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Softether+GL iNet GL-AR750で拠点側VPNルータを作る

Last updated at Posted at 2020-08-17

はじめに

初投稿です。
softetherを使用した拠点間接続をトラベルルータで実現できたらいいなと思い、
何とか動作まで持って行けたので備忘録ですがまとめます。
読みづらかったら、すみません。

1.環境、使用機器、ネットワーク図

VPN Server側
 OS:Windows Server
 Softether VPN Serverをインストール、セットアップ済み

VPN Bridge側
 GL iNet GL-AR750 (購入の初期状態からいろいろといじっています。後述します)
 https://docs.gl-inet.com/jp/3/setup/travel_ac_router/first-time_setup/
 amazonで購入当時5200円ぐらいでした。

 iPhone(テザリングのため使用)

GL-AR750の設定のため、設定用WindowsPCに
 VPN Server管理ツール 
 Teraterm SSH用
をインストールしています。

ネットワーク図

image.png

2.GL-AR750のセットアップ

サーバ側はネットで豊富な資料があるので、そちらを参考に・・・
VPN Azure中継サービスを利用します。

GL-AR750のLAN側に有線LANで接続しセットアップしました。
なお、セットアップはweb管理画面やらVPN Bridge管理ツールやらSSHやら行ったり来たりしました。
(スマートなやり方があったら教えて欲しいです・・・)

事前にfirmwareのダウンロードをしておく

GL-AR750は、OpenvpnやWireGuardなどいろいろとパッケージが入っていて面白そうです。
ただ、NANDの容量が限られており何も考えずSoftetherパッケージをインストールしようとすると
容量不足とのメッセージが出ました。

ひとまず、自己責任で新たにファームウェアを入れて最小パッケージ状態にしてみようと思います。
OpenwrtのGL-AR750(https://openwrt.org/toh/gl.inet/gl-ar750)
上記サイトからファームウェアをダウンロードしておきます
記事作成時点では下記リンクが最新のようです。
http://downloads.openwrt.org/releases/19.07.3/targets/ar71xx/generic/openwrt-19.07.3-ar71xx-generic-gl-ar750-squashfs-sysupgrade.bin

(GL-AR750は以下GLとします)

GLのweb管理画面にアクセス

GLは工場出荷状態だと192.168.8.1のようです。
ブラウザより当該IPを入力し、管理画面にアクセスします。
パスワードも設定します。

ファームウェアの変更

※この作業以降、下記のわかりやすい画面が見えなくなります。
公式ファームウェアを入れ直しても、この画面が出なくなりました。。。よく分かりません。
image.png

ログイン後、「その他の設定」から「Advance」画面へ

Systemタブ -> Backup/Flash Firmwareを選択する
 ページ下のFlash new firmware imageのところで、先ほどダウンロードしたファームウェアを選択する
  Keep settingsのチェックを外す(設定は引き継がないほうがよさそうです)

 しばらくするとファームウェアウェアのアップデートが終了します。

※アップデート終了後、GLのIPが192.168.1.1に変更になっている(と思う)ので、アクセス時に間違えないようにする

web管理画面にアクセス、パスワードを再設定した後、時刻など設定していきます。

時刻設定

Systemタブ -> sysytem
 LocalTime、Timezoneを設定しておく

ネットワーク設定

テザリング先を登録

 Networkタブ -> Wireless
 BSSIDは空欄
 Replace wireless configuration チェック
 テザリング先のiPhoneを登録
 advance setting
 Contry Code JP

IPアドレス設定

 br-lan 固定IP設定にする(以後このIPが管理画面のIPとなる)
 VPN後にブリッジしたネットワークに所属することを考慮したIPアドレスにしておく
 DHCPは不要なので無効にする
 ※eth1.1にはIPアドレスを設定しない
 image.png

ここで一旦Web管理画面を抜けます

SSHにてGLにアクセスする

softether vpn bridgeをインストールする

コマンドに以下入力
opkg update
opkg install softethervpn5-bridge

インストール後、vpncmdのcheckを実施してみる。すべてPassでインストール成功かと思います。

※以下は不要かも
vi /etc/init.d/softethervpnbridge
START=90 を97に変更

VPN Bridge管理ツール

設定PCのServer(Bridge)管理ツールからGLのbr-lanに設定したIPアドレスへ接続します。
接続先、ローカルブリッジ先などの設定と
ローカルブリッジ先は「新しいtapデバイスとのブリッジ接続」を選択し、新しいtapデバイス名入力し作成します
tapデバイスを作成する理由はlinux固有の問題を解決するためです。

※参考例としてbr0としています
GLのインターフェースにはtap_br0というインターフェースができていると思います。
image.png

web管理画面へ行き、startup -> softethervpnbridge をstopをします。
VPN Bridgeの管理ツールで設定した内容を反映させるためのおまじないです。
※これをやらないとGLを再起動した際にVPN Bridgeの設定が初期化されてしまい、
パッケージインストール直後のような設定になっていました。

startを押して、VPN Bridge管理ツールから再度接続し、
設定が反映(接続先やローカルブリッジがtapされているか)されているか確認します。

TAPデバイスをブリッジへ追加する

web管理画面に行きます。
Networkタブ -> interfaces
br-lanのEditボタンを押す
Physical Settingsにtap-br0を追加する
image.png

その他 VPNの状態確認

GLの5GのLEDを使用しないため、VPNの状態確認に使用しました。
systemタブ -> LED Configration
WLAN5GのEditを押し、以下のように設定しました。
VPNがリンクすると5G動作確認ランプがチカチカしました。
image.png

3.スループット

スループットに関してです。
iPhone自体の速度について(Speedtestアプリによる測定です)
 ダウンロードが28Mbps程度、アップロードが6Mbps程度

Sever側は
 ダウンロード500Mbps、アップロード500Mbps程度

GLにてvpncmdからtrafficclientを実行し、Server間とのスループット測定してみました。

Network Traffic Speed Test Tool

Item Name Normal View Simplified View
Time Span for Measurement 00:00:15.012
Data Correction for Ethernet Frames Yes
Communication Data Volume in Download Direction 9,963,314 Bytes 9.96 MBytes
Communication Data Volume in Upload Direction 4,656,458 Bytes 4.66 MBytes
Total Communication Data Volume 14,619,772 Bytes 14.62 MBytes
Relay Device Input Output Total Throughput Computation No
Average Throughput in Download Direction 5,309,519 bps 5.31 Mbps
Average Throughput in Upload Direction 2,481,459 bps 2.48 Mbps
Total Average Throughput 7,790,978 bps 7.79 Mbps

という結果でした。

雑記

みんなすごいなぁ、記事なんて書ける気がしないなぁなんて思っていました。
ただ今回GL-AR750とsoftetherを使用したVPNルータの資料があまり探せなったので
構築にチャレンジしつつ、記事もあげてみようと思い立った次第です。

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