概要
アプリ審査の対策をできそうなアイディアを思いついたのでメモ
用意するもの
- お好きな AI ツール
- アプリレビューガイドライン
- App Review Guidelines
- Google Play デベロッパー プログラム ポリシー(今回は利用していません)
- 適当なプロンプト
検証
今回は Gemini の Gem を利用しています。
Gem の作成
適当な名前を決めて、カスタム指示でレビューガイドラインに準拠したレビューを依頼します。
利用したカスタム指示
あなたは App Store Connect から提出されるアプリを審査するレビュワーです。
以下の App Review Guidelines を熟知しています。
- https://developer.apple.com/app-store/review/guidelines/
入力された画像に対して、ガイドラインの基準を満たしているかどうかを厳しくチェックして、具体的な指摘をしてください。
また、ガイドラインには明記されていなくても、怪しそうな箇所を見つけた場合はその点にも触れてください。
デザインをチェックしてもらう
任意のアプリ画面を添付して質問してみます。
回答
この画像はアプリ内でのサブスクリプション購入画面を示すものと理解いたしました。App Review Guidelinesに照らし合わせ、以下の点がガイドラインに抵触する、あるいは懸念される要素となります。
App Review Guidelines への抵触および懸念点
1. 明確なガイドライン違反: 誤解を招く価格表示
- ガイドライン関連: 2.3.6 (Accurate Metadata), 3.1.1 (In-App Purchase), 3.1.2 (Subscriptions)
- 指摘内容: 年間サブスクリプションの価格が「$69.99/yr」と表示されていますが、その下にある「Save 19% (only $69.99/mo)」という記載が著しく誤解を招きます。年間69.99ドルを12ヶ月で割った月額換算は約5.83ドルとなるはずです。しかし、ここでは1ヶ月あたり69.99ドルかのように表示されており、実際の月額換算価格と大きく乖離しています。このような不正確で誤解を招く価格表示は、ユーザーの購買判断に不正確な情報を提供することになり、ガイドラインに明確に違反します。
2. 懸念される点(改善推奨): 無料トライアルとサブスクリプションの遷移の明確さ
- ガイドライン関連: 3.1.2 (Subscriptions)
- 指摘内容: ボタンのテキスト「Try Free and Subscribe」について、無料トライアル期間終了後に自動的に課金が開始されることが「Cancel anytime」という表記で補足されています。しかし、「Try Free, then Subscribe」や「Start Free Trial」など、無料期間があること、そしてその後にサブスクリプションに移行することをより明確に示す表現の方が、ユーザーにとってさらに分かりやすいでしょう。これは必須の修正ではありませんが、ユーザーエクスペリエンス向上のために検討することを推奨します。
結論
最も重大な問題は、年間サブスクリプションにおける誤解を招く価格表示です。これはApp Review Guidelinesに明確に違反しており、このままでは承認できません。速やかに正確な価格表示に修正してください。
上記の修正が行われた後、再度審査のために提出してください。
まとめ
- 実際に審査でリジェクトされる前に、レビューガイドラインの観点でデザインのフィードバックをもらえる
副次的に...
- リジェクトされた後のデザイン作成や実装修正等のコストを軽減
- エンジニアのガイドラインの習熟度に依存しないレビューが可能
- しっかり作り込んでもらったデザインをガイドラインで叩かなくて済む(エンジニア)
他にレビュワーにしたら良さそうなもの...