原文はこちら: github:docker/docker/CHANGELOG.md
1.13.1 (2017-02-08)
重要: Linuxディストリビューションでは、 devicemapper
がデフォルトのストレージドライバでしたが、
overlay2
、あるいは overlay
がデフォルトになりました(カーネルがサポートしている場合)。 devicemapper を
利用するには、デーモンオプション --storage-driver
を使うか、設定ファイル daemon.json
で "storage-driver" を
設定することで、ストレージドライバを設定できます。
重要: Docker 1.13では、Docker 1.12で試験バージョンとして導入されたマネージドプラグインのAPIが変更になりました。
Docker 1.12からDocker 1.13へアップグレードする 前に プラグインをアンインストールする必要があります。
コマンド docker plugin rm
でプラグインをアンインストールできます。
Contrib:追加モジュールの変更
Remote API (v1.26) & Client:リモートAPIとクライアントの変更
- composeファイルでdocker stack deployのシークレットをサポート。 #30144
Runtime:ランタイムの変更
-
docker system df
のサイズの問題を修正。 #30378 - Swarm証明書が期限切れの場合に起こる
docker inspect
のエラーを修正。 #29246 - アクティベートエラーとv1プラグインで起こるデッドロックを修正。 #30408
- SELinuxの退行バグを修正。 #30649
Plugins:プラグインの変更
Windows:Windowsに関する変更
1.13.0 (2017-01-18)
重要: Linuxディストリビューションでは、 devicemapper
がデフォルトのストレージドライバでしたが、 overlay2
、あるいは overlay
がデフォルトになりました(カーネルがサポートしている場合)。 devicemapper を利用するには、デーモンオプション --storage-driver
を使うか、設定ファイル daemon.json
で "storage-driver" を設定することで、ストレージドライバを設定できます。
重要: Docker 1.13では、Docker 1.12で試験バージョンとして導入されたマネージドプラグインのAPIが変更になりました。Docker 1.12からDocker 1.13へアップグレードする 前に プラグインを アンインストール する必要があります。コマンド docker plugin rm
でプラグインをアンインストールできます。
Builder:イメージビルダの変更
- ビルド時にキャッシュとして使用するイメージを指定する機能を追加。ローカルレジストリの親チェーンにある必要はなく、他のレジストリからpullすることもできる。 #26839
- (試験的)ビルド成功後、FROMイメージ以下のイメージレイヤーを squash するオプションを追加。 #22641
- エスケープの後の空行に対するdockerfileパーサの挙動を修正 #24725
-
docker build
でステップ番号を追加 #24978 - イメージビルド中にビルドコンテキストの圧縮をサポート #25837
-
docker build
に--network
を追加 #27702 -
docker build
とdocker run
で--label
フラグへの一貫しない挙動を修正 #26027 - overlayストレージドライバを使用した際のイメージレイヤの不整合を修正 #27209
- 未使用のbuild-argsを許可。エラー、ビルド失敗ではなく警告が表示される。 #27412
- Windowsでのビルダキャッシュ問題を修正。 #27805
- Windowsのビルダで
USER
を利用可能に。 #28415 - Windowsで大文字・小文字を区別しない環境変数処理。 #28725
Contrib:追加モジュールの変更
- Ubuntu 16.04 Xenial on PPC64LE向け、docker debファイルのビルドをサポート。 #23438
- Ubuntu 16.04 Xenial on s390x向け、docker debファイルのビルドをサポート。 #26104
- Ubuntu 16.10 Yakkety Yak on PPC64LE向け、docker debファイルのビルドをサポート。 #28046
- VMWare Photon OS向け、RPMビルダを追加。 #24116
- tgzのシェル補完を追加。 #27735
- 中国のミラーを許可するようにインストールスクリプトを変更。 #27005
- Ubuntu 16.10 Yakkety Yak向けのDEBビルダを追加。 #27993
- Fedora 25向けのRPMビルダを追加。 #28222
-
make deb
にaarch64のサポートを追加。 #27625
Distribution:配布の変更
- 使用するnotaryを0.4.2にアップデート。 (changelogs here) #27074
- windowsでコンピレーションをサポート。 docker/notary#970
- クライアント認証エラーのエラーメッセージを改善。 docker/notary#972
-
~/.docker/trust/private/root_keys
あるいは~/.docker/trust/private/tuf_keys
配下だけでなく、~/.docker/trust/private
ディレクトリ以下すべてのキー探索をサポート。 docker/notary#981 - 従前は、クライアントは更新のエラー時にはすべてキャッシュへフォールバックしていたが、今は、ネットワークエラーやサーバエラー、あるいはTUFデータが存在しない場合にだけそうなる。無効なTUFデータがあれば更新が失敗する - 例えばルートローテーションが無いような場合。 docker/notary#982
