目次
1.この記事を書いた経緯
2.環境
3.手順
4.苦労した点
5.まとめ
6.引用・参考サイト
1-この記事を書いた経緯
Raspberry Pi 4 Model BでARを使用する際に苦労したので手順を記します。
あくまで手順をメインに書くのでコードについては割愛します。
本記事の対象者
・Raspberry Pi 4 Model BにOSのインストールまで終わった方
・Raspberry Pi 4 Model Bが手元にある人
・ARをこれから勉強しようと思っている人
本記事を作成するにあたって行ったこと
・Raspberry Pi 4 Model Bで日本語入力するように設定
・aptとpipをアップグレード
・OpenCVのインストール
・OpenCVのインポート
・arucoライブラリのインストール
・pythonのコードを用意
・pythonを実行してカメラを起動
・カメラでARマーカーを認識
2-環境
Raspberry Pi 4 Model B
※下記では「Raspberry Pi 4 Model B」を「Raspberry Pi」とします。
Python 3.7.3
OpenCV 4.4.0.46
USB接続できるカメラ
3-手順
(1)環境構築
Raspberry PiをmicroUSBでディスプレイに接続します。
Raspberry Piを起動してログインするとデスクトップが表示されます。
aptとpipのアップグレード、openCV、arucoライブラリのインストールをします。
以下のコマンドをRaspberry Piの「LKTerminal」で実行します。
- aptとpipをアップグレード
sudo apt update
sudo apt upgrade
sudo pip install --upgrade pip
-
Raspberry Piで日本語入力を使用する準備
この記事を参考にしました。 -
openCVのインストール
※下記で「pip」ではなく「pip3」としている理由
「Python3」と「Python2」の2つが元々インストールされている場合に「Python3」でインストールを行うためです。
「Python3~」しかインストールされていない場合は下記「pip3」を「pip」と読み替えてください。
pip3 install opencv-python==4.4.0.46
- AR用のライブラリのインストール
pip3 install opencv-contrib-python==4.4.0.46
- インポートの確認
python3
>>>import cv2
>>>cv2.__version__
'4.4.0'
>>>aruco = cv2.aruco
>>>
- ここまで問題なくできたらPythonの実行を停止
>>>exit()
(2)コードの用意
本記事ではこの方のコードを参考にしました。
準備ができたらUSBカメラをRaspberry Piに取り付けます。
(3)ARの表示
ARマーカーの上に指定した画像が表示されます。
※表示した画像については他PCから持ってきました。
4-苦労した点
・OpenCVのインポート
OpenCVをpip3でインストールした後に、OpenCVをインポートした際に下記エラーが出ました。
ImportError: libcblas.so.3: cannot open shared object file: No such file or directory
OpenCVを使うには「ファイルが足りない」とのことだったので下記手順で当該ライブラリをインストールしました。
sudo apt-get install libcblas-dev
インストールすると無事にOpenCVのインポートをすることができました。
・arucoライブラリのインストール
上記「AR用のライブラリのインストール」の手順でインストールしたが下記エラーが出ました。
ImportError: libhdf5_serial.so.103: cannot open shared object file: No such file or directory
例のごとくOpenCVを使うには「ファイルが足りない」とのことだったので下記手順で当該ライブラリをインストールしました。
sudo apt-get install libhdf5-dev libhdf5-serial-dev
インストールすると無事にarucoライブラリのインポートをすることができました。
・バージョンを指定しない各種ライブラリのインストール
AR用のライブラリをバージョンを指定せずにインストールしようとしたらインストールが終わらず苦労しました。
原因を調査していくうちにバージョンが問題であることに気づきました。
下記の手順でopenCVのアンインストールを行ったのち、上記の手順でインストールし直しました。
pip3 uninstall opencv-python
5-まとめ
ARの環境構築は大変でした。
次回は簡単なGUIを使用してARアプリを作成します。
6-引用・参考サイト
RaspberryPiの起動〜OpenCVのインストール
Raspberry Piで日本語入力
RaspberryPiへのOpenCVインストール手順
【Raspberry Pi】Raspberry Pi Zero WにOpenCVの環境を構築する
ラズパイでpython3にOpenCVを入れたらエラーが出た【対処法】
Raspberry Piに構築したOpenCVのエラー解消法
【OpenCV/Raspberry Pi】 Raspberry PiにOpenCVをインストールしてみる。
openCVを使った画像認識
【Pythonでプログラミング】arucoライブラリを使ってARマーカを認識してみた
画像を扱う