タイトルは釣りではなく、ちゃんとエンジニア視点で書きます。
とりあえず結論だけ書くと「ChatGPTって本気で使ってみたら凄いですね!」です。ちなみにちゃんと美味しい「豚汁」が出来上がりました。
ChatGPT + 料理
を通して知りたかったこと
ChatGPTに「どういう訪ね方をしたら適切な質問の答えが返ってくるのか
」というのを知りたかったのです。コーディングで聞いてしまうと、どうも自分は意地悪な質問ばかりしてしまって、本質が見えてこない。だったら 自分が不得意なことで使ってみよう と思ったわけです。
スペック
- この前、初めてコロッケを作ってみた
- 1年に1ヶ月だけ妻が帰省するので、自炊が必要(3回目)
料理プロセス
料理そのものは流して読んでもらって良いです。でもその質問に対する返答に注目してもらえればと思います。
味噌汁を作りたいです。料理の初心者なので分かりやすく教えてください。
ええ、ただ本当に味噌汁を作りたかったのです。ものすごく丁寧な説明をくれました。でも だし汁
がなかった。豆腐
もワカメ
もない。(アメリカに住んでいるので、気軽に買いに行け、というチョイスはない)
返答に対する返答
ChatGPTのすごいところはこれですよね。今までだと「だし汁がない場合の味噌汁の作り方を初心者にも分かりやすく教えてください」になりますが、会話を引き継いで「だし汁がありません」に対して答えを返してくれる
。しかも「教えてください」と書いてないです。
意地悪な質問
なんですかねー。性格が悪いのかも。ちょっと意地悪な質問を思いつきました。(私の中で)味噌汁を作るのに使わない具材を列挙
してみようと。道具も「鍋」と「圧力鍋」の2つを列挙しました。
ここで「全部使って」というと闇鍋が確実なので、「全てを使う必要はありません」という条件を付けてみました。
それに対してもくじけることなく、丁寧な説明を返してくれます。
ちなみに「冷凍サーモン」はたぶん切り身にして、味噌汁に入れたら美味しい。エビはどうかなー。味噌鍋まっしぐらな気がする。
Verify
妻に聞いてみました。やっぱり「鍋」だよねーww
まぁいいや、とりあえず初心者の私から見て、なんとなく作れそうな気がしてくたので、そのまま続行。
この辺りから、AIの凄さを実感!
料理記事を読んでいて困るのが、自分にあった量が分からない、なんです。
「掛け算・割り算すればいいじゃないか」。それはできます。
でも「適量」とか「特定の商品の1袋」とか「玉ねぎ1個」とか、なんかこう、絶対値じゃない量で説明されているとき
。
例えば先程のChatGPTの回答で「野菜だしの材料(人参、玉ねぎ、生姜、乾燥昆布)を加えます」ってある説明ですが、経験値の乏しい私にとっては、どれをどのくらい入れればいいのか分からないのです。
でもChatGPTなら「2人分」と言えば、ちゃんと教えてくれます。これは私にとって、かなり便利!
「人参半分程度」って言われても、人参の太さはバラバラです。エンジニアですから数字が欲しいです!
おっ、すげー。2本載せたら、199g! ChatGPTの説明通り!
調理方法も教えてくれます。
いや、輪切りだとは思っていましたよ、思っては。でも他にあるかなーと思って聞いてみました。
人間だと「そんなことも知らないのか」とか言われそうですが、ChatGPTなら躊躇することなく聞けます。もうこの辺から「ペアプログラミング」ならぬ「ペア・クッキング」です。
玉ねぎの切り方も教えてくれます。(みじん切りだっけ・・・と思いながら切っていました)
ちなみにステップ4,5の「玉ねぎを手に持ち・・・」は、包丁が怖かったので、まな板に置いてやりました。それは結構上級テクじゃないのか?
落とし穴!
妻にチャットで「ChatGPTすごいよー!」ってiPadのスクリーンショットを送っていたら、なんと「乾燥昆布は水に入れて戻しておく必要がある
」と、妻からの指摘!
これは初心者には気づけない。。。
初心者なので、こういうところも含めてケアしてほしい、です。情報を鵜呑みにしてはいけない、と思い知らされました。
詳細は省きますが、オススメURLを送ってもらい、そのページに従いながら、昆布だしを取ります。
乾燥昆布を約5分間、軽く洗浄?
一応、ChatGPTにも聞いてみました。乾燥昆布って5分も洗うの?参照したページでは「洗わなくて良い」と書いてあったし、以前に別の料理動画で「軽く濡らした布で、軽く拭く程度で良い」と説明していたので、最終的には妻に紹介してもらったページのやり方に従いました(料理が出来る方、どうですか?)
