オンプレミスやクラウド上のOracle Databaseを監視する方法として、OCIでは下記2つのサービスを使用することができます
- Database Management
- Stack MonitoringによるDatabaseのメトリック監視
Database Managementは、総合的なOracle Databaseのリソース・パフォーマンス監視サービスとして独立して提供され、今回紹介するStack Monitoringと同等のメトリック監視の機能も内包されています
一方でStack Monitoringは、Oracle Databaseに限らずOSやミドルウェア等のメトリックを幅広く監視するサービスとして提供され、Windows、SQL Server、Weblogicといった対象の監視も可能です
監視対象がOracle Databaseの場合、用途に応じて使い分けるのが良いかと思います
例えば、死活監視、CPU、Diskといったリソースの枯渇に対するアラート通知までというだけあればStack Monitoringのみ、DBのアクティブ・セッションやSQLレベルで詳細にパフォーマンス分析が必要ということであればDatabase Managementを使用等
ここでは、Stack MonitoringでOracle Databaseを監視する手順を紹介します
Oracle DatabaseのOSを監視
まず最初に、対象となるOracle Databaseのサーバーに管理エージェントをインストールことが必要。手順はこちらを参照
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インストール完了後、OCIメニューから監視及び管理 -> 管理エージェント-> エージェントにある追加されたDBサーバーのエージェントを選択し、Stack Monitoringのプラグインをデプロイする
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有効化後しばらくすると、OCIメニューからAPM -> スタック・モニタリング -> 完全モニタリングにプロモートにDBサーバーのホストが表示されるので、プロモートを実行する
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プロモート実行後、スタック・モニタリング -> すべてのリソースに対象のDBサーバーのホストが表示されるようになり、CPUやメモリといった基本的なOSメトリックを参照できるようになる
Oracle Databaseインスタンスの監視
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OCIメニューからAPM -> スタック・モニタリング -> リソース検出から新しいリソースの検出をクリックする。リソース・タイプをOracle Databaseを選択し下記を入力し検出を実行 (※MTAの場合はCDB)
リソース名 -> 任意、管理サーバー・ホスト -> DBのホスト名
ポート -> リスナーのポート、サービス名 -> リスニングしているサービス名
プロトコル -> TCP、監視ユーザー名/パスワード (※特にこだわりがなければSYSTEMやSYS)
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PDBの場合は、リソース・タイプをプラガブルDBを選択し、先に作成しておいたCDBを指定する。PDBの場合も39種類のメトリックが参照できCDBとの違いはない
これらのメトリックは、メトリック・エクスプローラーでも参照することができるので、しきい値を設定してアラートするということのも可能です。こちらを参照
まだまだサポート対象となるリソースが少ないStack Monitoringですが、随時新しいターゲットが追加されています。OCIリリース・ノートから最新のサポート状況を定期的にチェックしてみると良いかもしれません。