スタンバイを辞めることにした。
カッコイイ退職エントリーを書きたい。
でも、時期は決めてない。
なぜなら、やり遂げたいことが全くと言っていいほど実現していないからだ。
100人中97人が知らないであろうスタンバイをより多くの人に知ってもらいたい。スクラムプロダクトオーナーとしての力をつけていきたい。社内のド真ん中にバーを作りたい。全社合宿に行きたい。どうせなら海が良い。そうだ、これを機に「退職予告エントリー」という新たなカテゴリを作ろう。職場のオフィスビルにコンビニが欲しい。マーケティング組織を築きたい。魅力的な仲間を増やしたいし、関わった人をハッピーにしていきたい。21世紀を代表する会社を創りたい。日常に「!」を届けたい。LINEヤフーやビジョナルと新しい可能性を、次々と、生み出したい
そして、「まぁそーいうもんだよねぇ」と”当たり前”に受け入れられてしまっているストレスの多い求人探し体験に、新しい価値をもたらしたい。
物心ついてからは
「今しかできないこと」「誰もやってないこと」
を基準に選択してきた。単純にその方が楽しそうだからだ。
結果、うまくいってきたし、根拠は無いけど、なんとなくこれからもうまくいく気がする。
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2021年7月に某広告代理店からスタンバイに入ったのも、日本中見渡してもこんなユニークな環境は今ココにしか無いだろうな、と思ったから。
JVとはいえ、設立2年目のスタートアップだったし、それでいて既に大手人材企業からマーケットを知り尽くしている優秀な方々が在籍してたし、ZHD(当時)もビジョナルも親会社という、ヒトモノカネが贅沢に揃った環境の中、求人というレガシーな業界で解決できそうでできていない闇を「求人検索エンジン」という形で解決しようとしていた。
入社から2年が経ち、正直、何か変わったのか、変わってないのか、よくわかっていない。
確実に言えるのは、いつの間にか月間ユーザー数が1000万人以上を超え、社内の顔ぶれが大きく変わったこと。
「まぁ失敗してもネタになるし、上手くいったら、それはそれで嬉しいかなー」。
変わっていないのは、このゲーム感覚。
運命がカードを混ぜ、我々が勝負する。
よく知らないけど、アルトゥル・ショーペンハウエルって人が言ってたらしい。
※この物語はフィクションです。