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obsidianを使って1週間を楽に振り返る方法

Last updated at Posted at 2023-12-05

この記事は ウェブクルー Advent Calendar 2023の6日目の記事です。
昨日は@wc-peiさんの「Rails7.1環境で認証機能Rails deviseの導入方法」でした!
6日目は @wchikarusato が担当いたします。宜しくお願いします。


はじめに

Obsidianは MarkDownで書けるノートアプリです。
メモるだけなら VSCodeやメモ帳でも十分ですが、Obsidianには各ファイルにハッシュタグを付けて検索しやすくする機能や、
ファイル間の簡単なリンク付けができるため参照しやすくなるなど、様々な利点があります。

が、これはまだまだ初歩的な部分です。
Obsidianの真価はテンプレートによる手間を省いた操作や、リンク付け、ファイル内容の読み込みによる半自動化にあると考えています。
その実例として、1週間の自身の記録を簡単に振り返る方法を以下に紹介します。

使い方

サンプル. Weeklyノートの画像

sample2.PNG

週初めにやること

  • 月曜日にコミュニティプラグイン Calenderで追加されたカレンダーの週をクリックする
     → 自動的にその週のWeeklyノートが生成される!
  • カレンダーのその週の日付をポチポチクリックする
     → 自動的に各日のDailyノートが生成される!
  • 各Dailyノートに週初めで思ったそれぞれの日でのやること、やりたいことをざっと書く

Dailyでやること

  • Dailyの日誌項目に改めてその日にやらないといけないこと、やりたくなったことを書く
  • Obsidian Memosプラグインを使ってX(旧Twitter)のようにメモ書きする
     例. 調べてることや考察してることなど

週の終わりにやること

  • 週の終わりにWeeklyノートを開いて今週何があったのかを見返す

これまでDailyやMemosに記入した内容が全てWeeklyノートに自動で出力されてまとめて見れるのがポイントです。
ノイズが多い場合はテンプレートの記述を変えることで必要な内容だけに絞ることも自由にできます。

以下に導入手順を記述します。
尚、本記事はある程度Obsidianを使用してる人向けになるので基本的な操作/設定は省略させて頂きます。

初期設定

コミュニティプラグインの導入

今回必要となるコミュニティプラグインは以下の3つです。

Calendar

  • 今回のキモその1です。
  • DailyノートはObsidianのデフォルトにあると思いますが、これを追加することでObsidianにカレンダーの表示と、Weeklyノートも追加します。
  • Weeklyノート用のテンプレートとフォルダ場所の指定が設定できる様になります。

Templater

  • 自動化のキモであり、今回のキモその2です。
  • 1日後、1日前などのフォーマットをテンプレートとして記述し、これをTemplaterで読み込むことで自動的に計算された日付が出力される様になります。

Obsidian Memos

  • 今回のキモその3です。
  • UIがX(Twitter)のような表示になっているので、メモ書きが爆速で捗ります
  • Memosの設定でその日のDailyノートに出力する様に設定することができ、更に書いた時間も出力できるので見返すのも捗ります。
  • ただ改行を入れると変な文字化けが入ったりするので、改行が必要なほどに長いメッセージを書くなら都度出力した方が良いと思われます。

MemosのUIサンプル

memos2.PNG

設定手順

必要なコミュニティプラグインを入れたら次に設定を入れます。
以下に最低限必要な設定内容を記述します。

最初にやること

  • Daily、Weekly、Template用のフォルダを任意の場所に作る
  • Daily、Weekly用のテンプレートファイルを作成し、上で作ったTemplateフォルダの中に入れる
     ※具体的なテンプレートのサンプルは後述します

Dailyノートの設定

設定 → コアプラグイン → デイリーノートで以下を設定します

  • 新規ファイルの場所:上で作ったDailyフォルダを指定
  • テンプレートファイルの場所:上で作ったDaily用のテンプレートファイルを指定

Weeklyノートの設定

設定 → コミュニティプラグイン → Calendar から以下の設定をします

  • Weekly note folder: 上で作ったWeeklyのフォルダを指定
  • Weekly note template:上で作ったWeeklyのテンプレートファイルを指定

