目次
- 設定ファイルの場所を知る
- 設定ファイルで初期設定を行う
1. 設定ファイルの場所を知る
「Apache2.4をインストールする」の手順どおりインストールした場合、Apacheフォルダ内の構成は以下のとおりになっています。
Apacheのフォルダ構成
C:¥Apache24
├─bin
├─cgi-bin
├─conf
├─error
├─htdocs
├─icons
├─include
├─lib
├─logs
├─manual
└─modules
各フォルダの役割は以下のとおりです。
-
bin
httpd.exeなどの実行ファイルが格納されているフォルダ -
cgi-bin
CGIスクリプトが格納されているフォルダ -
conf
httpd.confなどの設定ファイルが格納されているフォルダ -
error
エラーメッセージファイルが格納されるフォルダ -
htdocs
Webサイトのドキュメントルートフォルダ -
Icons
アイコンファイルが格納されるフォルダ -
logs
ログファイルが格納されるフォルダ -
manual
HTML版マニュアルファイルが格納されているフォルダ -
modules
拡張モジュールファイルが格納されているフォルダ
confフォルダ内にあるhttpd.conf
ファイルが今回編集する設定ファイルになります。
2. 設定ファイルで初期設定を行う
Apacheの設定を変更するためにはC:¥Apache24¥conf¥httpd.conf
ファイルの中身を変更する必要があります。httpd.conf
ファイルはテキストファイルであるため、任意にテキストエディタ(メモ帳など)で編集することができます。Apacheの初期設定として、以下の設定を必要に応じて変更を行います。
- サーバルート
- ドキュメントルート
- スクリプトフォルダ
- サーバ名
サーバルート
サーバルートには、Apacheのフォルダパスを指定する必要があります。httpd.confファイルの37行目を確認してください。以下のような記述があります。
httpd.confの37行目付近
ServerRoot "c:/Apache24"
この部分を、「Apacheをインストールしたフォルダパス」に変更します。前回のApacheインストール手順どおりに進めていた場合は、変更の必要はありません。
ドキュメントルート
ドキュメントルートパスとは、クライアント(InternetExplorerやSafariなど)からアクセスがあった時に表示するコンテンツファイルを配置するフォルダパスのことです。httpd.conf
ファイルの242行目付近を確認してください。以下のような記述があります。
httpd.confの242行目付近
DocumentRoot "c:/Apache24/htdocs"
<Directory "c:/Apache24/htdocs">
この部分を、「Apacheフォルダ配下のhtdocsフォルダパス」に変更します。前回のApacheインストール手順どおりに進めていた場合は、変更の必要はありません。
スクリプトフォルダ
スクリプト(CGI)フォルダは、PerlやRubyなどサーバで動作するスクリプトファイルを格納するフォルダです。httpd.conf
ファイルの359行目付近と375行目付近に以下のような記述があります。
httpd.confの359行目付近
ScriptAlias /cgi-bin/ "c:/Apache24/cgi-bin/"
httpd.confの375行目付近
<Directory "c:/Apache24/cgi-bin">
この部分を、「Apacheフォルダ配下のcgi-binフォルダパス」に変更します。前回のApacheインストール手順どおりに進めていた場合は、変更の必要はありません。
サーバ名
サーバ名とは、サーバを公開した時のホスト名とポート番号を指します。httpd.conf
ファイルの218行目付近に以下のような記述があります。
httpd.confの218行目付近(変更前)
ServerName www.example.com:80
デフォルトではこの設定が無効になっています(先頭に「#」を記述することで、記述内容がコメント化され、設定が無効になります)。ローカル環境(サーバを公開せず自端末のみで使用する環境)で使用する場合、この部分を以下のように変更します。
httpd.confの218行目付近(変更後)
ServerName localhost:80
Apacheを起動する前に実施しておくべき設定項目について以上です。