以下がWindowsでの環境準備で最も簡単だと思われる方法です。
環境
- Windows7 64bit
インストーラによるPythonのインストール
Cygwinを入れて、apt-cyg
, easy_install
, pip
で全てパッケージ管理しようとするのが自然だとは思いますが、その方法では上手くいきませんでした。(theano
をimport
する際にエラー)
Pythonはインストーラでインストールする必要があるようです。
- https://www.python.org/downloads/ よりインストーラをダウンロード。
- ダウンロードしたインストーラを実行。
-
PATH
としてC:\Python27;C:\Python27\Scripts;
を設定。(参考: Windows 環境変数 Path の設定方法)
easy_instalのインストール
-
https://bitbucket.org/pypa/setuptools/raw/bootstrap/ez_setup.py より
ez_setup.py
をダウンロード。 - コマンドプロンプトを開き、
ez_setup.py
をダウンロードしたフォルダまで移動。 -
python ez_setup.py
を実行。(easy_install.exe
は上でPATHに設定したC:\Python27\Scripts
にインストールされます)
pipのインストール
- コマンドプロンプトを開く。
-
easy_install pip
によってpip
をインストール。
インストーラによるNumpy, Scipyのインストール
numpy
, scipy
はインストーラからインストールしましょう。
- http://sourceforge.net/projects/numpy/files/NumPy/ よりNumpyの最新のインストーラをダウンロード。
- http://sourceforge.net/projects/scipy/files/scipy/ よりScipyの最新のインストーラをダウンロード。
- ダウンロードしたインストーラを実行。
pipによるTheanoのインストール
theano
はpip
でインストール可能です。
- コマンドプロンプトで
pip install Theano
によってTheanoをインストール。
MinGWのインストール
g++
など必要なコマンドをインストールする。
- http://sourceforge.net/projects/mingw/ からインストーラをダウンロード。
- ダウンロードしたインストーラを実行し、mingwXX-baseとmingwXX-gcc-g++をインストール。
- PATHに
C:\MinGW\bin
を追加。(上記と合わせてC:\Python27;C:\Python27\Scripts;C:\MinGW\bin;
になるはず)
zlib1.dllのインストール
theano
のimport
時にない場合エラーとなるのでzlib1.dllをシステムに追加する。
- http://jp.dll-files.com/zlib1.dll.html よりFix-1-Free DLL-Files Fixerのインストーラをダウンロード。(Free版を選択することに注意)
- ダウンロードしたインストーラを実行。
- Fix-1-Free DLL-Files Fixerを実行する。(zlib1.dllがインストールされる)
- Fix-1-Free DLL-Files Fixerのアンインストーラを実行し、アンインストールする。
Cygwinのインストールと環境準備
- https://cygwin.com/install.html よりインストーラをダウンロード。
- ダウンロードしたインストーラを実行。
- インストール途中でコマンドのインストールを尋ねられるので、このときに
wget
とsvn
をインストール。(検索ボックスでwget
,subversion
と検索するとよい) -
https://code.google.com/p/apt-cyg/ にあるように、
svn --force export http://apt-cyg.googlecode.com/svn/trunk/ /bin/
,chmod +x /bin/apt-cyg
を実行。 - 必要なコマンドをインストールする。(例:
apt-cyg install vim
) - コマンドのインストール中に
python
がインストールされてしまった場合は、apt-cyg remove python
で削除する。(インストーラでインストールしたものを使用するため)