複数のサーバを管理していると、サーバの属性を即座に判断したいことがある。
もちろん、例えばホスト名に環境(本番・開発etc.)やサーバ種類・用途(Web, DB etc.)を意味する文字列を含めることも一般的ではあるが、パッと見で判別する直感性にはイマイチ欠ける部分がある。
そこで、より直感的に自分が操作しているサーバ種別や環境別を認識するために、Promptの色を変更する方法を紹介する。
これは、オペレーションミスを防ぐ意味でも有用である。
設定箇所
BashのPromptの書式に関する情報は、PS1
というShell変数に格納されている。
$ echo $PS1
[\u@\h \W]\$
設定例
PS1="\[\e[1;34m\][\u@\h \W]\\$ \[\e[m\]"
書式
例: \[\e[1;34m\] Promptに表示する変数や特殊文字 \[\e[m\]
Promptに表示する変数や特殊文字については、以下を参照
http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/linuxtips/002cngprmpt.html
上記設定例の1;34
の部分が色とフォントの設定値。
最初の設定値1
の部分が、フォント。0
にすると標準の字体、1
にするとBoldになる。
34
の部分が、色コード。上記設定例では、青色に設定されている。
Color | Code |
---|---|
#000000 |
30 |
#ff0000 |
31 |
#00ff00 |
32 |
#ffff00 |
33 |
#0000ff |
34 |
#ff00ff |
35 |
#00ffff |
36 |
#ffffff |
37 |
一番後ろの\[\e[m\]
で設定を閉じておかないと、入力した文字も色付きで表示される。
設定方法
Bashの設定ファイル(e.g. /etc/bashrcとか)に、以下のような一文を追記すればOK!
export PS1="\[\e[1;34m\][\u@\h \W]\\$ \[\e[m\]"
一度Log-outして、Shellに入り直せば、色付きの設定が反映されている。