はじめに
NTTテクノクロスの渡邉 洋平です。
これはただの自慢ですが、私はAWS認定資格を全て保有するJapan AWS All Certifications Engineers に2022-2024の3年連続で認定されています。
よくある認定資格取得のアウトプットは、取得する時点をゴールにしたものです。しかし全冠保有者にはその後の更新という現実があり、私もそれと戦っています。
ふと気づいたのですが、個々の認定資格のポイントや取得順はよく話題になりますが、”早く取れたぜ!”という自慢こそあれ、具体的な期間やペースに触れた内容は多くない認識です。
そこで今回は切り口を変えて、AWS認定資格全冠後の更新を踏まえた、認定資格全冠チャレンジに必要な数字を考察していきます。
Q1. AWS全冠を目指す適切なペース配分は「何日」?
例えば巷の記事を見ると、2か月や3か月で全冠している人を見受けられます。
いやその速度感は無理だな~と感じつつ、「適切なペース」ってなんだろう?と思いませんか。この機会にちょっと考えてみましょう。
2024/12現在、AWS認定の有効期限は原則3年です。つまり全冠に3年以上をかけると失効する資格が出てきます。
ちなみに昨今は認定資格を受験できる時刻帯の制約が強まったので、取得は2認定/日ペースが限度でしょう。
つまり全認定数を12とした時、全冠するまでには6day < x < 1095day
くらいで取得する。という考え方が一般的でしょう。最短一週間から三年まで、ですね。肌感覚的には半年~2年くらいが妥当なのかなとざっくり思っていたので、収まっています。
Q2. 1認定試験あたり、「何ヵ月で合格」するのが適切?
AWS認定資格の数量について、ここ数年は10-13個の推移です。取得までの日数と資格数を見積もることで、認定資格取得の具体的な目標を立てられます。
例えば、年2件以上取得!という目標では全冠には届かなさそう。というのは何となくわかると思います。3年で6認定ですし、4年目以降は2件ずつ失効し始めるからです。(Associate -> Proは除く)
そうすると3年で13認定を取得には、年5件ペースで十分なのでしょうか。例えば今年、以下の3資格が新設されたのを考えると余力が必要です。
これに耐えられるペースを考慮すると、年6~7件の取得が必要なのではないでしょうか。2か月毎に認定されるという目標を確実にクリアするにあたって、合格・不合格時には2週間の受験不可期間があることを考慮すると、1ヵ月~1.5か月に1件という数字が一つの目標になりそうです。
Q3.”毎月資格”が一生続くの?
とはいえ、先ほどの1.5か月に1件というのは、認定資格0、1つも持っていないところから始めた場合の話で、いわば最悪値のようなものだと考えてください。AWS認定は、上位の資格を取得することで、下位資格の有効期限を同時に延伸できます。
例えば2024年現在、下位となっているのは以下の5認定なため、全冠者が更新するのは”最大7つ”です。
つまり、全冠後に3年で7認定を取得する計画にすればいいので、按分して年2件ペースにできます。本当に?
AWS認定は”毎年増える”
AWS認定はここ数年の間、2023年を除いて定期的に追加されています。
- 2024年
- AWS Certified Data Engineer - Associate
- AWS Certified AI Practitioner
- AWS Certified Machine Learning Engineer - Associate
- 2022年
- AWS Certified SAP on AWS – Specialty
- 2020年
- AWS Certified Data Analytics - Speciality
- AWS Certified Database – Specialty
つまり2,3件は追加されることに備えると、年4~5件ペースと捉えるのが現実的にも思えます。
まとめ
ここまでの見積もりをまとめると、このようになります。
- AWS認定全冠は「MAX3年以内」のペースを目指すと良さそう
- 0から目指す場合、年6~7認定と捉えると無理がない
- 全冠したら年2~3認定ペース、MAXでも年4~5認定のペースと想定するとよい
いかがですか? このような計画を参考に勉強してみると、より具体的に資格取得に向けたアクションを取れそうですね!
余談
せっかく私の取得履歴・計画を記しておきます。
- 2021年:7認定の取得
- 2022年:2認定の取得・更新
- 2023年:3認定の更新
- 2024年:6認定の取得・更新(2つ取得済)
おいおい、あと4ヶ月で4つあるぞ。誰か助けてくれ。