概要
「パスワードありのユーザーだけど、Windows起動時に自動ログインしたい」
といったちょっと特殊な要件。
管理者権限を持たないユーザーであっても、レジストリーの値を 『参照すること』 は可能です。
管理者以外が物理的にアクセスできるPCでこの設定を行うと、重要なユーザーのパスワードが漏洩してしまう可能性があります。
レジストリーに設定追加
レジストリーの下記フォルダーのキーに設定することで可能になります。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
デフォルトでは用意されていないキーもあるので、それについては新規作成。
設定するキー(ActiveDirectoryのドメイン参加済PCの場合)
名前 | 種類 | データ | 備考 |
---|---|---|---|
AutoAdminLogon | REG_GZ | 1 | |
DefaultDomainName | REG_GZ | ドメイン名 | 『※※.local』の場合『※※』だけでOK。 |
DefaultUserName | REG_GZ | ユーザー名 | |
DefaultPassword | REG_GZ | ぱすわーど |
設定するキー(ドメインに参加していないPCの場合)
- AutoAdminLogon
- DefaultUserName
- DefaultPassword
の3つのキーでよいです。
『DefaultDomainName』キーは無くてもOK。
パスワードを変更した場合
自動ログインできなくなります。
また、新しいパスワードを使って手動でログインしても、レジストリーの DefaultPassword
の値は更新されません。
あくまで レジストリーには固定値が設定されているだけ で、パスワード変更は同期されません。
『ある日を境に自動ログインできなくなった』とならないように注意。
バージョン
Windows 10 Pro 21H2 OSビルド 19044.1865