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windows10(WSL2)でRailsの環境構築をしてみた (1) ~WSL2導入編~

Last updated at Posted at 2020-04-25

#はじめに
web開発に関してはmacユーザが多いと思いますが、windowsでも WSL( Windows Subsystem for Linux) なるものでLinuxでのRails開発環境をある程度整えることができました。
備忘として残そうと思います。

環境
Windows 10 Home 64bit

また、今回導入したものは以下となります。

導入したもの
Ruby 2.6.6
Rails 6.0.2.2
mysql for linux 14.14
Atom 1.45.0

#WSLを導入する
WSLの導入には@yoshigeさんの以下記事が非常に参考になりました。

まずは、以下の記事を参考にWSL1を導入し、初期設定まで済ませます。
Microsoft StoreでLinuxのディストリビューションを選んで導入することになるが、自分はUbuntu 18.04 LTS を導入しました。
初心者のためのWSL( 1 ) ~初期設定,CUI設定編~

GUIも使えた方が便利なので、以下記事を参考にGUI設定まで済ませます。
初心者のためのWSL( 2 ) ~GUI設定,デスクトップ環境設定編~

#WSL2を導入する
WSL2の導入は少し複雑です。

###1. Windows10 Insider Preview に登録 ⇒ ビルド更新
WSL2はビルドが18917以上でないと導入できません。

以下URLの手順に沿ってWindows10 Insider Preview に登録しビルドを更新してください。
https://insider.windows.com/ja-jp/getting-started/#register

###2. ビルドを確認する
設定システムバージョン情報でOSビルド欄をみて、18917以上であることを確認してください。

###3. 仮想マシン有効化
以下コマンドを管理者権限のPowerShellで実行し、再起動してください。

Enable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName VirtualMachinePlatform

###4. WSL2へ切り替え
以下、コマンドを管理者権限のPowerShellで実行してください。
ビルドが18917以上でないと、以下コマンドは実行できません。

現在のWSLバージョンを確認する

 実行コマンド
 wsl -l -v
 出力結果
  NAME            STATE           VERSION
* Ubuntu-18.04    Running         1

WSLバージョンを2へ切り替える(結構時間がかかるかもしれません)

wsl --set-version Ubuntu 2

切り替え後のバージョンを確認する

 実行コマンド
 wsl -l -v
 出力結果
  NAME            STATE           VERSION
* Ubuntu-18.04    Running         2

WSLのバージョンが「2」になっていることを確認出来たらWSL2の導入は完了です。

#WSL2へ切り替えた後の設定
###1. .bash_profileを編集
WSL2に切り替えた後だと、ターミナル立ち上げの際に.bashrcを読み込んでくれない仕様になっているようです。

参考
WindowsTerminalやPowerShellからWSL2を実行した際に~/.bashrcが読み込まれない

自分は.bash_profileに以下を追加することで回避しました。

if [[ -f ~/.bashrc ]] ; then
  ~/.bashrc
fi   

###3. GUI設定の変更
WSL2はWSLと違い、仮想マシン上でLinuxを動作させています。

参考
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1906/14/news019.html

なのでWSLと違い、window環境 ⇔ Linux環境のIPアドレスが別々に扱われます。

以下、windowsのコマンドラインでipconfigを実行した例になります。

Wireless LAN adapter Wi-Fi:

   IPv4 アドレス . . . . . . . . . . . .: xxx.xxx.xxx.xxx
   サブネット マスク . . . . . . . . . .: 255.255.255.0
   デフォルト ゲートウェイ . . . . . . .: xxx.xxx.xxx.1

イーサネット アダプター vEthernet (WSL):

   IPv4 アドレス . . . . . . . . . . . .: yyy.yyy.yyy.yyy
   サブネット マスク . . . . . . . . . .: 255.255.240.0
   デフォルト ゲートウェイ . . . . . . .: yyy.yyy.yyy.1

新しくイーサネット アダプター vEthernet (WSL)が追加されていることがわかります。
IPが起動するたびに変更されるので、Xlaunchの待受け先もそれに伴い修正する必要があります。

GUI設定にて.bashrcにexport DISPLAY=localhost:0と記載していた部分を以下のように修正します。

export DISPLAY=$(cat /etc/resolv.conf | grep nameserver | awk '{print $2}'):0 

これで、IPアドレスが変更されても、設定しなおすことなくGUIが立ち上がります。

###ビープ音を止める
デフォルトではビープ音が鳴る設定になっており、これがうるさいので鳴らない用に設定していきます。

ubuntu18.04 で以下コマンドを実行

vi /etc/inputrc

以下行のコメントアウトを削除し、設定を有効化します。

set bell-style none

これで設定完了です。

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