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Raspberry Pi 4でarucoライブラリを使用してARを扱う際の環境構築手順

Last updated at Posted at 2021-06-26

目次

1.この記事を書いた経緯
2.環境
3.手順
4.苦労した点
5.まとめ
6.引用・参考サイト

1-この記事を書いた経緯

 Raspberry Pi 4 Model BでARを使用する際に苦労したので手順を記します。
 あくまで手順をメインに書くのでコードについては割愛します。

本記事の対象者
・Raspberry Pi 4 Model BにOSのインストールまで終わった方
・Raspberry Pi 4 Model Bが手元にある人
・ARをこれから勉強しようと思っている人

本記事を作成するにあたって行ったこと
・Raspberry Pi 4 Model Bで日本語入力するように設定
・aptとpipをアップグレード
・OpenCVのインストール
・OpenCVのインポート
・arucoライブラリのインストール
・pythonのコードを用意
・pythonを実行してカメラを起動
・カメラでARマーカーを認識

2-環境

 Raspberry Pi 4 Model B
※下記では「Raspberry Pi 4 Model B」を「Raspberry Pi」とします。
 Python 3.7.3
 OpenCV 4.4.0.46
 USB接続できるカメラ

3-手順

(1)環境構築
 Raspberry PiをmicroUSBでディスプレイに接続します。
 Raspberry Piを起動してログインするとデスクトップが表示されます。
 aptとpipのアップグレード、openCV、arucoライブラリのインストールをします。
 以下のコマンドをRaspberry Piの「LKTerminal」で実行します。

  • aptとpipをアップグレード
sudo apt update
sudo apt upgrade
sudo pip install --upgrade pip
  • Raspberry Piで日本語入力を使用する準備
    この記事を参考にしました。

  • openCVのインストール

※下記で「pip」ではなく「pip3」としている理由
 「Python3」と「Python2」の2つが元々インストールされている場合に「Python3」でインストールを行うためです。
 「Python3~」しかインストールされていない場合は下記「pip3」を「pip」と読み替えてください。

pip3 install opencv-python==4.4.0.46
  • AR用のライブラリのインストール
pip3 install opencv-contrib-python==4.4.0.46
  • インポートの確認
python3
>>>import cv2
>>>cv2.__version__
'4.4.0'
>>>aruco = cv2.aruco
>>>
  • ここまで問題なくできたらPythonの実行を停止
>>>exit()

(2)コードの用意
 本記事ではこの方のコードを参考にしました。
 準備ができたらUSBカメラをRaspberry Piに取り付けます。

(3)ARの表示
 ARマーカーの上に指定した画像が表示されます。
1609_0.jpg
※表示した画像については他PCから持ってきました。

4-苦労した点

・OpenCVのインポート
 OpenCVをpip3でインストールした後に、OpenCVをインポートした際に下記エラーが出ました。

ImportError: libcblas.so.3: cannot open shared object file: No such file or directory

 OpenCVを使うには「ファイルが足りない」とのことだったので下記手順で当該ライブラリをインストールしました。

sudo apt-get install libcblas-dev

 インストールすると無事にOpenCVのインポートをすることができました。

・arucoライブラリのインストール
 上記「AR用のライブラリのインストール」の手順でインストールしたが下記エラーが出ました。

ImportError: libhdf5_serial.so.103: cannot open shared object file: No such file or directory

例のごとくOpenCVを使うには「ファイルが足りない」とのことだったので下記手順で当該ライブラリをインストールしました。

sudo apt-get install libhdf5-dev libhdf5-serial-dev

インストールすると無事にarucoライブラリのインポートをすることができました。

・バージョンを指定しない各種ライブラリのインストール
 AR用のライブラリをバージョンを指定せずにインストールしようとしたらインストールが終わらず苦労しました。
 原因を調査していくうちにバージョンが問題であることに気づきました。
 下記の手順でopenCVのアンインストールを行ったのち、上記の手順でインストールし直しました。

pip3 uninstall opencv-python

5-まとめ

 ARの環境構築は大変でした。
 次回は簡単なGUIを使用してARアプリを作成します。

6-引用・参考サイト

RaspberryPiの起動〜OpenCVのインストール
Raspberry Piで日本語入力
RaspberryPiへのOpenCVインストール手順
【Raspberry Pi】Raspberry Pi Zero WにOpenCVの環境を構築する
ラズパイでpython3にOpenCVを入れたらエラーが出た【対処法】
Raspberry Piに構築したOpenCVのエラー解消法
【OpenCV/Raspberry Pi】 Raspberry PiにOpenCVをインストールしてみる。

openCVを使った画像認識
【Pythonでプログラミング】arucoライブラリを使ってARマーカを認識してみた
画像を扱う

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