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Eclipseから逃げたい人向け、VSCodeのFAQ

Last updated at Posted at 2018-06-23

聞かれたことのあることないことまとめ。

Q. チームまるごとじゃないんだけど……

A. 問題ありません。とりあえずmavenやgradleで組まれてれば読めるし、きっちりと試してませんがEclipseのプロジェクトでも行けるらしいです。
実際のところ、現場でVSCode使ってるのはチームだと私ぐらいのもんじゃないでしょうか……もっと流行れ。

Q. 機能は大丈夫なの?

A. フルスペックのIDEには劣りますが、必要な機能は大体ありますむしろEclipseより多機能な気さえしてくる
拡張機能の開発も盛んなので、探してみるととっくに作られていることも珍しくありません。

Q. 本当に軽いの?

A. 私の現場環境1での話になってしまいますが、劇的に軽いわけではありません。というか、VSCode向けのJava用言語サーバはそもそもEclipseのものだったりします。
しかし、確実に軽いです。RAM消費は (タスクマネージャで見ただけですが) 0.8GBほど減っています。作業中、かなりRAMを食っている状態でも言語サーバ分が1.2GB程度、本体が0.5GB程度なのでかなり楽です。
まあ、一番軽くなったのはなによりも (エディタとして安定しているので) いきなり作業中のデータが吹き飛ぶ心配をしなくて良くなった私の心かもしれませんが。

Q. 難しくない?

A. ないです。断言します。
そもそもMS製品なので、極論Officeに慣れてればなんとなく近いショートカットキーが使えますなんなら好き勝手カスタムできるので好きにしてください
また優しいことに「対話型プレイグラウンド」でスマホゲーよろしくチュートリアルまでしてくれます2

Q. ぶっちゃけめんどくさくない?

A. 設定済みのEclipseバイナリを落としてくるよりは流石にめんどくさいです。が、大したことはありません
予めJDKを入れておけば、あとは拡張機能を入れると「え、こんなんで大丈夫なの……?」レベルで動きます。

Q. とりあえずインストールしたぞ! ……で、何をすればいいんだ?

A. 左端、アイコンが縦に5つ並んでいるはずです。一番下のよくわからんパズルっぽいアイコン (?) が拡張機能マーケットプレイスへアクセスさせてくれます。そこから必要な拡張機能を入れましょう。あとは使いながら、気に入らないところをカスタムしていけばOKです。
いろいろ省略して雑にいうと、JDKインストールしてJava Extension Pack入れれば最低限Javaれます

Q. よしわかった!設定はどこでやるんだ!?

A. Ctrl+. か「ファイル」メニューから探し出してください。JSONで設定をバリバリ書いていく感じですが、最近普通の設定画面っぽいものも (まだプレビュー段階ですが) ついてくるようになりました。

Q. とりあえずEclipseで作業してたものを開きたい!どうすればいい!?

A. 「フォルダーを開く」というボタンが出ていませんか? (別に「ファイル」メニューからでも構いませんが)
まずはそれでこれまで作業していたソースたちの存在するフォルダ……のプロジェクトルートを指定してあげれば、それっぽく開いてくれます。
2つ以上まとめて開いておきたいなら、「ワークスペースにフォルダーを追加」でOKです。
なおEclipseのワークスペースは「作業場」でしたが、VSCodeのワークスペースは「ここらへんのソースコードをこんな感じで読み込んでね」という指示書なので、使い回す予定なら「名前をつけてワークスペースを保存」をお忘れなく。もっとも、忘れても割となんとかしてくれますが……

補足資料: カスタム例

以下は私が実際に使用している構成の情報です。
JavaでWebな感じの人間ですが、もうこれでいいんじゃないかな、という結論に至りました。

設定

{
    "editor.fontFamily": "Fira Code",
    "editor.fontLigatures": true,
    "editor.fontSize": 12,
    "files.autoGuessEncoding": true,
    "workbench.editor.enablePreview": false,
    "workbench.iconTheme": "material-icon-theme",
    "editor.renderWhitespace": "all",
    "editor.renderControlCharacters": true,
    "workbench.colorTheme": "Default High Contrast",
    "workbench.colorCustomizations": {
        "editorLineNumber.foreground": "#888",
        "editorWhitespace.foreground": "#888"
    },
    "terminal.integrated.shell.windows": "C:\\Users\\[[REDACTED]]\\AppData\\Local\\Programs\\Git\\bin\\bash.exe",
}