- ルート検証とyubikeyデバッグロギングの改善。 docker/notary#858 docker/notary#891
- ルートもしくは委譲先の証明書の期限切れが近い場合に警告する。 docker/notary#802
- ロールのメタデータの期限切れが近い場合に警告する。 docker/notary#786
- パスフレーズの探索試行回数カウントと端末検出の修正。 docker/notary#906
- 異なるユーザが認証済みリポジトリに同じレイヤをpushした場合に、不要なblobアップロードを行わないようにする。 #26564
- レジストリ認証設定に外部ストレージを許可。 #26354
Logging:ロギングの変更
- 全てのロギングドライバでデフォルトのロギングタグの値を標準化。 #22911
- 長いログ行のパフォーマンスとメモリ使用量を改善。 #22982
- windowsでsyslogドライバを利用可能に。 #25736
- Logentriesドライバを追加。 #27471
- AWSログドライバでタグをサポート。 #27707
- fluentdでUnixソケットをサポート。 #26088
- Windowsでfluentdドライバを利用可能に。 #28189
- journaldのフィールド名として使われた場合に、dockerラベルをサニタイズ。 #23725
-
docker logs --tail
が想定より短い行を返却する場合の問題を修正。 #28203 - Splunkドライバ:パフォーマンスと信頼性の改善。 #26207
- Splunkドライバ:フォーマットと接続確認のスキップの設定。 #25786
Networking:ネットワークの変更
-
docker run
がswarmモードのoverlayネットワークで動作する、--attachable
ネットワークのサポートを追加。 #25962 -
docker service create
でオプション--publish
を使用する、ホストポートのPublishModeをサポート。 #27917 and #28943 - Windows server 2016でoverlayネットワークドライバをサポート。(ws2016アップデートが必須) #28182
- デフォルトの
FORWARD
ポリシーをDROP
へ変更。 #28257 - windowsで定義済みネットワークに静的IPアドレスの指定をサポート。 #22208
-
docker run
時に、IPv6アドレスでフラグ--publish
が動かない問題を修正。 #27860 - inspect networkが表示するマスクとゲートウェイを修正。 #25564
- ブリッジ内に複数のアドレスがあるとき、
--fixed-cidr
のアドレスが正しくない問題を修正。 #26659 -
docker network inspect
に生成タイムスタンプを追加。 #26130 - swarm overlayネットワークで、
docker network inspect
にピアノードを表示。 #28078 - サービスのVIPアドレスにpingを可能に。 #28019
Plugins:プラグインの変更
- 試験段階を過ぎたプラグインを移動。 #28226
-
docker plugin remove
に--force
を追加。 #25096 - プラグインの権限について動的な再ロードをサポート。 #22770
-
docker plugin ls
にdescriptionを追加。 #25556 -
docker plugin inspect
に-f
/--format
を追加。 #25990 - コマンド
docker plugin create
を追加。 #28164 - TLSピア証明書のリクエストをオーソリゼーションプラグインへ送信。 #27383
- swarmモードでグローバルスコープのネットワークとipamプラグインをサポート。 #27287
- Split
docker plugin install
を2つのAPI/privileges
と/pull
の呼び出しに分割。 #28963
Remote API (v1.25) & Client:リモートAPIとクライアントの変更
- composeファイルでの
docker stack deploy
をサポート。 #27998 - (試験的)チェックポイントとリストアを実装。 #22049
- フラグ
--format
をdocker info
に追加。 #23808 -
--name
をdocker volume create
から削除。 #23830 -
docker stack ls
を追加。 #23886 - 新しいpsフィルタ
is-task
を追加。 #24411 - フラグ
--env-file
をdocker service create
に追加。 #24844 -
--format
をdocker stats
に追加。 #24987 - swarmモードの
docker node ps
のデフォルトをself
に。 #25214 -
--group
をdocker service create
に追加。 #25317 -
--no-trunc
を service/node/stack ps の出力に追加。 #25337 - goクライアントがアタッチプロセスの一部としてコンテナログをリクエストできるように、Add Logs to
ContainerAttachOptions
にLogsを追加。 #26718 - クライアントが古いサーバと通信できるように。 #27745
- コンテナの削除が進行中の表示をクライアントサイドでユーザに通知。 #26074
-
Isolation
を /info エンドポイントに追加。 #26255 -
userns
