PMする上で必要になってきたのでおさらい
この記事は自分用の備忘録です。
AWS S3 と Firebase Storage の比較
基本的な概要
特徴 | AWS S3 | Firebase Storage |
---|---|---|
主な用途 | 静的ファイル保存、バックアップ、大量データ管理 | モバイル/ウェブアプリ向けのファイル保存・共有 |
スケーラビリティ | 高い(無制限スケール) | アプリケーション開発向けに最適化 |
APIの柔軟性 | REST API、SDK、CLI、IAMで高度な制御が可能 | Firebase SDKを使って簡単にアプリと統合可能 |
セキュリティ管理 | IAMポリシーやバケットポリシーで細かく制御可能 | Firebase Authenticationと連携し簡単に制御可能 |
AWS S3 の特徴
メリット
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大規模なスケール
- 無制限のデータ保存と、ペタバイトクラスのデータ管理が可能。
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ストレージクラスの選択肢
- アクセス頻度や保存期間に応じて、Standard、Intelligent-Tiering、Glacierなどのクラスを選べる。
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柔軟なセキュリティ設定
- IAMポリシーやバケットポリシーで詳細にアクセス管理が可能。
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汎用性が高い
- バックアップ、ログ保存、静的Webサイトホスティング、大量データの分析基盤など多用途。
デメリット
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設定が複雑
- 初心者にとってIAMやバケットポリシーの設定が難しい。
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アプリ連携の開発が手間
- アプリに直接統合するには追加のコードや構成が必要。
Firebase Storage の特徴
メリット
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モバイル/ウェブアプリに最適
- Firebase SDKを利用して、簡単にアプリ内でファイルのアップロードや取得を実装可能。
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Firebase Authenticationとの連携
- ユーザーごとのアクセス権限を簡単に設定可能。
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簡単に始められる
- 初心者でも直感的に使いやすく、設定がシンプル。
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無料枠の提供
- 初期段階では無料枠(1GBストレージ、50,000リクエスト/月)を活用できる。
デメリット
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スケールに制限
- S3ほど大規模なデータ保存には向かない。
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用途が限定的
- 主にアプリケーションのファイル保存や共有に特化。
具体的な比較ポイント
1. ユースケースの違い
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AWS S3:
- 大量のデータ保存(例: バックアップ、ログデータ)。
- 静的Webサイトホスティング。
- データ解析基盤やデータレイクとしての利用。
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Firebase Storage:
- モバイルアプリの画像アップロード機能。
- ユーザーごとにアクセス制御が必要なアプリ。
- アプリケーション内でファイルを保存・共有する場合。
2. セキュリティとアクセス管理
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AWS S3:
- IAMポリシー、バケットポリシーで細かく設定可能。
- CloudFrontとの連携で追加のセキュリティレイヤーを実現。
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Firebase Storage:
- Firebase Authenticationでユーザー単位のアクセス制御が簡単。
- セキュリティルールが直感的で使いやすい。
3. 料金体系
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AWS S3(従量課金制):
- ストレージ料金: $0.023/GB(S3 Standard)。
- リクエスト料金: GETリクエスト10,000回あたり $0.0004。
- データ転送料金: 1GBまで無料、以降は $0.09/GB。
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Firebase Storage(従量課金制):
- 無料枠: 1GBのストレージ、50,000リクエスト/月。
- ストレージ料金: Google Cloud Storageと同じ料金体系($0.026/GB)。
- データ転送料金: Firebaseの無料枠を超えた場合、Google Cloud料金に基づく。
4. APIと開発環境
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AWS S3:
- REST APIやSDKを通じて柔軟に制御可能。
- データ分析や大規模システムと連携するのに最適。
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Firebase Storage:
- Firebase SDKを使うとアプリ内で簡単に統合可能。
- 他のFirebaseサービス(Realtime Database, Firestore)とシームレスに連携。
どちらを選ぶべきか?
AWS S3が向いているケース
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大量データを管理:
- 例: バックアップ、アーカイブ、データ分析。
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静的Webサイトをホスティング:
- HTML/CSS/JavaScriptファイルの配信。
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エンタープライズ用途:
- 高度なセキュリティや大規模システムに対応。
Firebase Storageが向いているケース
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モバイル/ウェブアプリの開発:
- 画像や動画のアップロード機能が必要。
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小規模なプロジェクト:
- 無料枠を活用して、コストを抑えたい場合。
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Firebase環境を利用:
- 他のFirebaseサービスと統合して効率的に開発したい場合。
感想
従量課金のサービスを個人開発で使う場合にセキュリティーをおろそかにして使ってしまうとすごい料金請求されそうで怖いというハードルをどうにかしたい。