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Splunk - ネットワーク構成図を作ってみた

Last updated at Posted at 2024-12-27

はじめに

ネットワーク構成図をSplunkで作成して欲しいという要望があり、Network Diagram VizというAppを使ってみた話です。このNetwork Diagram Vizは、Splunkbaseから無償でダウンロード可能なAppです。
スクリーンショット 2024-12-27 14.33.45.png

さっそく使ってみよう

Appのインストールは他Appとの違いは特に無いので割愛します。特に設定は無いので、入れるだけで大丈夫です。

[0] 必要なフィールドについて

ネットワークトポロジーを形成する上で必要なフィールドはfromフィールドとtoフィールドの2つです。fromtosrcフィールドやdestフィールドなど送信元と宛先の情報を持つ何らかのフィールドを変換して使えば良いかと思います。fromフィールドとtoフィールドへの変換は必須なので、そこだけは注意しましょう。

[1] まずは適当に作ってみた

このAppに限らずですが、まずは適当に試行してみるのが良いかと思いますので、以下のテーブル構造を持つデータで検証しました。

from to
Wi-Fi a1 LAN Switch 1
Wi-Fi a2 LAN Switch 1
Wi-Fi b1 LAN Switch 2
Wi-Fi b2 LAN Switch 2
LAN Switch 1 Core Switch
LAN Switch 2 Core Switch
Core Switch Firewall
Router Firewall
Internet Router
Firewall DMZ Switch
Windows Server DMZ Switch
Linux Server DMZ Switch
Database DMZ Switch

結果は次のとおり。間違ってはいないんだけど見づらいですね。
スクリーンショット 2024-12-27 14.48.49.png

[2] ノードを整形してみた

見やすいネットワークトポロジーとは何でしょうか。私自身は、LAN(社内)からWAN(社外)へのノードが綺麗に並んでる状態だと思うので、そのようにやってみたいと思います。

・Hierarchy -> Hierarchy View をTrueに変更
・Hierarchy -> Sort Method をHub Sizeに変更

結果は次のとおり。さっきよりは見やすいけど、Wi-Fi a1がトップに来て欲しい訳ではないんだよね…
スクリーンショット 2024-12-27 15.01.11.png

[3] LANからWANに並び替えてみた

なんでWi-Fi a1がトップに来たのだろう?と思ったのですが、単純にデータの並びでした。

from to
Wi-Fi a1 LAN Switch 1
・・・ ・・・
Internet Router
・・・ ・・・

今回のサンプルで最もWAN(社外)にあるのはInternetなので、そのようにデータを整形します。

from to
Internet Router
Wi-Fi a1 LAN Switch 1
・・・ ・・・

結果は次のとおり。期待するネットワーク構成図になりました。
スクリーンショット 2024-12-27 15.03.03.png

ノードのアイコンを変更してみた

ネットワーク構成図は先ほどの内容とし、各ノードのアイコンを変更し、もう少し見やすいものにしてみたいと思います。その際に必要なのはtypeフィールドです。typeフィールドを追加すると以下のような結果になります。
スクリーンショット 2024-12-27 15.22.04.png

このネットワーク構成図は先ほどのテーブル構造を以下のように変更しました。

from to type
Internet Router cloud
Router Firewall network-wired
Firewall DMZ Switch Firewall
Wi-Fi a1 LAN Switch 1 wifi
Wi-Fi a2 LAN Switch 1 wifi
Wi-Fi b1 LAN Switch 2 wifi
Wi-Fi b2 LAN Switch 2 wifi
LAN Switch 1 Core Switch network-wired
LAN Switch 2 Core Switch network-wired
Core Switch Firewall network-wired
DMZ Switch network-wired
Windows Server DMZ Switch windows
Linux Server DMZ Switch linux
Database DMZ Switch database

ポイントはtypeフィールドで指定したノードはfromフィールドのノードのアイコンとなります。今回のサンプルでは DMZ Switchfromフィールドに登場していなかったので、toフィールドを空欄として追加しています。

ノードの色を変更してみた

ネットワーク障害やトラフィック量が基準値より超過した際に、ネットワーク構成図を見て問題の箇所が特定できると嬉しいので、各ノードの色を変更できるようにしたいと思います。その際に必要なのはcolorフィールドです。colorフィールドを追加すると以下のような結果になります。
スクリーンショット 2024-12-27 15.51.40.png

このネットワーク構成図は先ほどのテーブル構造を以下のように変更しました。

from to type color
Internet Router cloud green
Router Firewall network-wired green
Firewall DMZ Switch Firewall green
Wi-Fi a1 LAN Switch 1 wifi green
Wi-Fi a2 LAN Switch 1 wifi green
Wi-Fi b1 LAN Switch 2 wifi yellow
Wi-Fi b2 LAN Switch 2 wifi red
LAN Switch 1 Core Switch network-wired green
LAN Switch 2 Core Switch network-wired green
Core Switch Firewall network-wired green
DMZ Switch network-wired green
Windows Server DMZ Switch windows red
Linux Server DMZ Switch linux green
Database DMZ Switch database green

先ほどと同様にcolorフィールドで指定したノードの色はfromフィールドを対象とします。すごく見やすくなったのですが、よくみるとFirewallは文字が緑色になっているけどアイコンの色は変わっていません。app/network-diagram-viz/available_iconsを確認してみると、Available Iconsでcolorを変更できるものと、そうじゃないものがあるようです。

例えば、以下のようにアイコンを変更することでノードの色も変更できるようになります。

from to type color
・・・ ・・・ ・・・ ・・・
Firewall DMZ Switch shield-alt green
・・・ ・・・ ・・・ ・・・

スクリーンショット 2024-12-27 16.18.39.png

このあたりは好みによるかと思います。他にもリンク情報を追加するなども可能ですが、情報が多いとビジーに感じるかも知れません。
スクリーンショット 2024-12-27 16.38.17.png

終わりに

如何でしたでしょうか。Network Diagram Vizを利用してネットワーク構成図を作成する場合、ネットワークログからネットワーク構成図を生成するより、lookupでトポロジーマップのデータを準備しておき、ステータス(障害、遅延など)を示す様な情報をログから抽出した方が良さそうですかね。しばらく運用してみて、良い方法が見つかれば情報更新します。

追記

Network Diagram VizのAppを用いた記事として グラフ・ネットワークを Splunkで作る!(Qiita)Splunkでメールの配送図を作ろう(IIJ Engineer Blog) という記事も見つけました。

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