#本の紹介
『アウトプット大全』 樺沢紫苑(著)
今から1年ほど前に出たビジネス書です。エンジニア視点で大事だと思ったポイントを抜き出していきたいと思います。
#インプットとアウトプットの黄金比は「3:7」
多くの学生や社会人はインプットの割合の方が多いと思います。この本が社会人を対象に行った調査では、インプットとアウトプットの比は「7:3」という結果だったそうです。
僕自身も学生時代の勉強では、資格の勉強ばかりで教科書を読むことが多かったです。確かに知識は身に付いたのですが、今となってはほとんど忘れてしまいました。なぜなら覚えた知識を使うことがなかったからです。知識をもとに何かを作ったり仕事をすることで、エピソード記憶となって脳に残りやすくなるのですが、それがなかったということですね。ほかにもプログラミングの勉強ばかりしていて、作品を作らない、知識を披露しないなども同じ例だと思います。おかげで何も作れないプログラマーの出来上がりです。
知識を使いこなすためには「3:7」とアウトプットを重視する必要があります。具体的なアクションとしては学んだ技術をブログに書く、SNSに書く、人に説明するなどでしょうか。作品を作るのも手っ取り早いですね。
インプットの量を減らしていいのか?という意見もあると思います。確かにそうなのですが、インプットしても結局忘れてしまっては意味がないです。特にプログラミングに関しては、仮に忘れてもその都度調べればいいと思います。たとえば「JavaScriptの配列の使い方忘れた」ならググってドキュメント見ればいいですね。むしろいかにググれるかが重要かもしれません笑
#紙に書く・絵や図を書く
本では紙に書いて整理することで、記憶定着やアイデアが思いつきやすくなると書かれていました。また口頭よりも視覚を使った説明の方が6倍以上記憶に残るとも書かれています。
これは勉強でもそうですし、仕事でも例えば設計図を作ることは多いと思います。最終的にはPC上で図を書くことになると思いますが・・・。まずはアナログで紙に図を書いて整理することは有効でしょう。エンジニアだからこそアナログ手法が脳の刺激になるはずです。
#楽しむ
本では楽しいと脳内で「ドーパミン」が出て、集中力やモチベーション、学習能力を高めるとあります。一方嫌々やることでは、「コルチゾール」が出て、楽しいの真逆の効果が出るとあります。
ぶっちゃけ好きじゃないとエンジニアやってられないですよね。なんとなく楽しいからエンジニアをやっている人は多いと思います。だからこそプライベートでも自己研鑽ができるはずです。これだけ努力が報われる職業って他に無いですよね。比較的運要素が少なく、才能もそこまで必要じゃないですし。
楽しむ→自己研鑽する→成長する→好きな仕事ができる→楽しむ
この無限ループが最強でしょう。
それでも楽しくない仕事をしている人もいるはずです。そのような人は「楽しいことを探して自己研鑽する」がベストだと思います。ある程度自分で勉強して「これをやりたくて勉強してきました!」と申し出れば、相手もそれならやらせてあげようとなって、好きなことができる可能性が上がりますね。
#その他
###完成させる
良いものを作ろうとせず、まずは30%作るべきです。そのあとに細かいところを直していけばいいですね。完璧主義はNG。
###説明する
人に説明することで理解度が90%に達するそうです。学んだ技術を周りに説明しましょう。
###運動する
エンジニア運動不足になりやすいですからね!脳が活性化するのでリフレッシュにも最適です。
#まとめ
全体としてアナログ手法が多いですが、PC作業が多いエンジニアだからこそ有効なのでオススメしたいです。
僕も今後はQiitaなどを通してアウトプットしていきたいと思います。