この記事は、UEC 2 AdventCalendar 2023 4日目の記事です。
昨日はMasaDoさんが今年1年を振り返った記事でしたね.
本当に今年1年お疲れ様でした.某サークルでめちゃくちゃお世話になっている方の1人ですが,ここまで忙しい1年を送られているとは思っていなかったですね....
年末年始もコンピアルバム用の曲作りなどでお忙しいでしょうが,せめて大晦日と正月はゆっくり休んでください.
MasaDoさんはSoundCloudにも自分の曲を投稿しているようなので,ぜひチェックしてください.
MasaDoさん最高傑作の「海淵の都」も投稿されているようです.
さて,挨拶が送れました.UEC22のwatson9109(W或,model20)と申します.
所属としては,以下に所属しています.
- Ⅰ類コンピュータ・サイエンスプログラム
- IML(インタラクティブ・メディア・ラボ)
- TeRes DTM班,イラスト班
- UECDTM
これらに所属しながら,普段は音楽を作ったり基板を作ったり研究したりしています.
今日は音楽の話をします.
本編
世の中にはDTMなるものがあります.端的に言うと「PCで音楽を作る」ことですね.
世の中にはOSなるものがあります.大体の人はWindowsかMacOSを使ってますね.
この2つのことから「WindowsかMacOSでDTMをする人が大半である」ということが言えます.
当然ですね.Windows,MacOSの動作は安定しているし,Qiitaや個人ブログなどにDTMが始めたい人向けにそれらのOSを使っていることを前提としたハウツーはたくさん落ちていて,なにかトラブルが起きてもサポートサイトを調べれば解決方法がすぐに見つかる.音楽を作るには十分な環境がもう揃っているわけです.
もっと言えば,これらの環境上では「音楽を作る」ということに対して十分な抽象化がなされているとも言えます.
しかし,そのような抽象化のなされた環境では行える動作がそのプロトコルの範囲内でしかないという考え方もできる気がします.実際,WindowsでDTMをする場合,DAW 1 やプラグイン2がどう動くのかは確認できず,いじることができるのは設定ファイル程度です.3
では,もっとフリーな世界,Linux系OSでのDTMを見ていきましょう.
...と大言壮語を並べてみましたが,結局のところ「何か面白そうだから,Linux上でDTMやってみようぜ」ということです.
DAW?
まず,DTMを始めるにあたって最初に選ぶであろうDAWについて考えていきましょう.
DAWというのはデジタル・オーディオ・ワークステーションの略です.音源やエフェクターなどを集めて曲として並べる為の基盤ソフトのようなものと考えると良いでしょう.有名なものとしてはCubase,Studio one,旧SONARあたりでしょうか.
- Cubaseポータルサイト
- StudioOneポータルサイト
- CakeWalk(旧SONAR)ポータルサイト
CubaseはVOCALOIDとの相性の良さ,Studio oneは最下位エディションが無料で使用できることなどから有名です.少し話が逸れますが,アドカレ3日目のMasadoさんはStudioOneユーザーだったりします.あれだけ良い曲を作る方の愛用するDAWなのですから,相当良いDAWであることが伺えますね.
では,LinuxDTMer4もまた,StudioOneなどを使用しているのでしょうか?
使えません.これらの素晴らしいDAWは基本Windows,MacOSでしか使えません.また,Wine5等を利用してもLinux上では安定しません.
しかし,LinuxDTMerには心強いDAWが(大体)3つあります.それが
- Ardour
- LMMS
- Reaper
です.
Ardour
数少ないオープンソースのDAWの一つです.Linux上でのDTM環境においてまず名前の上がる存在です.音の打ち込みにクセがあるので,自分はあまり使えていないのですが,オーディオ編集などが充実しているらしい.
LMMS
他のDAWで例えるとFLstudioなどに近いとよく言われる,オープンソースのDAWです.ダンスミュージック,テクノなどの繰り返しの多い音楽などの作曲に向いているらしいです.そういう音楽を作ろうという思いがそんなになかったので,自分はあまり使ってません.
Reaper
自分が使っているDAWです.上記2つのDAWと比べてフリーでなく,操作に少しクセがあります,ただ,自分で操作などをカスタマイズ,拡張しやすく,操作感をStudioOneなどに少し近いのが良いところです.
他にも,
- Zrythm
- RoseGarden
など様々なものが存在します.
WindowsのDAW海も広いですが,LinuxのDAWの海もまた広いのです.
正直もっと書きたいのですが,課題で死にそうなので今回はこのあたりで切り上げます.
次回,ALSA,JACK編という感じで書こうと思います.
何を隠そう,そもそも僕がLinuxでDTMを始めようと思ったきっかけはALSA,JACKなのです.
ALSA,JACKって何?と思った方はまた次の記事で会いましょう.
ここまで読んでくださった方,ありがとうございます.
そして,僕が誕生日入力を間違えて13歳以下に思われた為に TwitterアカウントがBANされて,アドカレにログイン出来なくなったことを相談したら対応してくださった,AdventCalender作成者のすしさんには心からお礼申し上げます.
本当にありがとうございました.
参考文献
というか,この辺の方が情報がよくまとまっていていいと思います.
LinuxでDTM 「2:音楽制作ソフト、DAWの比較」
LinuxでDTMをする! Part 2 – DAW紹介編
Linux DTMガイドブック
明日のアドカレ
明日は牛田ウシタさんの「旅行して破産して機材新調して破産して旅行して破産した話」ですね.
僕もこの夏,サークル合宿に行ってオーディオ・インターフェイス買ってサークル合宿に行って破産しかけましたが,ウシタさんはどんな感じだったのでしょうか.
1の方ではトナカイさんがrta.shで遊ぶ方法を話してくれるそうです.あのJRERTAを支えていたシェルスクリプトの内容....気になります!!!