を /info エンドポイントに追加。 #27840 - サービスエンドポイントで、一度に1つより多いモードをリクエストすることを不許可に。 #26643
- /containers/create APIに、大雑把で安全にマウントを指定する機能を追加。 #22373
- フラグ
--format
をnetwork ls
とvolume ls
に追加。 #23475 - トップレベルのコマンド
docker inspect
で全ての種類のリソースをinspect可能に。 #23614 - cpuリソースを制御するフラグ
--cpus
をdocker run
とdocker create
に追加。更にNanoCPUs
をHostConfig
に追加。 #27958 -
docker run
やdocker create
で--entrypoint
の解除を可能に。 #23718 - 高い一貫性のために、コマンド
docker image
とdocker container
を追加し、CLIコマンドを再構成。 #26025 -
COMMAND
列をservice ls
の出力から削除。 #28029 -
--format
をdocker events
に追加。 #26268 -
docker node ps
で複数ノードを指定可能に。 #26299 -
docker images
の出力で小数点以下の桁数を2桁に制限。 #26303 -
--dns-option
をdocker run
に追加。 #28186 - イメージIDをコンテナのコミットイベントに追加。 #28128
- docker infoに外部バイナリのバージョンを追加。 #27955
-
Manager Addresses
の情報をdocker info
に追加。 #28042 - 新しい参照フィルタを
docker images
に追加。 #27872
Runtime:ランタイムの変更
- リリース時に個別ビルドする代わりに、試験的な機能を有効にするデーモンフラグ
--experimental
を追加。 #27223 - デーモンの終了前にコンテナをgracefullに停止する、デフォルトのタイムアウト(秒)を指定するデーモンフラグ
--shutdown-timeout
を追加。 - 個別のコンテナを停止する際のタイムアウト(秒)を指定する
--stop-timeout
を追加。 #22566 -
$PATH
からハードコードされたdocker-proxy
を使用する代わりに、ユーザーランドのプロキシを設定できる新しいデーモンフラグ--userland-proxy-path
を追加。 #26882 - PID 1 としてゾンビを引き受けるinitプロセス tini を使用するための真偽値フラグ
--init
をdockerd
とdocker run
に追加。 #26061 #28037 -
docker-init
バイナリのパスを設定できる、新しいデーモンフラグ--init-path
を追加。 #26941 - 設定でセキュアでないレジストリのライブリロードをサポート。 #22337
- Windowsデーモンでstorage-optサイズをサポート。 #23391
- クライアントからデーモンへ移動することで
docker run --rm
の信頼性を向上。 #20848 -
CONFIG_RT_GROUP_SCHED
がカーネルで有効なとき、コンテナがリアルタイムスレッドを起動できるフラグ--cpu-rt-period
と--cpu-rt-runtime
をサポート。 #23430 - 並列なstop、pause、unpauseを許可。 #24761 / #26778
- overlay2でXFSクオータを実装。 #24771
-
service tasks --filter
での部分/完全フィルタの問題を修正。 #24850 - ユーザ名前空間でエンジンを起動できるように。 #25672
- devicemapper graphdriverを使用している際の、デバイスの遅延除去と再接続の競合を修正 #23497
- Windowsで
docker stats
をサポート #25737 -
--userns=host
で--pid=host
と--net=host
を可能に。 #25771 - (試験的)
container
とimage
、daemon
の基本的な操作のメトリクス(プロメテウス)出力を追加。 #25820 -
NetworkDisabled=true
時のdocker stats
の問題を修正。 #25905 - Windowsで
docker top
をサポート。 #25891 - execされたプロセスのpidを記録する。 #27470
-
getent
でユーザ/グループを検索可能に。 #27599 -
docker {container,image,volume,network} prune
サブコマンド、更に新しいコマンドdocker system
とシステムリソースを管理するサブコマンドdf
とprune
を追加。 #26108 #27525 / #27525 - xfsのmax_retriesが0に設定されているとdevicemapperでENOSPCとなり、コンテナを停止あるいはキルできない問題を修正。 #26212
-
docker cp
でdevicemapperを使用したCentOSでコンテナボリュームディレクトリのコピーに失敗する問題を修正。 #28047 - overlay(2) graphdriverを昇格。 #27932
- デフォルトをオーバーライドしてseccompプロファイルのパスを指定するデーモンフラグ
--seccomp-profile
を追加。 #26276 -
--default-ulimit
がデーモンで設定されている場合のdocker inspect
のulimitsを修正。 #26405 - 古いカーネルでビルド中に、overlayの問題を回避できるように。 #28138
-
docker exec -t
