゲットの指定をしておこう。

app/views/maps/_form.html.erb

  <div class="field">
    <%= form.label :address %>

    <!-- ↓↓「住所」をターゲット指定↓↓ -->
    <%= form.text_field :address , :data => {:target=>"geocode.address"} %>

    <!-- ↓↓「座標獲得ボタンのクリック」をアクション指定↓↓ -->
    <input type="button" value="座標取得" data-action="click->geocode#get_lat_lng">
  </div>

  <div class="field">
    <%= form.label :latitude %>

    <!-- ↓↓「緯度」をターゲット指定↓↓ -->
    <%= form.text_field :latitude, :data => {:target=>"geocode.latitude"} %>
  </div>

  <div class="field">
    <%= form.label :longitude %>

    <!-- ↓↓「経度」をターゲット指定↓↓ -->
    <%= form.text_field :longitude , :data => {:target=>"geocode.longitude"} %>
  </div>

ーーこれでビュー側の作業は完了のはず。

最後に、stimulus側の記述をしていく

stimulus側で行うことを大別すると、
A.【住所から座標を獲得する】
B.【獲得した座標の場所にピンを立てる】
C.【獲得した座標情報をビューに表示する】
そして
D.【「B」の前にすでにピンが立っていた場合、それを削除する】
となる(初めはDをうっかり忘れていて、何本もピンが立つ状態にしてしまった)。

ちなみにAはここ、BとCはここ(公式)ここの記述を参考にさせていただきました。

まずは下準備

app/javascript/controllers/geocode_controller.js

import { Controller } from "stimulus"

// ピン保存用の枠……「D」で削除するために、作ったピンは保存しておく必要がある
var markers = [];

export default class extends Controller {
  static targets = [ "map", "address","latitude","longitude"  ]
                             //↑住所,緯度,経度を追加

  initialize() {

// 以下、略

追加されたターゲット、および「作成したピンの保存場所(後で削除するかもしれないので)」を用意しておく。

次いで、A.【住所から座標を獲得する】……の前に、

この【住所から座標を獲得する】処理は、非同期で行われる。
で、stimulusでは「this.【ターゲット名】Target」でビュー要素の取得や設定を行うのだが、非同期処理中だとこの記述では要素を取得出来ない

なので非同期処理が始まる前に、使用する要素を別の変数に格納しておく(ここで一日詰まって、いろいろ試してみて見つけた「動かせる方法」がこのやり方。もっといい方法が分かる方入れば、ご教授よろしくおねがいします)。

app/javascript/controllers/geocode_controller.js

  get_lat_lng() {

    //ターゲットを変数に移す
    var address = this.addressTarget.value;
    var latitude = this.latitudeTarget
    var longitude = this.longitudeTarget;

    var map_box = this.map

    // 続く

あらためて、A.【住所から座標を獲得する】

app/javascript/controllers/geocode_controller.js

    var map_box = this.map

    // 続き
    var request = { query : address };

    var geocoder = new Y.GeoCoder();
    geocoder.execute( request , function( ydf ) {//←ジオコーディング処理

        //成功すれば↓の式が正となり、「ydf」に座標情報が獲得される
        if ( ydf.features.length > 0 ) {
        /////↓↓ので、ここ(非同期処理中)でB,C,Dの処理を行う↓↓////////////////////

        /////↑↑ので、ここ(非同期処理中)でB,C,Dの処理を行う↑↑////////////////////

        }else{
          //【住所から座標を獲得できなかった場合の処理……今回は抜けるだけでいいや】
          return;
        }

      } );

続けて、座標情報を取得した場合の処理

・まずはD.【「B」の前にすでにピンが立っていた場合、それを削除する】
app/javascript/controllers/geocode_controller.js

//略

/////↓↓ここ(非同期処理中)でB,C,Dの処理を行う↓↓////////////////////
//Dの処理
if(markers.length > 0){
  for (var i = 0; i < markers.length; i++) {

    map_box.removeFeature(markers[i]);
  }
  markers = []; //参照を開放
}
/////↑↑、ここ(非同期処理中)でB,C,Dの処理を行う↑↑////////////////////

//略

「markers」に格納しているピンを(存在すれば)削除する。
ピンが複数あっても対応できるように「for」で回しているけど、今回の場合なら
map_box.removeFeature(markers[0]);
でも問題ないはず。

・続けてB.【獲得した座標の場所にピンを立てる】
app/javascript/controllers/geocode_controller.js

//略
/////↓↓ここ(非同期処理中)でB,C,Dの処理を行う↓↓////////////////////
//Dの処理          
var current_location = new Y.LatLng(ydf.features[0]["latlng"]["Lat"],ydf.features[0]["latlng"]["Lon"])
var marker = new Y.Marker(current_location);
map_box.addFeature(marker);

// // 作成したマーカーを保存(削除できるように)
markers.push(marker);

// ピンの場所に移動
map_box.panTo(current_location, true);

/////↑↑、ここ(非同期処理中)でB,C,Dの処理を行う↑↑////////////////////
//略

作成したピンを、「markers」に保存しておくことを忘れないように(でないと「D」の意味がなくなる)。

・最後にC.【獲得した座標情報をビューに表示する】
app/javascript/controllers/geocode_controller.js

//略
/////↓↓ここ(非同期処理中)でB,C,Dの処理を行う↓↓////////////////////
//Cの処理          
latitude.value =ydf.features[0]["latlng"]["Lat"];
longitude.value =ydf.features[0]["latlng"]["Lon"];

/////↑↑、ここ(非同期処理中)でB,C,Dの処理を行う↑↑////////////////////
//略

これで座標を取得できる住所であれば、その座標の表示とピン作成ができるように……
スクリーンショット 2019-06-24 14.08.09.png

なりました。

ちなみに住所からではなく地図を直接クリックして、【クリックした地点の座標を取得】することもできる(これについてはまた別の記事にまとめる予定)。
これで結構簡単に座標登録できるようになりそうだ……と、思ったけど、、、

でもこれって、登録しちゃっていいの!!??

ここまで作ったあとでふと、APIのFAQに目をやってみたら……
>API経由で取得したデータを保存したり、二次利用することはできません。
……あれ、俺、規約違反してる?

大丈夫でした!!!

Yahoo! JAPANカスタマーセンターに確認したところ、問題ないそうです
(詳細については、また別の記事を書く予定)。
ご対応いただいたYahoo! JAPANカスタマーサービスの担当者様、どうもありがとうございました。

ということで、さっそく自作アプリに使ってみました。

ルート作成ツール【Maっぷら】、新規登録画面
……「座標→住所」「住所→座標」の両方を実装できたので、使い勝手もだいぶ良くなったと思います。

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