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メルペイのトップ画面には、「N.A.S.A.」があるらしい。

Last updated at Posted at 2020-09-27

はじめに

IT業界にいる方なら、ニュースやQiita、書籍、または企業のIT部門が発信しているブログなどから、技術やトレンドをインプットしていると思います。

こうしたインプットの中から、少しでもアウトプットをしていかなければと思い、その月の気になった記事やニュース、技術などをピックアップして、なにか書いてみようと思いました。

今月の気になること

さっそくですが、今月の題材です。
初回は、メルカリとメルペイが発信されている、デザインにまつわるブログの、**複雑性をシンプルに。メルペイTOP画面に込めたデザインの思想。**という記事の紹介です。
メルペイのトップ画面には、「N.A.S.A.」と呼ばれるエリアがあるそうです。
アメリカ航空宇宙局のことではではありません。
そのエリアには、メルペイの体験に対するこだわりが見えました。

N.A.S.A.ってなんだ!?

メルカリのトップ画面には3つのフェーズがあり、利用しているユーザーがどのフェーズにいるかによって、トップ画面でできることが違っているそうです。
ユーザーごとに利用目的が違うが、トップ画面の使命は、どのフェーズのユーザーに対しても**「お金」に関する体験を共有する**こと。
そんななか、UXリサーチにおいて、「この画面を開いたら、自分は一体何をすれば良いのか?」という迷いの声が多く寄せられた。
それを解決するために生まれたのが、「N.A.S.A.」です。

一方お客さま側では「この画面を開いたら、自分は一体何をすれば良いのか?」そんな迷いを抱く声がUXリサーチで多く寄せられました。
私たちが最適なタイミングで提供したい有益な体験と、お客さまの不安と期待がマッチングされる、そんな場所が必要でした。
そこで生まれたのが、通称N.A.S.A.「Next Action Support Area」です。
読んで字の如く、お客さまのその時の状態に沿って「自分が次に何をすればお得・便利になるのか」に気付いてもらい、行動に移せるエリアとなっています。

気になったポイント

チュートリアルじゃないんだ...

もし私なら、「この画面を開いたら、自分は一体何をすれば良いのか?」
そんな問いが出たときに、おそらく最初に提案するのはチュートリアルの導入でした。
しかしよく考えてみると、チュートリアルってそんなに読まれているものなのでしょうか。
少なくとも自分はあまり読んでいないことに気づきました...
加えて、チュートリアルというものは、一般的にアプリのインストール直後に1回だけ出すものですよね。
利用しているユーザーがどのフェーズにいるかによって、トップ画面でできることが違っているメルペイアプリでは、「この画面を開いたら、自分は一体何をすれば良いのか?」という問いはチュートリアルでは解決できないことに気づきました...
非常に浅はかな考えで恥ずかしいです。

N.A.S.A.たくさん置けばいいやん!

N.A.S.A.たくさん置けば、導線も増えていいやん!と浅はかな私は考えるでしょう。

しかし、このN.A.S.A.ですが、トップ画面に一つしか存在させないそうです。
そのこだわりは、N.A.S.A.が、「ユーザーが次にやることを明確にする」という役割を持っているからだそうです。

お客さまの次にやることを明確にすることがサポートエリアの役割なので、原則1つだけしか表示させないことが「体験価値」となるからです。

確かに、N.A.S.A.が複数あるアプリを想像してみると、やることがたくさんあってどれからやって良いのかわからない、と感じるユーザーがいる、つまり、N.A.S.A.の役割を果たせなくなるのかなと感じました。

一方で、身近なデザイナーの方に伺った話が頭をよぎりました。
「日本人はスタンプラリーのような、ミッションのあるUIを好む(スタンプカードを埋めたい、ミッションをコンプリートしたいという気持ちが強い傾向がある)ので、ユーザーに起こしてほしいアクションを一覧にし、アクションを起こしてくれたら視覚的に見せてあげる(スタンプカードを埋めるイメージ)UIが効果的です」

これも一種の解決策なのかもしれません。

私のスマホ(Android)に入っているアプリから、N.A.S.A.のようなものを探してみた

※N.A.S.A.があるから良くて、無いから悪いという話をしているわけではありません。

IKEA

ikea.png

N.A.S.A.は無いように見えます。
ベーシックなグロナビがあるだけで、何をして良いのかわからないというのはありますね。
話はそれますが、IKEAのアプリ、アップデートしてすごく使いやすくなったと思いませんか?
サクサク動くようになったし、紙のカタログに近い形で見れるようになって、すごくワクワクするようになったと思います。
個人的には、紙のカタログもそうですが、ぼーっと眺めたい気持ちもあるので、気に入っているアプリです。

ニトリ

nitori.png

N.A.S.A.っぽいものが...ある?(アプリ会員限定特典のところです)
ですが、固定表示っぽのですこし違う気もします。

MoneyTree

mt.png

N.A.S.A.は一見無いようにみえますね...
気になるところとしては、「ウィークリーレポート」のエリアをタップすると、その週の支出の、各カテゴリーごとの内訳が表示されますが、そのウィークリーレポート画面から、予算設定の画面に飛ばしたりしていたら、立派なN.A.S.A.になるかと思いました。

ZOZOTOWN

zozo.png

ZOZOTOWNでは、「服をブランド横断して探して、買う」のが目的になるので、「あなただけのタイムセール」がN.A.S.A.になるのでしょうか?
「あなただけのタイムセール」がどれほど「私だけの」タイムセールなのか、ロジックは不明ですが、特別感を出されると買いたくなりますね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
ほぼ独り言に近いシリーズになるかと思いますが、読んでくれたかたの気になったポイントや、「N.A.S.A.見つけたよ!」報告がコメント欄につくと嬉しいです。

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