……つまり、

  • フォントは「Fira Code」、合字機能オン、サイズ12
  • 文字コード自動検出機能オン
  • プレビューモード無効
    • デフォルトではシングル・クリックでプレビューモード、ダブルクリックで通常モード。
    • プレビューモードで開く場合、既にプレビューモードで開いたタブがあるならそのタブで開くような挙動をする。
      • いろんなファイルを順繰りにするとき便利……らしい。気に入らないものは切れるのもいいところ。
  • エディタは空白文字、制御文字を全て表示する。
  • ワークベンチ・カラーテーマに "Default High Contrast" 、アイコンテーマに "Material Icon Theme" を採用。
    • "Default High Contrast": 文字通り、VSCodeがデフォルトで持っているハイコントラストテーマ。読みやすさ重点な。
      • ただし、行番号と空白はちょっと色を変えてある。流石にうるさかった。
    • "Material Icon Theme": 同名エクステンションによって追加されたテーマ (後述) 。要はアイコンが気に食わなかったので差し替えた。
  • 統合ターミナルは Git Bash を採用。初期は cmd だった気がする。

拡張機能

  • Japanese Word Handler
    Ctrl+十字キーによる単語単位ジャンプが日本語でも機能するようにしてくれる。
    なくても困らないのはそのとおりだが、使えないと地味にストレス。
  • Code Outline
    クソコード戦線のお供。ないとhageる。
    機能は各種IDEのアウトライン機能と概ね同じであり、使い方も大差ない。
  • Java Extension Pack
    Java向けの必須っぽいのを集めてあるめんどくさがり向けパック。以下の4つをまとめて入れてくれる。それだけ。
    とりあえず入れておけばだいたいJavaっぽいことができる。Microsoft公式。
    • Language Support for Java
      言語サーバとサービス本体。Eclipseのヤツらしい。動作的にもRAM的にも重めな上たまにサボるが、まあ概ね使い物にはなる。
      トークナイザがアホなのか、たまに意味不明なコンパイルエラーを報じて来る……が、該当ファイルを開けば直る。RedHat製。JDKは入れておくこと。
    • Debugger for Java
      変数の書き換えや命令ポインタの変更はできないっぽい。ログポイント (VSCodeの機能、ブレークポイントのノリでログを挿入できる) も非対応だった。
      まあ、少なくともブレークポイントと変数値チェックはできるしリモートデバッグも対応。必要十分。Microsoft製。
    • Java Test Runner
      テストクラス、テストメソッドの付近にテストの実行/デバッグ実行ボタン (リンクというべきか) が配置される。
      Eclipse方面でいうQuick JUnitみたいなもんだと思えばだいたい合ってるが、よく実行できずにSkipされるのでそういう時はコマンド叩こう。Microsoft製。
    • Maven Project Explorer
      コマンドを記憶しておいたりアーキタイプ生成やってくれたりするらしい。Microsoft製。
      ……伝聞系なのは使っていないせい。コマンドラインでいいので表示を切っている。
  • Tomcat for Java
    トム猫のランナー。適当なところにTomcatを解凍しておいて「これを使え」と指示すればうまくやってくれる。拍子抜けレベルでエラいあっさり動く。
    少なくともWindows環境では (AppData内の) 設定周りをエクステンション用ディレクトリにろ突っ込んでおり、Tomcatのインストールディレクトリを汚染しない安心仕様。
  • ESLint
    JS使うなら入れとけ枠。VSCodeは素でnodeサポート入りなので別になくてもどうにかなる気はする。
    もちろん逐次更新してくれる。いちいち手でやらなくてよいので非常に便利。
  • Japanese Language Pack for Visual Studio Code
    Microsoft公式のVSCode用言語パック。……なんか異様に評価値が低いのはなんでだ?
    当然エクステンションは翻訳してくれないので、統一感がほしいなら入れずに英語で使ったほうがいいかも。
  • Material Icon Theme
    デフォルトのアイコンが気に入らないならおすすめ。
  1. プロジェクト多数を同時に読み込んでゴニョゴニョしてたりVM立てたりブラウザいっぱい開いたりチャットがあったり、をRAM8GBで頑張る。もちろんWindowsである。慈悲はない。

  2. 英語でしたけど。まあ難しくないんで流石にあのぐらいは読んでください。

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