Crystal Disk infoによる調査
Crystal Disk infoでは、SSDの消耗度合が1%単位で出力される。正確に出すのは不可能だが、この値を参考に、SSDの残り寿命を推定することができる。
計算式は以下のような感じ。
推定残書込可能容量=\frac{残容量率 \times現時点総書込容量}{1-残容量率}
推定書込限界TBW = 現時点総書込容量+推定残書込可能容量
ただし、100%を使い切ったら本当に寿命が来るのか、その前に寿命が来ないのかどうかは不明。参考までに、Optaneストレージキャッシュは70%を切った前後で、突然認識されなくなった上に盛大にHDD上のデータを壊して死んだので、残量表示はあまり信用できないかもしれない。
IntelがOptaneから早々に撤退したのも、こんな壊れ方をするのなら当然だろう。これはかなりクレーム来たんじゃないか。
まだ完全に寿命が来るまで使ったSSDは無いので、残り0%まで使えるのか、それよりずっと前に使用不能になるかは知らないし、消耗率が1%単位なので、消耗の少ない時には誤差も大きいはずで。
あくまで参考値として見ておくのが無難だろう。
CT1000P1SSD8(1)
- 容量 1000.2GB
- 残り寿命 80%
- 総書き込み量 69.588TB
- 電源投入回数 1276回
- 運転時間 23287時間
- 全域書き換え回数 69.5回
- 推定書き込み限界 348TBW
NVMeのSSD、現状で70TB分を使用済み。メイン機で使っているため、かなり消耗が激しいのかもしれない。これぐらい消耗していれば寿命を見る数値もかなり安定しているだろうと推定できる。70%以下まで使うとかなり危険ゾーンのような気もするので、そろそろ代替を発注することを考えたほうがいいかもしれない。
CT1000P1SSD8(2) (2023/09/07)
- 容量 1000.2GB
- 残り寿命 67%
- 総書き込み量 87.999TB
- 電源投入回数 2267回
- 運転時間 31576時間
- 全域書き換え回数 87.98回
- 推定書き込み限界 267TBW
メイン機のSSDも残り67%の時点で推定書き込み限界値267TBWで、使い始めた頃の348TBWと比較すると推定値から1/4ぐらい寿命が短くなる方向に誤差が振れる。
これでは正確な寿命推定ができないぞ。
CT500P1SSD8(1)
- 容量 500.1GB
- 残り寿命 79%
- 総書き込み量 35.949TB
- 電源投入回数 841回
- 運転時間 23230時間
- 全域書き換え回数 71.8回
- 推定書き込み限界 171TBW
NVMeのSSD、Crucialの同型が1TBで350TBWとすると、500GBはその半分、175TBW程度を期待できると考えると、かなりいい感じで残りの寿命を推定できていると考えられる。
CT500P1SSD8(2)
- 容量 500.1GB
- 残り寿命 78%
- 総書き込み量 36.096TB
- 電源投入回数 842回
- 運転時間 23376時間
- 全域書き換え回数 72.1回
- 推定書き込み限界 164TBW
NVMeのSSD、上の500GB SSDが消耗して残り寿命が1%減ったのに気付いたので再計算した。推定TBWは164TBWに7TB分減少。ただし78%消耗レベルになったばかりなので、短めに評価されていることに注意。先回のチェックも79%で使い続けてそろそろ78%に落ちるところでの測定結果から推定しているので、少々長めに誤差が出ているはず。
CT500P1SSD8(3) (2023/09/07)
- 容量 500.1GB
- 残り寿命 57%
- 総書き込み量 18768TB
- 電源投入回数 856回
- 運転時間 31725時間
- 全域書き換え回数 93.1回
- 推定書き込み限界 108TBW
おやおや?、推定書き込み可能限界値が30%以上減ってないか!?