更に 設定 → コミュニティプラグイン → Templater の設定で以下を設定します

  • Trigger Templater on new file creation:ON

Obsidian Memosの設定

設定 → コミュニティプラグイン→ Obsidian Memos→ Insert after heading に ### memo を記述
※Dailyの出力したい場所を任意に設定してください

その他の設定

設定→ オプション → 外観 → テキストフォント で見やすいフォントに変える。
好みの問題ですが、デフォルトではかなり日本語の文字化けが発生したり見づらかったりするので。

Template設定

まだ試行錯誤中ですが、以下が今回の最大のキモとなるテンプレートファイルのサンプルになります。

Dailyのテンプレートファイル

ID: {{date:YYYYMMDDHHmm}}
tags: #daily #{{date:YYYY/MM/DD}}

---
## {{date:YYYY-MM-DD(ddd)}}日誌
- [ ] 

### memo

このDailyテンプレートの個人的な所感

  • IDに日時を入れてます。日付で検索したくなった時に使用します
  • tagsでdate:日付フォーマットのタグを出力しています。
     このタグリンクはその日メモったノートをまとめて辿りたい時に重宝します。
  • memoと日誌ヘッダーで分けて記述してますが、そこまでメモる気がない場合は一つにまとめてもいいと思います

Weeklyのテンプレート

## 一週間の記録
![[<% tp.date.now("YYYY-MM-DD", 0) %>#<% tp.date.now("YYYY-MM-DD(ddd)", 0) %>日誌]]

![[<% tp.date.now("YYYY-MM-DD", 1) %>#<% tp.date.now("YYYY-MM-DD(ddd)", 1) %>日誌]]

![[<% tp.date.now("YYYY-MM-DD", 2) %>#<% tp.date.now("YYYY-MM-DD(ddd)", 2) %>日誌]]

![[<% tp.date.now("YYYY-MM-DD", 3) %>#<% tp.date.now("YYYY-MM-DD(ddd)", 3) %>日誌]]

![[<% tp.date.now("YYYY-MM-DD", 4) %>#<% tp.date.now("YYYY-MM-DD(ddd)", 4) %>日誌]]

## 来週に向けたメモ

このWeeklyテンプレートの個人的な所感

  • 週初めにWeeklyを作っているので+1日で計算してますが、
     週終わりにしかWeekly見ないという場合は日付の計算を0~-4にして金曜日にカレンダーの週をクリックすると良いと思います。
  • 例えば、[[2023-12-07#2023-12-07(火)日誌]] のような出力にすることで Dailyノート 2023-12-072023-12-07(木)日誌 部分を Weeklyノートでも参照表示するようなイメージです。
  • うまくテンプレートが出力されなかった場合は、Templater起動してWeekly用のテンプレートを直接読み込んでみてください。

まとめ

これを使い始めてから、週初めに必要なファイルを10秒で作り、週終わりにその週でやったこと、調べたことが10秒で見返せるようになりました。
月の終わりに 各週のWeeklyを眺めることでその月で "何があって" "何をやったか" も一目瞭然です。
また、ファイルはただのmdでローカルに実物がある為、ネットに繋がらなくても見返せるのも便利だなと思いました。
Githubにプライベートのリポジトリを作り、それをクローンしてメモをGit上で管理することにより、スマホからいつでも自分の作ったこれらのメモが見れます。詳しくはObsidian Gitというプラグインがあるのでそちらを参照ください。

ローカルでなら仕事以外にも、様々な用途で使えます。
例. 観た映画のレビュー、本の感想、その時にやった筋トレメニューなどなど
 

1週間があっという間に過ぎ去り、終わったその瞬間は何もやってなかった様に感じる時もあるかもしれませんが、
こうして客観的に見返してみると、意外と色々やってることに気づけてオススメです。
尚、忙しすぎて何も一切書いてなかったときry


明日は、@wc-miyazawa さんの投稿になります。お楽しみに!

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