はじめに

interfaceは実装しなくても、動くものを作ることができます。ただ、interfaceを定義することで、コードに縛りが出来き、保守性の高いプログラムができます。今日は、インターフェイスの一つ、マーカーインターフェイスを紹介します。

マーカーインターフェイスとは

オブジェクト指向プログラミングにおいて、メソッドやフィールドが一切定義されていないインタフェース。
Wikipedia

コード

マーカーインターフェイスを使わない例

php

class AException extends Exception {}

class BException extends Exception {}

try {
    throw new AException('Aの例外処理');
} catch (AException $e) { // AExceptionをキャッチする
    echo $e->getMessage();
} catch (BException $e) { // BExceptionをキャッチする
    echo $e->getMessage();
}

上記の場合、AExceptionとBExceptionの両方をキャッチしないといけません。

php


class AException extends Exception {}

class BException extends Exception {}

try {
    throw new BException('Bの例外処理'); // ←(1)
} catch (AException $e) { // AExceptionをキャッチする
    echo $e->getMessage();
}
// Fatal error: Uncaught BException: Bの例外処理

(1)でBのExceptionを投げているので、当然BExceptionをキャッチできず、エラーになります。
(ちなみに、catch (Exception $e)にすれば動きますが、それではExceptionを拡張した意味がないです）

マーカーインターフェイスを使う例

php


// マーカーインターフェイス
// 関数もプロパティも定義しない
interface ABException {}

// ABExceptionを実装する
class AException extends Exception implements ABException {}

// ABExceptionを実装する
class BException extends Exception implements ABException {}

try {
    throw new AException('Aの例外処理');
} catch (ABException $e) { // ABExceptionをキャッチできる！
    echo $e->getMessage();
}

catch (ABException $e)のようにABExceptionをキャッチすることができるようになり、catchする内容を明示的に表すことができるようになります！

おわりに

すぐに使いこなるテクニックではないですが、利用シーンが来たら見返していただけると幸いです。