コンテキストがリセット?
乾燥昆布の後に「玉ねぎの分量」について質問しました。すると、おすすめされたレシピに対しての説明が順調だったのに、急に「一般的な玉ねぎ」の説明
をされました。たぶん「乾燥昆布」の話が割り込んだことで、レシピの話という流れが切れてしまったのかも。
「上記のレシピに合わせた場合」と限定すれば
、ちゃんと教えてくれました。
生姜を投入(読むのをスキップして良いです)
念のため「先程のレシピで」と情報の範囲を限定します。すると「おおよそ10グラム程度が目安です。これは2人分の味噌汁において、、、」と、ちゃんと2人分を考慮して回答
をしてくれています。おー。すげー!
ちぎったら12gだったから、まぁいいか、と思って、スライスして味噌汁に入れたら、生姜の味が強い味噌汁が出来上がってしまった。
レシピには関係ないけど、料理には関係する話題を投入(読むのをスキップして良いです)
鍋に野菜のアクが出てきていたので、一応聞いてみました。
この記事を書きながら思いましたが「鍋が白くなってきました。これはなんですか?」と聞いたら、ChatGPTが料理の流れを理解して返すのかどうか、が見れてよかったかも
。
アクが出ています。
ChatGPTは「味に大きな影響はない!」とか言っているけど、昔見た「愛の貧乏脱出大作成!」ではどこのラーメン屋修行でも「味に影響がある!」って言ってた。
料理の質問を連投(読むのをスキップして良いです)
これは普通に、初心者の料理の質問です。すごいなー
、と思ったのは、主語を省略しても会話のコンテキスト(話の流れ)を理解した上で的確なアドバイスをくれること
です。
この会話の後に、主語を省略して「食べやすい大きさは?」「何グラムですか?」と質問しています。それでも「2人分の味噌汁に使用するほうれん草の量は、、、」
と会話の流れを理解しています。
気の迷い(読むのをスキップして良いです)
味噌汁としては、この段階でほぼ完成していました。あとは味噌を溶かすだけ。
でもなんか寂しい。人参と玉ねぎだけ。そう言えば、豚肉が冷蔵庫にあった!ということで、「豚汁に出来るよね?」と聞いてみました。
「豚汁の味付けは、味噌汁とは異なります。
」
あ、そんな事書いてあったの。この記事を書きながら今更見つけた。
さらに肉の切り方についても聞いてみます。このスクリーンショットの2つめの質問「2の適切な厚さって何ミリ
」という人間らしい(私は人間です)質問に対しては、さすがにChatGPTも理解できず、一般的な豚肉の切り方を説明
しています。
でもこの後、ChatGPTの凄さを見せつけられます。
「豚汁のときの豚肉の薄さも同じですか?
」という質問に対して、「約3〜5ミリ程度の厚さが一般的です」と返しています。
「豚肉の厚さ
」とは質問をしないで「豚肉の薄さ
」と書いています。「厚い」と「薄い」は反義語です。でもこの会話の場合では、どちらも「肉の厚み」を示しています。これを(たぶん)理解しているのが凄いです!
そして「AとBは同じですか?」に対して、それを(たぶん)理解した上で適切な回答を返しています。
料理には関係する質問をさらに投入(読むのをスキップして良いです)
このあたりは料理初心者丸出しの質問です。
豚肉は炒める必要があるのか!
知ってたら豚汁にしようとか思わなかったのですが、あとの祭り。
別の鍋を取り出してきて、急いで炒め始めます。
テーブルスプーン=大さじ
らしい。小さじは何て言うんだろう。
いよいよ完成!(読むのをスキップして良いです)
旨い豚汁が出来ました!
食べてみると、「あれ、生姜味が強い!」
あー。2g多かったことが影響したのかな。
そして食べながら「そうだ、昆布で出汁を取ったのに、生姜と豚肉で『旨味』が隠れてしまっている!
」と後から気づいた。(隠し味!ってことにしておこう)
最後にちゃんとお礼を言うと、丁寧なお返事を返してくれます。
結局何を学んだ
そう、何を学んだが重要です。
- 会話の文脈は理解できる
- 曖昧な質問よりも、明確な主語を付けて質問をすると、良い結果を得られやすい
- 情報はある程度、正確
- 質問をしたことに対してのみ返答してくるので、「落とし穴」があるかもしれないことを意識して使うべし
- ChatGPTは教師代わりになる!
ということで、想像以上に楽しい料理となりました!