はじめに
Android Studio経由の説明が多いので、Command line toolsのダウンロードからAndroidエミュレーターを動かすまでの手順を残しておく。
環境変数ANDROID_SDK_ROOTの設定
Command line toolsはじめ、sdkをインストールするフォルダのルートをANDROID_SDK_ROOTとして環境変数に設定する。
例えば、/home/user/android/sdkを環境変数に設定する場合は、以下の通り。
~/.bashrcに書いておく。
$ export ANDROID_SDK_ROOT=/home/user/android/sdk
javaのインストール
aptコマンドを使って、openjdkをインストールする。今回はopenjdk-17を使用した。
あとはPATHを通しておく。
JAVA_HOME="/usr/lib/jvm/java-1.17.0-openjdk-amd64"
Command line toolsのダウンロード
以下からCommand line toolsの最新版をダウンロードする。
Command line toolsのインストール
ダウンロードしたzipファイルを展開する。
展開したフォルダ名はtoolsフォルダとして以下のよう配置にする必要がある。
$ANDROID_SDK_ROOT
└── cmdline-tools
└── tools
sdkmanagerによるパッケージのインストール
$ANDROID_SDK_ROOT/cmdline-tools/tools/binにあるsdkmanagerを使用してパッケージをインストールする。
エミュレータを動かすためにインストールしたパッケージは以下の通り。
- emulator
- build-tools;*
- platform-tools
- platforms;*
- system-images;*
$ ./sdkmanager --install "<package name>"
sdkmanagerコマンドの詳細は以下。
avdの生成
エミュレーターで動かす仮想イメージ(avd)を生成するため、$ANDROID_SDK_ROOT/cmdline-tools/tools/binにあるavdmanagerを使用する。
今回の例では細かなオプションの指定は省略。
$ ./avdmanager create avd -n "<avd name>" -p "<system-images name>"
avdmanagerコマンドの詳細は以下。
エミュレーターの実行
$ANDROID_SDK_ROOT/emulatorにあるemulatorでエミュレーターを実行する。
$ ./emulator @<avd name>
emulatorコマンドの詳細は以下。
kvmの実行権限がない等々のエラーが出力される場合は、出力内容を参照してエラーを解消する。(kvmグループにuserを追加して再起動)
参考情報
Android Studioからエミュレーターを起動する際の情報は公式で。