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Generative AI Use Cases JP をデプロイしてチャットを触ってみた

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Generative AI Use Cases JP(GenU)とは

GenU は、生成 AI を安全に業務活用するための、ビジネスユースケース集を備えたアプリケーション実装です。

AWS により GitHub上で公開されている。生成 AI アプリケーションを簡単に AWS 環境にデプロイして試すことができる。

なぜ試してみたのか

自分でデプロイしたことがなかったため。

必要なもの

準備

リポジトリをクローンして、作成されたディレクトリに移動する。

git clone https://github.com/aws-samples/generative-ai-use-cases-jp.git
cd generative-ai-use-cases-jp

デプロイ

手順 に沿ってコマンドを実行していく。

今回デプロイするリージョンはバージニア北部(us-east-1)となる。
リージョンは環境変数で指定できる。

export AWS_REGION=us-east-1

まず下記コマンドを実行する。

npm ci

次に Bootstrap を行う。CDK を使ったことがない場合、初回のみ必要になる。

npx -w packages/cdk cdk bootstrap

最後にデプロイを実行する。

npm run cdk:deploy

デプロイには20分ほどかかるらしい。私の場合は15分ほどだった。

✨ Total time: 904.44s

CloudFormation Stacks を確認すると、GenerativeAiUseCasesStack が追加されていた。

スクリーンショット 2024-11-22 145719.png

触ってみる

早速UIにアクセスする。
GenerativeAiUseCasesStack の Outputs タブを開き、WebUrl のリンクを開く。

CloudFormation Stacks - GenerativeAiUseCasesStack

すると、サインイン画面が表示される。
「アカウントを作る」タブを開き、ユーザー名とパスワードを入力して「アカウントを作る」ボタンをクリックする。

ユーザー名は、確認コードを受け取るためリアルなメールアドレスを入力する。

code sent page code sent page

確認コードを入力すると、ユースケース一覧が表示された。

スクリーンショット 2024-11-22 150711.png

今回はチャットを試した。
ユースケース一覧のチャットの「試す」ボタン、または左サイドバーの「チャット」をクリックだ。

スクリーンショット 2024-11-22 151127.png

早速、サンプルテキストを送信したところ、「モデルが有効化されていない」と表示された。

スクリーンショット 2024-11-22 151242.png

設定漏れに気付けるようになっていて親切だ。

モデルを有効化する

Amazon Bedrock の基盤モデルを利用するためには、モデルアクセスをリクエストして有効化する必要がある。

「Bedrock コンソールの Model Access 画面」をクリックして、Amazon Bedrock の「Model Access」画面を開く。

スクリーンショット 2024-11-22 151429.png

「Enable specific models」をクリックすると、「Edit model access」画面が表示される。
Anthropic セクションの「Claude 3 Sonnet」を選択して、画面下部の「Next」ボタンをクリックする。

スクリーンショット 2024-11-22 151459.png

Anthropic のモデルを利用する場合は、フォームに以下のような内容を入力する必要がある。

  • 企業名
  • 企業 Web サイト URL
  • 事業領域
  • 利用ユーザ
  • ユースケース(個人情報や IP アドレス、Claude という用語は入力してはいけない)

入力したら「Next」ボタンをクリックする。

スクリーンショット 2024-11-22 151530.png

内容を確認して「Submit」ボタンをクリックする。

スクリーンショット 2024-11-22 152356.png

Model Access 画面の Claude 3 Sonnet の Access Status が「In Progress」になった。
2~3分で「Access granted」となり使えるようになる。

スクリーンショット 2024-11-22 152426.png

チャット画面に戻る。
もう一度サンプルテキストを送信したところ、回答してくれた。
(サンプルテキストは、チャット画面を開き直すと復活する)

スクリーンショット 2024-11-22 153221.png

クリーンアップ

説明 にあるコマンドを実行して、GenU のリソースを削除する。

npm run cdk:destroy

10分ほどで削除が完了した。

スクリーンショット 2024-11-22 154520.png

私の場合、特にエラーは発生しなかったが、もし発生した場合はコンソールから S3 バケットを空にし、削除する必要がある。

CDK の Bootstrap で作成された CloudFormation Stack も、不要なので削除した。

スクリーンショット 2024-11-22 155354.png

CDK 用の S3 バケットが残るようなので、コンソールからバケットを空にし、削除した。
(名前が「cdk-」で始まるバケットだ)

感想

GenU を使用すれば、簡単に生成 AI アプリケーションをデプロイしてチャットを試せることが確認できた。全体としてかかった時間は1~2時間程度だった。

GenU は誰でも簡単に、低コストで迅速に生成 AI のユースケースをデプロイして検証できる素晴らしいプロジェクトだ。すでに 活用事例 も公開されている。

今回は以下のようなユースケースがデフォルトでデプロイされた。

スクリーンショット 2024-11-22 150935.png

この他にも、設定を有効化すれば「RAG チャット」や「Agent チャット」をデプロイし、試すことができるようだ。今回触れたのは「チャット」機能だけだったが、他の機能も試してみたい。

GenU は頻繁にアップデートされている(バージョン 2.0.0 がリリースされたのは、1.0.0 のリリースからわずか約1か月半後のことだ)。

今後のアップデートが楽しみだ。

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