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9/1 関西ダイアローグ実践研究会主催 支援者のためのダイアローグ勉強会 に参加してきた。

はじめに

 9/1に関西ダイアローグ実践研究会主催の支援者のためのダイアローグ勉強会にいってきたので、自分の頭の整理をかねてふりかえります。
 なお、主催スタッフの方には、予めプライバシー保護のため個人名など個人情報をださないという条件で、ブログを書くことの了解をえています。

実はメンタル方面の勉強会にでたのははじめてだった

 IT関連とは当然異なる進め方が想定され、服装やトイレ・休憩時間などが気になるところでしたが、机を脇におき、プロジェクタに映しながら椅子にすわって輪になって話すスタイルで、フランクさ具合は ほとんどIT関連と変わりはありませんでした。1
 服装も露出しない程度であれば問題なさそうです。

 最初はどうなるかドキドキしましたが、飛び込んでみて杞憂でした。

なぜ飛び込んでみたのか

 自分の職場では、総勢約30人のグループを対象に、今年1月から 約8名のメンバを中心に、段階的に チームのふりかえりをとりいれています。今年度にはいってから、約30人全員が 毎週なにかしらのチームのふりかえり活動に参加するようになりました。
 グループのふりかえり活動が メンバのメンタル含めた関係性の向上に大きく寄与しだし、協力関係も円滑に行われはじめ、エンジニアリングマネージャーである自分の負荷もほんの少しずつですが軽減されるようになってきました。
 一方で、核となる約8名のメンバのふりかえり活動がちょっと停滞気味になっており、実際、メンバからこの活動の目的に対する疑問の声や、この際メンバの入替をした方がいいのでは?という声も聞かれるようになってきたのも事実です。
 グループの中心がいる故に ふりかえり活動の掛け持ちになり負担感が大きいのと、またグループの規模から持ち寄る課題がどうしても大きくなり、小さくカイゼンし効果を実感するチームとしての方策 に落としこみにくいのが一因かな?とみています。

 また、最近 1on1 でブリーフセラピーを取り入れ、それが少し手応えを感じたと同時に、ブリーフセラピーの流れで家族療法・システムズアプローチを知り、さらに、システムズアプローチの一種であるオープンダイアローグが、アジャイルとスクラムフレームワークにとても似ている思想・アプローチなのに気づきました。
 詳しくはいずれ別途まとめようとおもっていますが、今回はまずはオープンダイアローグがナニモノなのか実感してみようとセミナーに参加してみました。

やったこと

 まず、セミナー講師の白木孝二先生から、最近印象に残ったこととして「Skin in the Game」という話が紹介されました。これは、言い換えると「自分が提供しているサービスを自分自身で受けられますか?」だそうで、医療業界のサービスは大抵は自分自身がすすんで受けられるものではないよねという問題提起でした。IT業界でいうと「ドックフードを食べれますか?」という問いかけに近いかもしれませんね。
 その後、
1. ピア・ラーニングの紹介
2. ワーク(対話の練習1)「あなたのことを教えてください」
3. アーリーダイアローグ(対話の練習2)「教師と保護者ロールプレイ」
4. リフレティングの解説
5. ワーク(対話の練習3)豊かなコンテキスト理解のためのダイアローグ
 という流れで、インプットとワークが交互に繰り返され進められました。

 ピア・ラーニングは、ファシリテーターと書記・メンバで構成され、
  テーマ → 課題出し・計画策定 → リフレクティング → 実践 → ふりかえり → (見直し)課題出し・計画策定 → ..
という形ですすめられ、アジャイルっぽい進め方で興味深かったです。ここで、リフレティングは、ファシリテーターと書記の間で行われる ふりかえりのことで、計画策定までのプロセスでよかったことや感想を述べながら ふりかえる形ですすめられるようです。2

わかったこと・気づいたこと

人と人とは完全に理解しあえない、だからこそ対話が目的となる。

 最初のワーク「あなたのことを教えてください」が終わった後、会場から「本当にただ聴くでよいのか?」という戸惑いの声が聞かれました。これは一般的なセラピーでは、そのセラピー手法にしたがってアセスメントをおこない、そこから治療にはいることが一般的なためだそうです。
 1on1でも 1on1コーチ側が理解し、理解した範囲でつい聞きたい・進めたいことに誘導しまいがちです。
 「この理解は本当に本人の認知とあっているのだろうか?」
 「この誘導がはたして本人のためになっているのだろうか?」
 1on1を始めて以来、ずっと疑問に感じていた自分にとって(逆の方向ですが)ちょうど もやもやしていたところでした。

