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Outlookのデータファイル(pstファイル)とメールアカウントの引っ越し

Last updated at Posted at 2022-12-03

概要

PC交換時などにOutlookを丸ごと引っ越しする方法についてです。

日常的にメール送受信しているPC

Outlookのメールアカウント設定などを全くやっていないPC

ユーザー名(ActiveDirectoryのユーザーなど)は変わらない。
Outlookのバージョンも変わらない。
pstファイルの場所は標準の『C:\Users\ユーザー名\Documents\Outlook ファイル』。

という前提となります。

pstファイル

Outlookのデータはpstという拡張子のファイルに入っています。

そこには

  • 受信 or 送信したメールデータ。
  • 仕訳設定。

などが入っています。

ですが、pstファイルには『メールアカウント情報』は含まれていません。
『pstファイルを移動』だけでは引っ越しができない のが注意点です。

pstファイルの場所確認

左上の『ファイル』。
image.png

『情報』 ⇒ 『アカウントの設定』。
image.png

『データファイル』 ⇒ 『場所』。
この『場所』にpstファイルのパスがあります。
image.png
pstファイルはメールアドレスごとに分かれています。
特別な設定をしていなければ『unko@kuso.co.jp.pst』みたいなファイル名です。

引っ越し元からメールアカウント情報エクスポート

まずコマンドプロンプトを起動します。

この時『管理者として実行』で起動は しないように
『管理者として実行』で起動すると想定通りにエクスポートできない場合があります。

下記コマンドでログインしているユーザーのデスクトップにregファイルが出来上がります。

regedit /e C:\Users\%username%\Desktop\outlook_account.reg HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\Profiles\Outlook

このregファイルにはサーバーに接続するパスワードは含まれていません。
引っ越し先のOutlookの初回送受信時にはパスワード入力が必要になります。

エクスポートするレジストリの場所は

Microsoft Outlook for Microsoft 365 MSO (バージョン 2210 ビルド 16.0.15726.20188) 32 ビット

におけるものとなっています。
環境によってはレジストリの場所は変わる場合があります。

引っ越し先のOutlookはまだ起動しない

pstファイル設置とレジストリ更新が済むまでは起動しないように。

引っ越し先にpstファイル置く

引っ越し先PCに下記フォルダーを作ります。

C:\Users\%username%\Documents\Outlook ファイル

コマンドプロンプトの下記コマンドで作成もできます。

md "C:\Users\%username%\Documents\Outlook ファイル"

新規作成した上記フォルダーに引っ越し からコピーしてきたpstファイルを置きます。

引っ越し先でアカウント情報設定

引っ越し でエクスポートした『outlook_account.reg』を、引っ越し で実行。

下記は『はい』ボタン。
image.png

image.png

引っ越し先のOutlook起動

初回起動時に下記が出るので、『規定のプロファイルとして設定』にチェック入れて『OK』。
image.png

また、初回の送受信ではサーバーに接続するためのパスワードを入力する必要があります。
レジストリーではアカウント情報は引っ越せるのですが、パスワードまでは引っ越せません。
image.png

蛇足

レジストリに触るようなことは極力したくないから…

  • メールアカウント情報(regファイル)はOutlook初期設定時のみ保存。
  • 日常的なバックアップはpstファイルだけ。

で十分かも。

参考サイトさん

バージョン

Windows 10 Pro 21H2 OSビルド 19045.2311
Microsoft Outlook for Microsoft 365 MSO (バージョン 2210 ビルド 16.0.15726.20188) 32 ビット

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