TL; DR
- Slideshareなどのスライド共有サービスを使った学習法が便利という話
- スライドは要点が簡潔にまとめられており、かつ図解があり理解しやすい上に短時間で読み切れる
- 図解の書籍などは有料だが、スライドなら基本的に無料
- とはいえスライドだけで技術を全て学習できるわけではなく、単なるエントリーポイントなので注意が必要
はじめに
先日いかにして未経験から4年間でフルスタックエンジニアになったか という記事を書きましたが、細かな学習方法についての言及はしていませんでした。
私の学習法としては基本的には、
- 公式サイトのドキュメントを読みこみ、Getting Startedなどでざっくり使い方を学ぶ
- オライリーなどの技術書をしっかり読み込む
- ハンズオンの書籍を手を動かして学ぶ
- Udemyなどの動画を使ってざっくり概要を掴みつつハンズオンの学習をする
というような学習方法をとっていますが、私はそれに加えてSlideshareなどにアップされているスライド資料を使った学習をしています。
2019年11月30日時点でトレンドに上がっているエンジニアが活用したい情報リソースまとめ という記事でもスライド共有サービスの項目があります。
使っている人にとっては基本的なことになると思いますが、書籍や動画だけで学習をしている方にとっては幾らかの参考にはなると思うので、この記事でスライドを使った学習のメリットや方法について紹介したいと思います。
スライドごとに要点がわかりやすくまとめられている
まず前提として、スライドというのは特定の場所で限られた時間で発表するために、発表者が要点をまとめて聴く人にとって分かりやすく概念や技術、あるいは別のなにがしかをまとめたものです。
そのため内容は不要な記述が排除されており、聴く側にとって必要なことだけがまとめられています。
理解したい概念、技術があったときに、それに関するスライドをいくつか読めば、いくらかその技術に関する理解が進むはずです。
図があって理解しやすい
スライドは要点がまとめられているだけでなく、図が多用されているものも結構あったりします。
あなたも文章だけを読んでいてもよく分からなかったけど、図でまとめられているものを見たらすぐに理解できた、という経験があるのではないでしょうか。
そのためスライド図でまとめられていると、要点をまとめた文章と一緒に図が示されているため、より理解しやすくなるということです。
基本的にフリーで閲覧可能
上記の図に関しては、図解系の書籍でも同じ効果が得られますが、いかんせん書籍だと有料になってしまいますよね。
技術の習得のために費用は惜しむべきではないと僕は思っていますが、それでも金銭的な制限があることもあるでしょうし、必要ないコストは削減すべきです。
その点slideshareなどで共有されているスライドは、基本的に無料で閲覧することが可能です。
書籍に関しては業務で本格的に利用する必要があるものや、プライベートで学びたいと思うようなものについて出費すれば良いのでは無いでしょうか。
短い時間で読み切れるので短時間で概念の習得が可能
ITの分野の概念はかなりの量あるので、全てを1から10まで見ていると一向に学習が終わりません。
しかしスライドであれば数十ページ程度で読み切れるので、サクサク読めば15~30分程度で読み切ることができます。
書籍や動画であれば全体を見るのに数時間、長いと数日間やそれ以上になってしまいますが、スライドであればどれだけ長くても1時間以上にはならないでしょう(100ページあるような巨大なスライドはかかってしまうかもしれませんが...)
スライドの探し方
各サイトでキーワード検索する
手っ取り早いスライドの探し方としては、各スライド共有サービス上の検索機能を使って調べることですね。
主なスライド共有サービスは下記の二つでしょう。
Googleでsite:
オプションを使って検索する
Googleでは検索バーに`site:{検索対象のサイトドメイン}を含めることで、そのサイトだけに絞った検索結果を表示することができます。
なのでこのオプションを使って先ほどのスライドサービスに絞って検索すれば、Googleの検索アルゴリズムを使ってスライドを検索することが可能です。
例えば「site:slideshare.net テスト駆動開発」などで調べると、SlideShareについての検索結果が表示されます。
そして上位に検索されるということはview数が多く、たくさんの人が閲覧した=勉強になったスライドであると考えられるので、一つ目の方法よりもいいかもしれません。
上記に加えて英語で調べる
今紹介した二つの探し方を、英語のキーワードを使って調べるとより多くのスライドが見つかるはずです。
もしかすると英語に抵抗があるかもしれませんが、最初の方でお話しした通りスライドは要点がまとめられて図がついているものが多いので、英語でも結構理解できたりします。
日本語で分厚い書籍を読むよりも、英語のシンプルな文章と図でまとめられたスライドの方が短い時間で理解できると思いますよ。
スライド学習の注意点
あくまで概要であって、省略されている部分がある点を意識すること、
スライドは要点がまとまっているということをお話ししましたが、これは裏を返せば色んなものを切り離しているということでもあります。
つまり要点以外の細かな情報がなく、技術に関して実際に手を動かすために必要な情報が不足している可能性もあるということです。
slideshareだけで全てが理解できるわけでは無い
そのため当たり前のことですが、スライドだけで全てが理解できるわけではありません。
個人的な感覚としては、スライドを利用した学習は本の速読程度のもので、あくまで理解を助けるものです。
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業務で使う技術が出てきたときにまずは公式サイトを調べてざっくり内容を理解しようとして、その技術そのものや関連する概念が分からなければスライドを見つけて概要を掴む。
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そして大枠について理解できたら、今度は公式のチュートリアルや技術書を使って本格的に学習をする
という流れの中でスライドを使うのがいいかもしれませんね。
以上、スライドを利用したメリットと学習法についてまとめさせていただきました。
最終的には公式サイトや書籍、動画を使って手を動かさなければ技術は理解しづらいですが、概要の理解にスライドは確実に役に立つはずです。
この記事があなたの学習の助けになれば幸いです。