2
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

黒い画面(コマンドプロンプト/ターミナル)のみでMovable Typeをインストールする

Last updated at Posted at 2013-06-19

サーバー内の公開ディレクトリに、シェルコマンドのみでMTOSを設置する手順。
慣れれば、FTPを使用する方法よりもかなり早く作業できるし、デスクトップを汚さない。
コマンドの意味を理解できれば、WordPressにも応用が利く。

0. 設置条件

設置しているサーバーの条件は以下の通り。さくらのVPSだとそのまま利用できる。

  • サイトルート ・・・ /var/www/html
  • Movable Typeの管理画面のディレクトリ名 ・・・ mtos
  • Apache、SSH、MySQL、Perl、PHPの設定は終わっているものとする

MTOSの配布先へ行って、最新バージョンのダウンロードURLを控えておく
http://www.movabletype.jp/opensource/mtosdl.html

1. シェルログイン・root切り替え

ポート名99999、ユーザーID : userid、ホスト : 111.222.333.444
パスフレーズを尋ねられたらサーバーに設定していたものを入力する

ssh -p 99999 userid@111.222.333.444

root権限に切り替える

su -

rootのパスワードを聞かれるので入力 -> 先頭のカーソルが「#」になる

2. サイトルートのディレクトリに書き込み権限を与える

さくらのVPSに一般的な方法で設定していくと、パーミッションが777でなければ
Movable Typeがファイルを書き出すことができないので
サイトルートのディレクトリのパーミションを変更する
サーバーにより、条件が異なる。逆に755や705でなければならないサーバーもある

chmod 777 /var/www/html

3. サイトルートへ移動

別に移動しなくてもいいのだが、以降の説明を相対パスにしたいので

cd /var/www/html

4. MTOSの最新版を取得

wget [Movable Type最新版のダウンロードURL]

サイトルートに「MTOS-5.x.x.zip」というファイルが加わる

5. 解凍・所有者の変更

zipを解凍する。ずらららっとファイル一覧が表示される

unzip MTOS-5.x.x.zip

「MTOS-5.x.x.zip」というディレクトリができるので、名前を「mtos」に変更する

mv MTOS-5.x.x.zip mtos

最初に接続したユーザーとグループ(user:group)に所有権を変更する
これをやっておかないと、FTPやSFTPでメンテができない
「-R」は指定したディレクトリ以下すべてという意味

chown -R user:group mtos

zipファイルを削除

rm MTOS-5.2.6.zip

6. 書き込みが必要なファイルのパーミッションを変更する

先述の通りサーバーによっては不要

chmod 777 mtos
chmod 777 mtos/themes
chmod 777 mtos/mt-static/support

Movable Typeのコアの状態で、書き込み権限を与えなければならないのは上の3つ。
今後プラグインを追加する場合は、そのプラグインにも
書き込み許可が必要となる場合もあるが割愛

7. cgiファイルを実行可能にする

解凍した段階でパーミッションが755になっているようなのだが、一応コマンドでも行う
「mtos」以下で、名称が「.cgi」のファイルに対しchmodを実行する

find ./mtos/ -name '*.cgi' -type f -print | xargs chmod 755

以降はターミナルを終了して、設置したサイトの「/mtos/mt.cgi」にアクセスし
MTOSのインストールをはじめる

補足

インストール先のディレクトリ名について

ここでは「mtos」としているが、任意名で構わない
一般には「mt」「movabletype」「admin」等が使用されるが、一意の名前にすると不正アクセスを防止できる

wgetについて

MacOSは、デフォルトでwgetコマンドが使用できない
curlに読み替えるか、こちらを参考にwgetコマンドを利用できるようにしておく
http://futuremix.org/2003/07/wget

a-blog cmsなど、配布元がプログラムを介して最新版をダウンロードさせる形式の場合は
wgetを使用できないので、一旦DLしてから、scpで転送する
http://d.hatena.ne.jp/hidde/20090518/1242621452

findについて

findから処理をつなげる方法としては-execオプションがよく紹介されているが、
xargsオプションの方が処理が早いらしい
いきなり実行するのが心配な場合は、事前に検索・リストアップだけしてみるといい

find ./mtos/ -name '*.cgi' -type f -print
2
3
2

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
2
3

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?