個人の趣味で工作機械を揃える際に、値段を抑える方法を書く。
対象:卓上ボール盤、バンドソー・丸ノコ、CNC、3Dプリンター
要旨
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ボール盤・バンドソー・丸ノコの購入推奨場
中古工作機械店
整備されている。実物・使用方法を確認できる。ついでに細かい工具を買える。 -
入手性安さバランス重視
ヤフオクで購入(3Dプリンターはこの方法がよい) -
安さ重視
時間が掛かってもよいなら、ジモティに個人同士で直接取引 -
ネット購入のデメリット
工作機械は5kg以上あるものがあり、送料が高くなる傾向がある。 -
買ってはダメな物
安価過ぎる新品はガタがあり精度が悪い物がある。 -
その他
普通に買ったら数十万する特殊な機械がジモティだと格安で手に入ることがある。
本文
工作機械の範囲として、今回卓上ボール盤、バンドソー・丸ノコ、卓上CNC、3Dプリンターの購入に絞って記述する。卓上CNC、3Dプリンター工作機械は流通量がボール盤に比べ少ないため後で別に記述する。機械はただ動けば良いというわけではなく、精度が必要な物がある。そのため、単純に値段が安さだけで購入すると、精度として使用に耐えられない。
ボール盤で言うと、小型の木工用は、中国製がAMZONで送料込み1万以下にて買えるが、軸のブレが酷い物が多い。ミリ単位のズレが出ても構わない日曜大工レベルだと使えるが、
本格的な工作物を作るには厳しい。また数ミリブレを許容する日曜大工レベルでいいなら電動ドリルスタンド※(1)を用いる方法もある。そのため、精度がまあまあの1.5万円送料込みで買える藤原産業がAmazonだと人気のようである。
しかしブレの少ない物を購入したいと考えるとき、ある程度値段が高くなる。またアルミ加工以上も考えると、出力200W近くを欲しくなる。安定的に考えると、メーカーの日立、マキタ、ホーザン、リョービ、遠州、育良等が良いが新品3、4万以上になる。
そこで、メーカーの中古品を購入することで安価に精度を手に入れることを推奨する。
1番目お勧め中古工作機械店
筆者が最もお勧めするのは、中古工作機械店で買う事である。
理由として、整備されている。実物・使用方法を確認できる。ついでに細かい工具を買える。
という点が挙げられる。
メリット
特に整備されている点である。値段だけで見るとネットオークションで個人から買うと最も安くなるが、使用状況において、大工作業にて外で雨ざらし・固い鉄鋼を対象に使用でベアリングが痛んで精度が悪くなっている物があるからである。
その点、中古工作機械店はベアリング交換、錆落とし、色の塗りなおし、グリスアップを行っており、元々の精度に近い状態に修繕している。
他の理由で、実物・使用方法を確認できるという点は、中古機械店は機械の整備、修繕をメインにしており普段から使用しており、どれぐらいまでの物まで加工できるか、修繕履歴はあるか等を確認できる。
他に細かい工具を買える点だが、ドリルや万力等を併用して取り扱っており、こちらも中古ながら整備されており必要な物を確認しつつ購入できる。
デメリット
直接行く手間、送料と探す手間である。
探す際にWEBだと卓上サイズの物が掲示されていないことが多いため電話で確認しないといけない点である。
購入場所
全国的には点在しており、何店舗か回るのが大変であるが、東京・大阪に関しては、数が多く集中している箇所がある。東京は大田区、大阪は大阪駅から2km以内に点在しており本庄西等にある。
2番目お勧めネットオークション
メリット
現在、ネットオークションでは、個人、業者共に多くの物を出している。
中古工作機械店で買うより安く済む場合がある。また商品が探しやすい。
ネットオークションサイトとしてヤフオク、メルカリ、フリマ(楽天)、モバオク等があるが工作機械はヤフオクが圧倒的に多い。次点にメルカリである。
ボール盤、丸ノコなどは、一般的な工作機械であり、流通量が多く選択肢が多い。
値段で行くと個人から買うのが一番安いが使用状況を確認し消耗していないか確認する必要がある。中古工作機械店からも出しており、こちらは整備具合が書かれている物もある。他に中古機械全般を取り扱っている店からも出してあり、こちらは整備がされておらず、そのまま出されている。写真の状態、文面、質問で確認する必要がある。その代わり劣化しづらい機械・可動部がない機械、電源インバータ等を買う際はお勧めである。
上の文に反して可動部がある機械になるが調べていて特に安いと思ったのは電動ドリルで新品1,2万円が中古にて1000円台(送料別)で買える。
デメリット
整備されていないものがある。
3番目お勧め中古店
メリット
ハードオフや、リサイクルショップでの購入はネットオークションより少し高いか同等ぐらいで値段が安い。ただ、工作機械の種類として少なくバンドソー・丸ノコが店によっては置いてある程度で、ほとんどの店では置いていないので電話で確認したほうがよい。卓上ボール盤はあっても小型のものである。
デメリット
ほとんどの店で置いてない。整備がされていない点である。
卓上CNC、3Dプリンターに関して
ボール盤、バンドソー等は日曜大工で使われているため流通量が多いが、卓上CNC、3Dプリンターはまだ流通量が少ないため、中古工作機械店でほぼ置いていない。そのため、中古品はネットオークションで購入を推奨する。
3Dプリンターに関して、ヤフオクだけでなくメルカリにも多く出てきている。
その他
格安で手に入れる方法として、ジモティ(直接受け渡しのサイト)の個人同士で直接取引がかなり安く手に入ることがある。ネットオークションで出品して送る準備が面倒な人が利用することがあり、場合によっては無料で手に入ることがある。見たことがある機械で数十万する革のミシン機械や業務用印刷機、プレス加工機が無料であった。自営していた工房を畳んでその処分で行っている等の理由がある。
電動ドリルスタンド※(1)
中古品で安価な電動ドリルと組み合わせ使用ができる。こちらも値段が1500円~2万程の物がある。ただ精度に関して、電動ドリルの精度に加え固定の位置決めが重要になり傾きによっては1~3ミリの精度の差が出る。