はじめに
XAMPPを利用してローカル開発を行っていると、PHPのバージョンを変更する機会が多くあります。しかし、XAMPPではデフォルトでPHPのバージョンを簡単に切り替える仕組みがないため、手動での設定変更が必要になります。
「XAMPPのPHPバージョン切り替えが面倒くさい!」と感じたことはありませんか?
特に、複数のプロジェクトを扱っている場合、それぞれ異なるPHPバージョンが求められることがあります。そのたびにXAMPPの設定を変更するのは手間がかかり、開発の生産性を下げてしまいます。
そこで、簡単にPHPとApacheのバージョンを切り替えられるツールを開発しました!
XAMPP PHPバージョン切り替えツールとは?
このツールを使用すると、XAMPP内で複数のPHPバージョンを簡単に切り替えることができます。Apacheのバージョンも同時に切り替えられるため、環境ごとに適切な設定を維持しながら作業が可能です。
例えば、PHP 7.4とPHP 8.1を簡単に切り替えられるので、
- 旧バージョンでの互換性テスト
- 最新バージョンへの移行確認
- プロジェクトごとの環境維持
が手軽にできます。
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事前準備
ツールを使用する前に、以下の準備を行ってください。
1. XAMPPの別バージョンの取得方法
複数のPHPバージョンを使用するためには、それぞれのバージョンを公式サイトからダウンロードする必要があります。
- XAMPP公式サイト にアクセスします。
- 「ダウンロード」ページから、必要なPHPバージョンを含むXAMPPのZIPをダウンロードします。
- 解凍後、
php
とapache
フォルダを下記のようにリネームして下さい。
PHPバージョンが7.4の場合
php7.4 apache7.4
PHPバージョンが8.1の場合
php8.1 apache8.1
2. XAMPPのフォルダ構成を整える
XAMPPのフォルダ内に、各バージョンのPHPとApacheを下記のようなディレクトリ構造で配置してください。
C:
└── xampp
├── php7.4
├── apache7.4
├── php8.1
└── apache8.1
注意事項
- 上記のフォルダ名以外の形式には対応していないため、正確に設定してください。
- XAMPPのデフォルトの
php
フォルダは削除せず、バックアップを取っておくことを推奨します。
3. ツールを管理者権限で実行する
- シンボリックリンクを変更するためには管理者権限が必要です。
- ツール実行時に「管理者として実行」を選択してください。
-
UAC(ユーザーアカウント制御)
が有効になっている場合、許可を求められることがあります。
使い方
- 「切り替えるPHPのバージョンを選択」 から切り替えたいバージョンを選ぶ。
- 「切り替え」ボタン を押す。
- Apacheが再起動し、指定したバージョンに変更される。
- 「再読み込み」ボタン を押すと、XAMPPフォルダ内のPHPバージョンを再スキャンし、新しいバージョンがある場合はリストに追加される。
ツールのUIは直感的に操作できるデザインになっているため、初心者でも安心して使えます!
注意点
- XAMPPが動作中の場合は、Apacheを停止してから切り替えてください。
- PHPのバージョンを切り替えた後、必要に応じてApacheを手動で再起動してください。
- phpMyAdminの設定ファイル(config.inc.php) はバージョンごとに異なる可能性があるため、適宜確認・調整してください。
- PHPの拡張モジュール(
extensions
フォルダ)もバージョンによって異なるため、特定のモジュールが必要な場合は事前にチェックしてください。
まとめ
このツールを使用すれば、XAMPPのPHPバージョンを簡単に切り替えることができます。
複数のPHPバージョンで開発を行う場合、手動での設定変更の手間を大幅に削減できるため、開発の効率化に大きく貢献します!
「手動で切り替えなんてもうやってられない!」という方は、ぜひこのツールを試してみてください。
これで、ストレスなく開発環境を整えられますね! 🎉
不具合や質問事項があればお気軽にコメント下さい!