 オープンダイアローグでは、人と人とは完全に理解しあえない前提にたっているそうです。聞く人は聞きっぱなし、理解できなくてもよく、むしろ話してもらうために「わかってもらった!!聴いてもらった!!」と感じてもらうために聴くんだそうです。理解できない、わかりあえないからこそ、もっと知りたい、聴きたい、そのために音楽を聴くように相手の話を聴くことをこころがける。そうすると、相手は「わかってもらった!!」と感じ、自らの力をえて自ら解決に導くようになるそうです。
 そこまでになるには時間がかかるようにも思え、まだまだ半信半疑の部分もあるにはあるのですが、一度 1on1する側の力を信じて試してやってみようかなと思っています。その方が、真の「1on1はメンバーのための時間」に近づくように今は感じています。

人は 具体的な希望に対し 具体的な自分の心配事を表明することで、はじめてその希望に対する当事者になるのではないか。

 次のワーク「教師と保護者ロールプレイ」では、教師が、保護者に子供の心配事を表明し協力を求めるというワークをしました。これは、当事者(この場合、子供)にたいし、特に初期段階で 支援者同士(この場合、教師と保護者)が協力し合うことの難しさを痛感し課題意識をもってもらうことと、肯定的なエピソードと、教師が具体的な行動に基づく心配ごとを伝えることで、保護者と協力し合えるようになるというものでした。
 これもまた半信半疑でしたが、実際にワークしてみると、不思議なことに気持ちがよく協力関係の約束がえられ、その後も順調に協力できていけるだろうなと思えるだけのコミットメント・手ごたえを感じました。
 当事者の肯定的なエピソードが希望となり、支援者もその希望にたいし具体的な 自分の心配事 を表明することで、はじめて支援者も希望に対する当事者になれる、そう感じたからかもしれません。
 よく「当事者意識を持て!」といいますが、おうおうにして掛け声だけで終始しまいがちです。当事者意識をもつための仕掛けがなにかしらいるだろうと思っていましたが、案外こんなところなのかもしれないなと感じました。

実際、翌週試してみた

 自分がファシリテーターとしてはいり、さるプロジェクトの具体的なマイルストーンに対しメンバが希望とする状態を合意し、実際に心配事を語ってもらいました。

 なぜうまくいったかもう少し追及する必要があるけど、期待通り具体的な問題が一杯でて すこぶる順調です。

次やること

チームメンバとスクラムマスター・エンジニアリングマネージャの関係性と、当事者と支援者の関係性はよく似ている。自分が感じたこの関係性の構図・知見が妥当なのか一度フィードバックをもらう。

 チームメンバ=当事者、スクラムマスター・エンジニアリングマネージャ=支援者ととらえると、この両者の関係性は いずれスクラムマスター・エンジニアリングマネージャの手を離れ チームメンバが自立するのが理想という点ひとつとっても、似ていると言えそうです。
 また、スクラムがスケールされ、複数のチームになったときに、スクラムマスター・エンジニアリングマネージャはお隣のチームにどう関わるのか(あるいはどう関わらないのか)、アーリーダイアローグは少なくとも一つのヒントになりえるように思えます。
 まずは、この知見を可視化・共有しフィードバックをもらい、さらには実際に試してみることで、この可能性が妥当なのか検証してみます。

ゆくゆくは オープンダイアローグとその関連したことについて理解したことをまとめ、役立つように広めたい

 オープンダイアローグと アジャイル・スクラムは、かたやメンタル、かたやソフトウェア開発で、まるで分野が異なります。それゆえに いきなり似ている!参考になる!と言い出しても、聞き手は違和感ありまくりになるでしょう。言葉も各々にあわせて議論をすすめないと無理にくっつけているような印象をうけるかもしれません。まずは 課題ふくめコンテキストをあわせることから研究して、知見と実践を深めていきたいとおもいます。


  1. スタッフの方によると、たまに IT関連、エンジニアと思われる方も参加されているそうです。 

  2. 実は、ワーク(対話の練習3)が、ピア・ラーニングの実践だったのですが、残念ながら時間切れで リフレクティングの効用が実感できませんでした。 

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