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横軸組織の効用。メディアの広告チームで横軸組織【PTA】を運営している話

Last updated at Posted at 2020-12-01

12月に入って、ぐっと忙しくなってきましたね。
はじめまして、PTA会長の@wataru420です。
この記事ではPTAの活動についてご紹介出来ればと思っております。

はじめに

弊社CyberAgentでは多くのメディア事業を運営しています。
世の多くのインターネットメディア同様、弊社のメディアも広告が重要な収益源になっているものが多いです。

多くのメディアは、最初は外部の広告ツールを入れたり、簡易的な広告のシステムを手作りするでしょう。
そのうちメディア規模が拡大していくと、徐々に本格的な広告システムに進化していくことでしょう。

広告のシステムは、メディアが変われど、似た構成・似た仕組みになることが多いです。
そこで、それらのシステムを作っているチームでPTAという連合を組んでいます。
具体的には、ABEMA広告チーム・Ameba広告チーム・株式会社AJA・秋葉原ラボ・ABEMAデータテクノロジーズ等です。

この記事はそんなPTAのアドベントカレンダーの初日になってますので、今回はそのPTAの目的や効果等を紹介させてください。

ちなみに、PTAはPublisher adTech Associationsの大文字でございます。
けして頭文字ではないのでご注意ください。
image (6).png

メディアの広告組織の課題

メディアの広告という、少しスキルが特化した組織ならではの課題についていくつかあげてみたいと思います。

メディアの広告エンジニアは孤立しがち

メディア本体の開発と交わらない開発が多いことが起因している気がします。
一人チームになったり、少ない人数で広告システムだけを開発することが多くなる傾向にあります。
孤独だと、やはりスキルアップもしにくいですし、悩みを抱えてしまう事も多いでしょう。

新たなメディア立ち上げでナレッジが不足する

メディアの広告はアドテク企業ともまた少し異なるかなと思っています。
広告枠そのものの作成からスモールスタートするAdServer等、メディアの広告ならではのシステムは多いです。
そんなシステムを新たなサービスの立ち上げ毎に作っていると、車輪の再発明になってしまいます。

評価・採用も難しい

メディアサービスの中の広告という立ち位置なため、メディアとして求人をだしても広告は違うとか、逆に広告に特化した企業の方が魅力的に見えるなどの難しさがあるかと思います。
また、上述したようにシステムとしても独立しがちなため、メンバーの評価も広告に理解のある上長がいないと難しくなる傾向にあります。

こんなことやってます

これらを解決するためにPTAという組織ができたわけですが、組織を作っただけでは当然解決しません。
様々な施策を行うことで横軸組織としての強みを作っていこうとしています。

様々な粒度で施策を行う

組織を作っても、しっかりと繋がりを作っていかなければ名前だけの組織になってしまいます。
そこで、様々な粒度で繋がりをつくる施策を行っています。

例えば「プレミアムフライデー」と銘打ったほぼ金曜に行われることがないLT大会です。
月一回PTA全員参加型のLT大会を開催しています。
日々の業務で得た知識などをアウトプットすることで、誰が何をやっているかの理解と、業務知識の向上に役立てています。
また、LT終了後は懇親会(現在はリモート飲み)を行っており、懇親を深めています。
プレミアムフライデーのスライド

また、若手勉強会やEM勉強会等を行うことでそれぞれの軸での繋がりも作っています。

お互いのナレッジの共有とそれに伴った繋がりの創出により、困ったときに相談できる相手ができることが狙いです。

コロナ前はシャッフルランチなる、メンバーをシャッフルして数名で行くランチ等も行っていました。

勉強会と人材の流動

こちらは、上述した施策とかぶる部分もあるのですが、PTA内では多くの勉強会が行われています。
各チームがどのような事を考え、どのように課題解決しているかを共有し合うことで、多くのナレッジが体系的に共有されます。
若手勉強会の様子

また、新規に大きな開発をする場合にも比較的柔軟な人材流動が行われます。
例えば、新たなDSPを構築しようとなった場合に、「ではこちらのチームから◯◯を出そう」などといった調整が行います。
これにより、組織として全体最適された開発効率になっていきます。

評価と採用はみんなで!

組織において、評価は組織パフォーマンスを最大化させるためにとても重要です。
また、個人においても評価の納得感はとても重要です。
納得感ある評価を実現するために、横軸でも評価のレビューを行っています。
評価とは、基本的には目標設計とセットになると思いますが、これらをレビューすることで適切な高さを全員が認識し、納得感を出すことができます。

また採用も同様に中途メンバーの採用・新卒メンバーの獲得ともに相乗効果を出せています。
例えば、採用イベントの運営や、選考を共同で行うなどが実際に行われているアクションです。

施策まとめ

下記が具体的に行われている施策です。

・オレシカナイト
社外向けの勉強会。アドテク技術を中心に社外の登壇者なども交えながら開催しております。

・プレミアムフライデー
毎月行われるLT大会。PTA全員参加です。

・若手勉強会
有志の若手で開催している勉強会。現在はKubeConのセッションを追いかけているようです。

・EM勉強会
PTAのEMによる勉強会。日々のEMの業務に関してテーマを決めてディスカッション等をしています。

・採用
採用イベントの開催や共同選考等。

・人材流動
臨機応変な人材流動を実現。

・目標・評価レビュー
納得感のある評価をつくるために行っています。

まとめ

このようにPTAでは様々な取り組みを行ってきています。
その結果、強い横の繋がりとナレッジの共有、そして個人としての成長もできているのではないかと思います。
今日から始まるこのアドベントカレンダーがその成果になるのではないかと思っています。

是非明日からの投稿にも興味を持って頂けたら幸いです。

また、その他にも上述した「オレシカナイト」が12/11(金)に開催されます。
今回は年末ということで、いつもお世話になっている企業の方にもご登壇いただく予定です。
オンライン開催ですので是非ご参加ください。
オレシカ

最後に

インターネットメディアは、その多くが広告によって成立してきました。
メディアグロースを考えた広告を作っていくという仕事は、インターネットの本質に触れることに近いと考えています。
大量のトラフィック、様々なシステムとの連携、機械学習、高速なSDK、チャレンジングな技術も多いです。

そんなPTAの活動に興味を持って頂けたなら、是非一緒に働きましょう!
応募はこちらから

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