ETWSの仕様についての備忘録
経緯
業務アプリ開発でETWSを扱う機会があったのですが、そもそもよく知らない and 軽くググったくらいだと仕様についてまとまった日本語資料が見つけられなかくて苦労したので、同じような境遇の方と将来の自分のために記事にしておくことにしました。
長くなりそうなので、随時追記していく予定です。
結論
アプリからでは直接ETWSを扱うことはできなさそうです。。。
ハードベンダに、APIを用意してもらえればワンちゃん🐕あります。
注意
- 仕様が改定されて、情報が古くなっている可能性があります。
- 3Gと4G、5Gでは仕組みが若干異なるようですが、ここでは主に4G以降用の仕様について述べています。
ETWSとは
通信キャリアからモバイル端末に届く緊急地震速報のこと。
Earthquake and Tsunami Warning Systemの略で
3GPPが策定した標準仕様「Cell Broadcast Service(CBS)」を元に策定された、自然災害や武力衝突、大規模事故などの警報システムのこと。
ETWSの仕様はNTTドコモの技術をベースに仕様が策定された。
国際仕様として策定されたので、海外においても受信可能なようです。
ETWSの概要
ETWS配信メッセージは2つにわかれている。
- 第一通知(Primary Notification)
- 第二通知(Secondary Notification)
第一通知は最短4秒で配信するため、少ない情報(地震、津波などのパターン)しか送れない。
第二通知は第一通知の補足情報(ある程度の長さの文章)を含めることができる。
デバイスに届くまでの仕組み
基本的には元となったCBS(エリアメールの仕組み)と同様であるようだが、
最速で配信させるためにNTTドコモが開発したアーキテクチャを採用しているみたいです。
第一通知、第二通知で配信方法は同様です。
ETWSのネットワーク構成1
3Gと4Gで配信方式が異なるので、情報配信からデバイスに届くまで
3Gでは最短9秒、4Gでは最短4秒となるようです。
略語 | 名称 | 役割 | 概要 |
---|---|---|---|
CBE | Cell Broadcast Entity | 情報配信元 | 気象庁などのシステム |
CBC | Cell Broadcast Center | 同法配信装置 | メッセージ作成と配信先の決定 |
MME | Mobility Management Entity | 移動管理装置 | eNBへの信号発信とCBCへの返答発信 |
eNB | eNodeB | 無線基地局 | 信号を電波に変換し発信 |
TA | Tracking Area | LTEの位置登録エリア | デバイスが通信可能なエリア |
EA | Emergency Area | 自由に定義するエリア | キャリア独自に定義するエリア |
デバイスに届く内容
第一通知と第二通知で特定の領域のバイナリを使用することで区別することができます。
- 第一通知はSIB10と呼ばれる領域を使用する。
- 第二通知はSIB11と呼ばれる領域を使用する。
デバイスは上記の領域の有無でETWSかそれ意外かを判断し、
ブザー鳴動やメッセージ表示を行う。
SIB10
System Information Block Type10の略2
--執筆中--
SIB11
System Information Block Type11の略3
--執筆中--
アプリでETWSを扱うには???
--執筆予定--