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Management3.0の背景と、Management1.0/2.0/3.0の違いを自分なりに整理してみた

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はじめに

Management3.0 と Management2.0、Management2.0とManagement1.0の違いがわかったようでわからなかったので、一度整理してみた。

なお、以下は、あくまでも筆者個人の頭の整理をかねて書いたものである。公式の見解とは異なることを予めご承知おきたい。


Management3.0の背景

おそらく以下の二つの問題意識から注目されているのだとおもう。

1. Agile界隈では、メンバが Self Management、Self organization をすることが、結局のところ Be Agile、かつ 高い Performanceを発揮するよねという共通理解に至った。その際、Managerの役割は今後どうなるのだろうか?

2. 一方、一見幸せそうな女性が実は仕事を憎んでいる、幸せではないという命題にたいし、では、この女性をどうやったら(仕事にたいしても)幸せにできるのか?

2は、いわゆる働き方改革方面の 従業員満足度や生産性向上 のひとつのカギとみてよいのだろう。


Management3.0とは、Management1.0/2.0/3.0の違い

Management3.0では、Managementの在り方を発展段階説のようにとらえている。

定義は 本家のサイトにあるのでそれを参照していただきたいのだが、ここでは表にして整理してみる。横軸順に、組織・成員の状態、そのための構造、各々の役割 といった順にならべてみた。

組織perforamance状態
Memberの幸福
Management構造
Managerの役割
Memberの役割

Management1.0
変化がなく単純繰り返し作業なら高い
Don't care.どうでもよい
階層構造
権威主義前提(=ManagerはMemberより偉い)、MemberをManageする
言われたことを言われたとおりに

Management2.0
変化が多く創造的な業務でも高いperformaceを発揮することをめざす
従業員満足度調査で検証するなどMemberの満足は大事だが、幸せは実は別にあることも
状況に応じ最適なものを叫ばれているが、いざとなると実態は階層構造だったりする
Servent Leadershipが叫ばれているが、権威主義ものこっている。Member各々をManageし個々が高い成果を発揮すればよいと考える
あるときは言われたとおりに、あるときには自己組織化・Self Management

Management3.0
変化が多く創造的な業務でも高いperformaceを発揮することをめざす
Memberが仕事に対しても幸せになれるように目指す
状況に応じて最適なものに
組織performanceとMemberの幸福をあげるためにSystem(仕掛け)をつくってManageする、これが唯一の役割。
自己組織化・Self Management

組織・成員の状態が目的、そのための構造・各々の役割が手段となる。

こうやってみると、Management3.0と 2.0では、目指す目的は同じだけど、最大の違いは手段で、 Memberも Manageするか(2.0)、Systemを Manageするか(3.0)にある。

手段実現の過程で、従来の Memberを Manageすることにこだわり Memberの幸福を忘れてしまう、あるいはせいぜいマズロー欲求5段階説でいう社会的欲求でとどまってしまうのが Management2.0、逆に Systemを Manageするための設計検討の結果、階層構造で Member を Manage することが、組織performaceにとってもMemberの幸福にとってもベストと判断される場合は Management3.0といってよい。1


おわりに

我々プログラマの間では「Bugを憎んで人を憎まず」ということわざがあるが、Management3.0では 望ましくない状態を System bug ととらえ Managerおよび Memberのせいにはしないと考えると、わかりやすいかもしれない。

筆者は、Management自体が実は engineering そのものととらえているが、Management3.0でも同じことをいっているととらえている。





  1. たとえば交渉人一人とその他一人の会社の場合、その他の一人がその交渉人一人のManageをおこなった方がいい