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Kubernetes 1.11: 主な変更点 (Major Themes) Part.1

Last updated at Posted at 2018-07-17

はじめに

このエントリは、Kubernetes 1.11 の CHANGELOG からKubernetes 1.11: 主な変更点 (Major Themes) の一部についてまとめています。翻訳に合わせて補足を追記しています。その他の内容は次のリンク先を参照してください。

SIG API Machinery

このリリースのSIG API Machineryは、主にCustomResourcesにフォーカスしています。

  • CustomResourcesのSubresourcesがbetaとなり、デフォルトで有効になりました。 これにより/statusサブリソースで更新できるフィールドは.statusのみとなりました。
  • /statusサブリソースが有効な場合、CRD OpenAPIのバリデーションスキームのルートでrequireddescriptionが使用できるようになりました。

  • 複数バージョンのCRDを作成できるようになりましたが、自動的に変換はされません。

  • spec.additionalPrinterColumnsフィールドを使用して、CRDのkubectl getで出力される内容を追加できるようになりました。

SIG Auth

このリリースではユーザーが理解しやすいセキュリティ機能を提供することにフォーカスしています。

  • RBACのcluster role aggregation がstableになりました。
  • client-goのcredential pluginsは外部プラグインからTLSクレデンシャルを取得するサポートが追加され、betaになりました。

  • 監査イベントにAPIリクエストの処理方法に関する情報が追加され、内容の確認が簡単になりました。

    • Authorizationでは、認可結果("allow"か"forbid")とその理由が、authorization.k8s.io/decisionauthorization.k8s.io/reasonアノテーションに記録されるようになりました。
    • PodSecurityPolicyアドミッションでは、ポリシー名がpodsecuritypolicy.admission.k8s.io/admit-policypodsecuritypolicy.admission.k8s.io/validate-policyアノテーションに記録されるようになりました。
  • PodSecurityPolicyにはhostPathのボリュームマウントを、読み取り専用にする機能が追加されました。

  • NodeRestrictionが有効な場合、kubeletはNodeオブジェクトのtaintを編集する権限を持たないようなったため、使用するべきノードが把握しやすくなりました。

SIG CLI

SIG CLIではkubectlコマンドの可読性、テスタビリティを向上するためにリファクタリングを行いました。
このリファクタリングにより次のリリースで、kubectlプラグインの開発がより簡単になります。

SIG Instrumentation

  • 新しいKubernetesの監視モデルに移行するための継続的な取り組みの一環として、Heapsterが非推奨になりました。

  • オートスケールのためにHeapsterを使用している場合、Metrics ServerCustom Metrics APIに移行する必要があります。
    詳細については、新たに廃止予定となった機能(New Deprecations)を参照してください。

SIG Scheduling

  • Pod PriorityPreemptionはbetaになり、デフォルトで有効になりました。オペレーターにとって大きな変更になるため注意が必要です。
  • スケジューラーのパフォーマンスと信頼性の向上に取り組みました。

SIG Windows

  • このリリースでは、Windows上で動作するPodとコンテナ用のKubernetes APIが多くサポートされました。

    • Pod、コンテナ、ログファイルシステムのメトリクス
    • runAsUserセキュリティコンテキスト
    • Azure diskのLocal persistent volumesfstype
  • Windows Serverバージョン1803の改善により、次のような新しいストレージ機能が追加されました。

    • ConfigMapSecretのボリュームマウント
    • SMBおよびiSCSIストレージ用のFlexvolumeプラグインが、K8s Storage Plugins から利用可
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