概要
PC交換時などにOutlookを丸ごと引っ越しする方法についてです。
日常的にメール送受信しているPC
↓
Outlookのメールアカウント設定などを全くやっていないPC
ユーザー名(ActiveDirectoryのユーザーなど)は変わらない。
Outlookのバージョンも変わらない。
pstファイルの場所は標準の『C:\Users\ユーザー名\Documents\Outlook ファイル』。
という前提となります。
pstファイル
Outlookのデータはpstという拡張子のファイルに入っています。
そこには
- 受信 or 送信したメールデータ。
- 仕訳設定。
などが入っています。
ですが、pstファイルには『メールアカウント情報』は含まれていません。
『pstファイルを移動』だけでは引っ越しができない のが注意点です。
pstファイルの場所確認
『データファイル』 ⇒ 『場所』。
この『場所』にpstファイルのパスがあります。
pstファイルはメールアドレスごとに分かれています。
特別な設定をしていなければ『unko@kuso.co.jp.pst』みたいなファイル名です。
引っ越し元からメールアカウント情報エクスポート
まずコマンドプロンプトを起動します。
この時『管理者として実行』で起動は しないように 。
『管理者として実行』で起動すると想定通りにエクスポートできない場合があります。
下記コマンドでログインしているユーザーのデスクトップにregファイルが出来上がります。
regedit /e C:\Users\%username%\Desktop\outlook_account.reg HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\Profiles\Outlook
このregファイルにはサーバーに接続するパスワードは含まれていません。
引っ越し先のOutlookの初回送受信時にはパスワード入力が必要になります。
エクスポートするレジストリの場所は
Microsoft Outlook for Microsoft 365 MSO (バージョン 2210 ビルド 16.0.15726.20188) 32 ビット
におけるものとなっています。
環境によってはレジストリの場所は変わる場合があります。
引っ越し先のOutlookはまだ起動しない
pstファイル設置とレジストリ更新が済むまでは起動しないように。
引っ越し先にpstファイル置く
引っ越し先PCに下記フォルダーを作ります。
C:\Users\%username%\Documents\Outlook ファイル
コマンドプロンプトの下記コマンドで作成もできます。
md "C:\Users\%username%\Documents\Outlook ファイル"
新規作成した上記フォルダーに引っ越し 元 からコピーしてきたpstファイルを置きます。
引っ越し先でアカウント情報設定
引っ越し 元 でエクスポートした『outlook_account.reg』を、引っ越し 先 で実行。
引っ越し先のOutlook起動
初回起動時に下記が出るので、『規定のプロファイルとして設定』にチェック入れて『OK』。
また、初回の送受信ではサーバーに接続するためのパスワードを入力する必要があります。
レジストリーではアカウント情報は引っ越せるのですが、パスワードまでは引っ越せません。
蛇足
レジストリに触るようなことは極力したくないから…
- メールアカウント情報(regファイル)はOutlook初期設定時のみ保存。
- 日常的なバックアップはpstファイルだけ。
で十分かも。
参考サイトさん
バージョン
Windows 10 Pro 21H2 OSビルド 19045.2311
Microsoft Outlook for Microsoft 365 MSO (バージョン 2210 ビルド 16.0.15726.20188) 32 ビット