でTERM
環境変数を追加。 #26461 -
docker kill
でコンテナの--stop-signal
設定を実行する。 #26464
Swarm Mode:Swarmモードの変更
- シークレット管理を追加。 #27794
- テンプレートサービスのオプションをサポート。(ホスト名、マウント、環境変数) #28025
-
docker service inspect --pretty
の出力でエンドポイントのモードを表示 #26906 -
docker service ps
の出力を、タスク名のサービスIDを短縮することで少しマシに。 #28088 -
docker node ps
のデフォルトをカレントノードに。 #25214 -
--dns
と--dns-opt
、--dns-search
をservice createに追加。 #27567 -
--force
をdocker service update
に追加。 #27596 - フラグ
--health-*
と--no-healthcheck
をdocker service create
とdocker service update
に追加。 #27369 -
-q
をdocker service ps
に追加。 #27654 -
docker service ls
でグローバルサービスの数を表示。 #27710 - フラグ
--name
をdocker service update
から削除。このフラグはdocker service create
でのみ機能するため、コマンドupdate
から削除された。 #26988 - 一時的なネットワークの問題からの復旧にワーカーノードが失敗するのを修正。 #26646
- ヘルスチェックからのロードバランシングとDNレコードをサポート。 #27279
-
--hostname
をdocker service create
に追加。 #27857 -
--host
をdocker service create
に追加、更に--host-add
と--host-rm
をdocker service update
に追加。 #28031 - フラグ
--tty
をdocker service create
/update
に追加。 #28076 - マネジャーから見えるノードのIPアドレスを自動検出し、保存し、公開する。 #27910
- 保存されたマネジャーキーとRaftデータの暗号化。 #27967
- フラグ
--update-max-failure-ratio
、--update-monitor
、--rollback
をdocker service update
に追加。 #26421 - コンテナ内で
docker swarm init
が起動している場合の、アドレスの自動検出の問題を修正。 #26457 - (試験的)サービスのログを見るコマンド
docker service logs
を追加。 #28089 -
docker service create
とupdate
でダイジェストによりイメージを固定。 #28173 -
docker node rm --force
とdocker swarm leave --force
の短いフラグ(-f
)を追加。 #28196 - Raftのスナップショットをカスタマイズするオプションを追加。(
--max-snapshots
、--snapshot-interval
) #27997 - イメージがダイジェストで固定されている場合は、再Pullしない。 #28265
- WindowsでSwarmモードをサポート。 #27838
- サービスでホスト名の更新を可能に。 #28771
- v2プラグインのサポート。 #29433
- サービスのコンテントトラストを追加。 #29469
Volume:ボリュームの変更
- ボリュームでラベルをサポート。 #21270
- ラベルでボリュームをフィルタできるように。 #25628
-
docker volume rm
に、削除済みボリュームのデータを強制的にパージするフラグ--force
を追加。 #23436 -
docker volume inspect
で、ボリューム作成時に使用したオプションを全て表示するように拡張。 #26671 - ホスト名解決のための、ローカルNFSボリュームをサポート。 #27329
Security:セキュリティに関する変更
DEPRECATION:廃止
- コマンド
docker daemon
はdeprecatedとなった。デーモンは分離されたバイナリ(dockerd
)となったため、これを代わりに使用すべきである。 #26834 - バージョンのないAPIエンドポイントはdeprecatedとなった。 #28208
- Ubuntu 15.10 (Wily Werewolf) をサポートプラットフォームから削除。Ubuntu 15.10はEOLのため、今後更新が行われない。 #27042
- Fedora 22をサポートプラットフォームから削除。Fedora 22はEOLのため、今後更新が行われない。 #27432
- Fedora 23サポートプラットフォームから削除。Fedora 23はEOLのため、今後更新が行われない。 #29455
-
docker pull
の書式repo:shortid
はdeprecatedとなった。 #27207 - overlayとoverlay2ストレージドライバの、
d_type
無しのファイルシステムはdeprecatedとなった。 #27433 - Dockerfileの
MAINTAINER
はdeprecatedとなった。 #25466 - エンドポイント
/images/json
のfilter
パラメータはdeprecatedとなった。 #27872 - 重複したエンジンラベル設定はdeprecatedとなった。 #24533
-
NetworkSettings
の"トップレベルの"ネットワーク情報はdeprecatedとなった。 #28437