AWS資格の導入にあたるAWSクラウドプラクティショナーの資格に合格したため、その資格の振り返りと資格内容の共有目的でまとめてみました
1)試験前のAWS経験値
10年近く前に書籍を見ながら独学でAWSサーバーの構築を行ったことはありますが、その後の利用を行わずすぐにサーバーを破棄。
それ以降プライベート・仕事でAWSを利用したことがないため、ほぼAWS未経験者と同じレベルで資格受験に取り組みました。
2)AWS認定資格について
まずAWS認定資格の種類についてまとめてみました。
下記表のとおり、AWS認定資格は12種類あり、大きく4分類にレベル毎に区分けされています
(引用元:AWS公式)
今回受けたのは、AWS認定資格の導入にあたるクラウドプラクティショナーとなります。
3)AWSクラウドプラクティショナーについて
①資格概要
・AWS クラウドの概念、サービス、および用語の基礎的な理解を提供します。
・過去に IT やクラウドの経験がない非技術職の方や、オンプレミスでの IT 経験があり、
AWS クラウドへの基本的な知識が必要な方にとって、良いスタート地点となる資格です。
(引用元:AWS公式 クラウドプラクティショナーのページ)
②出題内容
AWSを適切に利用するための知識が問われます
・「クラウドとは何か」といったクラウド全体の基礎知識
・AWSが提供するサービスとその内容
※コーディングなどエンジニア向けの内容は出題されません
③資格試験のまとめ
題目 | 説明 |
---|---|
申し込み方法 | AWS認定アカウントのページを経由して、ピアソンVUEより申し込む (https://www.aws.training/Certification) |
試験日程 | 任意(自由に設定できる) |
試験会場 | テストセンターか自宅(オンライン) ※自宅の場合、Webカメラで試験状況を監視される |
試験時間 | 90分 |
出題形式 | 65問択一選択または複数選択形式 |
合格点 | 1000点満点中700点以上 |
合否結果 | 試験終了時に合否のみ結果が開示される ※点数や認定証の通知は試験終了後5営業日内にメールで届く |
④合否通知
4)勉強方法
これからは私が実際に勉強した内容について説明します。
①勉強方法の種類
AWSクラウドプラクティショナーの認定資格の勉強をするのに以下の方法があります。
・AWS公式が発信している無料のトレーニング(e-learning)を受ける
・AWSの参考書を読む
・AWSの模擬テストを受ける
・実際にAWSを触って体感的に理解する
今後本格的にAWSを使用していくのであれば、AWSを使用しながら理解していくのがいいと思います。
ただ、手っ取り早く資格を合格するのであれば、模擬テストを解いてキーワードを理解していくのがよいです。
模擬テストを通じてAWSのサービス名称と内容を紐づけて理解することができるのが理由です。
②模擬テストはどれをやればいいか?
模擬テストといってもいくつか種類があります。
・AWS公式が提供している模擬テスト(無料)
・書籍の問題集(有料 ※Kindle Unlimited版もある)
・Udemyの問題集(有料)
最終的に私が使用したのはUdemyの問題集になります。
これが問題の解きやすく解説がわかりやすかったからです。
Udemyの問題集
私が利用したUdemyの問題集はこちらになります。
(URL:https://www.udemy.com/course/aws-4260/ )
この問題集の良いところ
私が感じたこの問題集の良いところは以下の通りです。
・スマートフォンから受けられるのでどこでもできる
・本番同等のテストを実施できる(画面で選択&1テスト90分の時間制限あり)
・解説に図表があり直感的に理解しやすい
・不正解の選択肢にも不正解理由の解説があり、間違った理由がわかりやすい
・テスト結果で苦手分野が可視化される
・テスト結果の見直し時、不正解の問題だけ表示するといったフィルター機能がある
③問題集を解くだけで大丈夫か?
正直に申し上げると問題集を解いて解説を見るだけでは合格点まで達しませんでした。
AWSのサービス内容が記憶に定着しないのが理由です。
その原因は4つあります。
-
問題点1:サービスの内容を端的に説明されてない
「このサービスの内容はこういうもの」というキーワードがパッと理解できるような説明がないケースが存在する -
問題点2:似たようなサービス名が多い
「Amazon SQS」「Amazon SES」「Amazon SNS」・・・といった「Amazon XXX」の名前のサービス名が多く混乱する -
問題点3:サービスの量が多すぎる
シンプルにサービスの量が多すぎて、覚えきれない -
問題点4:サービス名から機能がイメージしづらい
「Amazon ECR」の「ECR」のように略されてしまっているため、サービス内容が掴みづらい。
ちなみにこれは「Amazon Elastic Container Registry」のことで、DockerコンテナイメージをAWSクラウドに保存するサービス
※ Container Registryと表記されると「コンテナ」「保管」とサービス内容がイメージできる
④理解度を高めるための手段
シンプルですが、模擬テストで出てきた用語をアウトプットするのがよいです。
アウトプット内容
・サービス名を正式名称で記載する
・サービスの内容を一言にまとめる
・大量のサービスをカテゴリーごとに分類分けする
この中で最も効果があったのは3つ目の分類分けです。
自分でカテゴリーを作り分類分けすることで、より記憶に定着しました。
5)勉強時間
試験に掛けた時間はおおよそ30~40時間で、期間としては約3週間ほどになります。
ただ、根詰めて勉強したのは試験の1週間前からです。
- ~3週間前
書籍の問題集を解くが、あまり成果が出ず - ~2週間前
Udemyの模擬テストを解きはじめ、解説で不正解箇所を確認した。
ただし、読んでるだけであったため、理解したつもりになっていた - 前日~1週間前
Udemyの模擬テストを解き、出た用語をアウトプットし、その後に再テスト。
合格点に達するまでそれの反復。
6)まとめ
AWSクラウドプラクティショナーの試験は暗記物の試験のため、AWS未経験でもやれば受かります。
合格するだけなら、AWSを実際に触らなくても模擬テストを反復して回答すれば問題ありません。
7)AWS認定資格の注意事項
AWS認定資格には有効期限があるので注意が必要です。
・AWS認定資格には取得日から3年間と有効期限がある
・有効期限が過ぎる前に、再度同じ認定試験を受験し合格する必要がある
・合格すると有効期限が3年延長されるが、有効期限日ではなく合格日から3年となる
・全12個の認定資格を維持するには、有効期限内に全12個の認定試験を再合格する