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Raspberry Pi + WifiアダプタでNAS化

Last updated at Posted at 2021-02-01

経緯

私はPCに内蔵HDDを4個接続して、いろんなデータを保管していたんですが、バックアップを取っていませんでした。
今までは運良くHDDが故障したりはしていないですが、今後どうなるか分からない!
そう思ってNASを用意することにしました。

どんなNASが良いかなと思って検討した結果、

  • 大容量でHDDの交換や増設が可能
  • WiFi接続できて配線に困らない
  • NAS内だけでバックアップが完結する

このぐらいの機能がほしいな、となりました。

ただ、Amazonで商品検索したらNAS対応のHDDケースは5ベイだと5万6万超えてきて、もっと安く済ませたい!と思ったので、勉強がてらラズパイを使ってNASを構築してみました!

一度構築してからラズパイのWiFi速度を計測してみたら、満足できなかったので別途WiFiアダプタも使ってみました。

用意したもの

NAS構築のために用意したものを書き出します。

商品名 値段
Raspberry Pi4 ModelB 4GB ¥6,875
ラズパイ電源アダプター ¥1,139
SDカード 64GB ¥1,230
見た目が気に入ったラズパイ用ケース ¥3,199
5ベイHDDケース ¥14,990
HDD 8TB(データ保存用) ¥14,222
HDD 8TB(バックアップ用) ¥14,222
TP-LinkのWiFiアダプタ ¥3,036

これで合計¥58,913。思ったより高くなったけど、HDD2個分の値段含んでいるので、同じ容量・機能の搭載されたNASをそのまま購入するよりは安くすんでいる、と思いたい!

構築手順

まずはラズパイのOSインストール

この辺は端折りますが、「Raspberry Pi Imager」を使ってOSは「Raspberry Pi OS Lite」をインストール。

その後、ラズパイに外から接続できるように、インストール後の以下のようにしてSDカード内に各設定ファイルを作成。

ssh
# SDカードにsshファイルを作成。これで外からSSH接続可能になる。
touch /Volumes/boot/ssh
wpa_supplicant.conf
# 同じくSDカード内にラズパイで接続したWiFi情報を記述したファイルを作成
vim /Volumes/boot/wpa_supplicant.conf

country=JP
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev
update_config=1
network={
    ssid="{SSID}"
    psk="{PASSWORD}"
}

ラズパイ起動後は各種設定や更新作業

ログインパスワード変えたり、セキュリティ的にやったほうが良いことは結構あるが、ここでは書かないです!

SSHログイン
ssh pi@raspberrypi.local
アップデート
sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade
各種設定
# このコマンド実行後色々設定した
sudo raspi-config

以下はやっておかないとWiFi接続が不安定になるらしいのでやってみました。

WiFiのPowerManagement機能停止
sudo iwconfig wlan0 power off

# その後上のコマンドを以下ファイルにも記述
sudo vim /etc/rc.local

NASとするためにopenmediavaultをインストール

これについてもいろんな記事があるので、自分がハマったところだけ書きます。
詳しくは公式ドキュメントをオススメします。

インストール
wget https://github.com/OpenMediaVault-Plugin-Developers/installScript/raw/master/install
chmod +x install

# nオプションが重要
sudo ./install -n

(ちゃんとドキュメント読んでなかったり、そもそもLinuxの各種設定に詳しくないので、もっと他に良い方法があるかもしれませんが、)
nオプションはインストールスクリプトによるネットワーク設定をスキップしてくれます。
スキップしてくれないと、この後で書くWiFiアダプタが上手く認識されなくなってしまいました。

TP-LinkのWiFiアダプタをセットアップ

正直ここが一番悩みました。がラズパイのフォーラムを参考にしました。
以下を実行すれば新しいWiFiインターフェースとしてwlan1が登録されます。

ドライバインストール
sudo wget http://downloads.fars-robotics.net/wifi-drivers/install-wifi -O /usr/bin/install-wifi
sudo chmod +x /usr/bin/install-wifi
sudo install-wifi

wlan1があれば、オンボードのWiFiインターフェースは動作していても無駄なので、以下を実行して停止します。

sudo iwconfig wlan0 txpower off

最後にブラウザからopenmediavaultを設定

ここまでやったら後はブラウザからラズパイのopenmediavaultにアクセスして、

  • HDDのマウント/フォルダの設定
  • SMB/CIFSの設定

をすればNASとして利用できるようになりました!
この辺の設定はすっ飛ばします。

バックアップはプラグインも色々あるようでしたが、使い方をちゃんと理解するのが面倒だったので、定期的にRsyncを使って保存用HDDからバックアップ用HDDにコピーするように設定しました。

感想

大体先人がいたので、自分で細かく設定を調整したり、といった作業はなくて比較的簡単ではあると思いました。
8TBも保存できるNASになったので、贅沢に使っていきたいと思います。
足りなくなったら、まだHDDケースに3ベイも空きがあるので拡張も可能。

問題は、ここまで作業して各種詳細な設定部分を理解しきっていないので、もっと良い設定ややり方があるかもしれないということ。

もしこの記事を読んでくださって、バカなことやってるな、と思った方はぜひ感想をください!

参考:インターネット速度計測ツールをインストール

WiFiの速度はspeedtestというツールを使ってみました。

インストール
sudo wget -O /usr/local/bin/speedtest-cli https://raw.githubusercontent.com/sivel/speedtest-cli/master/speedtest.py
sudo chmod +x /usr/local/bin/speedtest-cli

以下でコマンドで、TP-LinkのWiFiアダプタを使う前後の計測をしてみましたが、契約している回線に依存するのと、私があまりネットワークの設定周りに詳しくないので、あくまで参考程度に。

実行
speedtest-cli --server=24333
Download Upload
オンボードWiFi 55.60 Mbit/s 3.52 Mbit/s
TP-Link Wifi 86.66 Mbit/s 6.74 Mbit/s

多分早くなっているはず!

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