これは要注意。思ったより早く寿命が来る可能性がある。
CT500MX500SSD1(1)
- 容量 500.1GB
- 残り寿命 98%
- 総書き込み量 4.284TB
- 電源投入回数 1566回
- 運転時間 28530時間
- 全域書き換え回数 8.5回
- 推定書き込み限界 214TBW
SATAのSSD、CrucialのNVMeが350TBW程度をマークしているが、容量半分、TBWも半分で推定214TBWはかなり長寿命だと思う。ただしまだ2%程度しか消耗していないので、推定寿命にはかなり誤差があるはず。
CT500MX500SSD1(2)(2023/09/07)
- 容量 500.1GB
- 残り寿命 98%
- 総書き込み量 4.299TB
- 電源投入回数 2557回
- 運転時間 38330時間
- 全域書き換え回数 8.6回
- 推定書き込み限界 215TBW
残り98%のまま幾らか書き込みがあったので、多少の変動がある。
見かけ上書き込み限界値が増えたように見えるが、もちろん実態は違う。
Samsung SSD 860EVO 500GB
- 容量 500.1GB
- 残り寿命 99%
- 総書き込み量 0.897TB
- 電源投入回数 786回
- 運転時間 23734時間
- 全域書き換え回数 1.8回
- 推定書き込み限界 89TBW
SATAのSSD、消耗率1%程度でマトモな数値が出るとは思えない。公式に寿命とされるTBWは500GB版でも300TBもあることから、推定寿命が89TBWは余りにも少なすぎる。メインストレージとして使えるポテンシャルはあるので、もう少し他で使い込んでからもう一度数値をチェックしてみたい。
Colorful SL300 160GB
- 容量 160.0GB
- 残り寿命 88%
- 総書き込み量 24.762TB
- 電源投入回数 781回
- 運転時間 24675時間
- 全域書き換え回数 154.8回
- 推定書き込み限界 206TBW
SATAのSSD、安物だと思ってたのだが、消耗率から計算すると大健闘してる。
1TBで350TBWのレートで考えると、本来は60TBW出ればいいほうなのだが、その3.5倍は長寿命だと主張しているようだ。マイナーなブランドだと思ってたが、想像よりずっといい製品なのかもしれない。
ADATA SSD S510 120GB
- 容量 120.0GB
- 残り寿命 98%
- 総書き込み量 18.34TB
- 電源投入回数 2237回
- 運転時間 18805時間
- 全域書き換え回数 152.8回
- 推定書き込み限界 917TBW
SATAのSSD、A-DATAの120GB。残り98%では精度良く寿命の推定はできないと思うが、917TBWも書き込めるなら凄いなと思う。
ADATA SU630
- 容量 480.1GB
- 残り寿命 97%
- 総書き込み量 4.401TB
- 電源投入回数 238回
- 運転時間 698時間
- 全域書き換え回数 9.1回
- 推定書き込み限界 147TBW
SATAのSSD、そこそこ名の通ったメーカーだと思うけどA-DATAの480GB。まだ全然使ってないので、さらに使い込んでみたら、もう少し長持ちするような数値が出てくるんじゃないかと思う。
TOSHIBA THNSNA480GESC
- 容量 480.1GB
- 残り寿命 74%
- 総書き込み量 238.539TB
- 電源投入回数 2004回
- 運転時間 1118時間
- 全域書き換え回数 496.9回
- 推定書き込み限界 917TBW
SATAのSSD、耐久性おかしい。
普通のSSDならそろそろ寿命が見える頃のはず。だいぶ消耗してきているが、なんでこんなに物凄い回数書き込めるのか分からん。かなり昔のモデルなので、もしかして高信頼性で知られたSLCとか、それに次ぐ耐久性を持つMLCタイプかもしれない。
TOSHIBA THNSNJ256GCSU
- 容量 256.0B
- 残り寿命 98%
- 総書き込み量 不明TB
- 電源投入回数 3989回
- 運転時間 1885時間
- 全域書き換え回数 不明回
- 推定書き込み限界 不明TBW
SATAのSSD、データが読めない。
S.M.A.R.Tのどこかに参考データが出ている可能性は高いが、CrystalDiskInfoでは対応していないのだろう。