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「Develop fun!」を体現する! Works Human IntelligenceAdvent Calendar 2022

Day 6

一般的なアジャイルと、自担当プロダクトの開発を比較してみた結果、貴方がアジャイルをよく分かった気になれる話

Last updated at Posted at 2022-12-05

アジャイル、アジャイルと言いますが、何だかんだで、そのまんまやれる状況も珍しいと思います。

前提として、アジャイル自体「決まり切った形があるわけではなく、考え方が重要で、アレンジして適用していくもの」と捉えてはいます。
が、実際のところ、「どういうプロダクトだからどう適用するか」という部分は、皆さんそれなりに悩まれているところではないかとも思っています。

そこで、一つのモデルケースとして、自分が担当しているプロダクトについてまとめてみたいと思っています。

【本記事のターゲット】

■アジャイルの理解を深めたい方
■アジャイルの適用事例を探している方
■弊社の開発に興味がある方
※ここで書いているのが、弊社全体の話ではなく、一プロダクトの話であることはご了承ください。

【私が担当しているプロダクト】

■顧客の数は1000~で、法人
■ノーカスタマイズパッケージである

【アジャイルのベースとして参考にしているもの】

■「アジャイルサムライ-達人開発者への道」など(他もありますが、メインはこれ)

それでは、本題…といきたいのですが、いろいろ書こうとすると、膨大になり過ぎることが判明しました。
開発でもよくあることですよね。
なので今回は、本記事において、アジャイルの秘訣の一つを体現していくことにします。

アジャイルにおいて、「時間」、「予算」、「品質」、「スコープ」の内、最初に削ることを考えるべきなのは、どれでしょうか?

答えは「スコープ」です。
※もちろん、他を動かせる状況の場合はその選択もあります。

ということで、「スコープ」を削り、今回は「チーム編成」についてのみ、比較します。気が向いたら続編を書きます。

そしていきなりなのですが、実は「チーム編成」については、一般的なアジャイルと、自担当プロダクトで異なる点が多いです。

まず一つ目、大きなポイントとして、アジャイルでは、顧客と近くで仕事をすることが特に重要とされていますが、我々のチーム内、あるいはチームの身近に「顧客」はいません。
自担当プロダクトでは、「顧客の数は1000~で、法人」であり、要望もバラバラであることが多いです。
こうした中で、プロダクトの性質を踏まえた手段として、「カタログ」というものを作成しています。
細かくは割愛しますが、いわゆる「カタログ」を想像していただいて、大きく差し支えないです。
カタログをレビューして、多くの顧客に価値を感じてもらえる機能を出荷できるよう、努めています。
分野に因りますが、顧客の顕在化したニーズを踏まえつつ、顧客の想像を超えたソリューションを形にしたい、という思いもあるでしょうか。

ただ、正直に言うと、特定の顧客にもっとヒアリングをしたい状況もあります。
もっとできないか、と思うのですが、話を聞いてしまうと、どうしてもそれを(細かい話であっても)体裁の面でも我々の心情の面でも尊重せざるを得なくなり、「ノーカスタマイズパッケージ」として落とし込む上で、ときとして難しい状況になることがあります。
「話はするけど、無視されても気にしない」などという都合の良いお客様はあまりいらっしゃらないので、ここが一つ、難しいところです。

やはり、ビジネス上の状況は、やり方にも影響を及ぼしますよね。

次に二つ目のポイントとして、チーム内の役割分担についてです。
自担当プロダクトでは、一つのチーム内では、プロダクトマネジャー兼スクラムマスターのような存在(ウチのチームの場合は自分)がいる以外、個人が特定の役割に特化していないです。基本的には全員が開発(コーディングなど)を実施し、アナリスト、UXデザイナ、品質保証といった役割は、チーム内である程度こなしつつ、後者2つは別で専門チームがあり、必要に応じて相談、連携する形です。

ただ、チーム外に専門家がいる形は、個人的には正直微妙で、各チームに参加してもらった方が良いと思っています(※仮にチーム数分のメンバーがいなくても)。
今の形の良い点としては、各チーム内の全メンバーが全ての役割にトライできます。
しかし一方、各チーム内では専門性、その自負が育ちにくいところもあります。
ので、既に自負を持っているメンバーが各チームに参加していくことで、各チーム内で自負を育む呼び水にならないか、と思っています。

ただ、いざ変更しようとすると、今、専門チームで活動しているメンバーの思いであるとか、メリデメであるということもあって、総じて「変えようとするほどではない」という考えです。
自社の話でこんなことを書くと、どこかから怒られそうですが、ここは「心理的安全性の高い組織なのだな」と、生暖かい目で見守ってください(笑)。

ということで、今回、内容については一旦ここまでです。

もしかすると、「え、チーム編成の話だけ?」と思われたかも知れません。

しかし今回、奇しくも私は、この記事のスコープの調整によって、アジャイルの真髄を示すことができたのではないかと、謎の満足感に浸っています。
そうです。私は、スコープを調整しながら、アドベントカレンダーの期日を守り、予算は0円のままで、品質…は分かりませんが(大汗)、記事をきっちりとアウトプットしたのです。

例えばこの調子で、何らかの記事を毎週上げていったとすれば、それこそがアジャイル、です。

惜しむらくは、一般的なアジャイルと、自担当プロダクトの開発の共通点についても、もっと示したかった、です。
「チーム編成」については、一般的なアジャイルと、自担当プロダクトで異なる点が多かったため、共通点を示して、「弊社の若手メンバーに、自分達のやっていることを言語化して自覚してもらう」というストーリーは、今回は実現できませんでした。
なので実は、投稿前に、【本記事のターゲット】から「自社の開発に関して、一般的なアジャイルと比較してどうなのかを知りたい弊社若手メンバー」の記述を削除しています。
これはまた、次のスコープにしようかと思います。

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