1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

お題は不問!Qiita Engineer Festa 2023で記事投稿!

ViTのキーとバリューを小さくするPVTの進化【PVTv2】

Last updated at Posted at 2023-06-15

原論文
PVT v2: Improved Baselines with Pyramid Vision Transformer
https://arxiv.org/abs/2106.13797

関連研究

Vison Transformerの解説
https://qiita.com/wakanomi/items/55bba80338615c7cce73

CNN+ViTモデルの傾向【サーベイ】
https://qiita.com/wakayama_90b/items/96bf5d32b09cb0041c39

PVTの解説(PVTv2の元となったモデル)
https://qiita.com/wakayama_90b/items/77c4c6857210b73e24b8

結論

PVTから以下を改善した.

  • 位置埋め込みを削除
  • パッチ埋め込みに畳み込みを採用(局所的な認識を補助と特徴量のダウンサンプリング)
  • キーとバリューのダウンサンプリングに平均プーリングを採用
  • FFNにDWConvの追加(位置情報の保存と性能向上)

概要

ViTの問題に,計算量が膨大であるという問題点がある.この問題をPVT含め,PVTはキーとバリューをダウンサンプリングすることでこの問題を解決する.また,ViTは画像を小領域のパッチに分割し,パッチ間の類似度計算をする認識を行うため,パッチ内の特徴を抽出できず,画像の細かい認識が苦手である問題点もある.これをViTの構造に細かい認識が得意な畳み込み層を組み込むことにより,ViTの認識を補助する.
ViTにはパッチの情報を並列に処理するため,パッチの位置を保存するために,位置埋め込みを行う.しかし,位置埋め込みによる性能低下する可能性がある.PVTv2は,FNNに畳み込み層を追加することにより,位置情報を保存の役割をすることにより,位置埋め込みを削除する.

モデル構造

PVTv2のモデル構造はPVTを元としたステージ4の階層型モデルが採用されている.以下に変更点を示す.

  • 位置埋め込みを削除
  • パッチ埋め込みに畳み込みを採用(局所的な認識を補助と特徴量のダウンサンプリング)
  • キーとバリューのダウンサンプリングに平均プーリングを採用
  • FFNにDWConvの追加(位置情報の保存と性能向上)

(注)以下のモデル構造はPVTv1
スクリーンショット 2023-06-15 17.56.23.png

パッチ埋め込みとFNNの改良

スクリーンショット 2023-06-15 17.52.55.png

パッチ埋め込み(a)

畳み込み処理でカーネルのサイズを大きくする.また,0パディング(特徴量の外周に0の値を付与する).特徴を抽出をオーバーラップさせる.オーバーラップとは,重複するようにカーネル(フィルタ)を通す.
図(a)の上段のPVTv1は特徴抽出で赤い範囲をずらした時に他と被らないようにする.下段のPVTv2は赤い範囲を被るように移動させる.

FFN(b)

カーネル3,パディング1のDWConvを追加する.PVTv2は位置埋め込みを行なっていない.これを,FFNに追加したDWConvを用いて位置情報の保存の役割をする.

スクリーンショット 2023-06-15 18.25.31.png

実験結果

画像分類,物体検出,セグメンテーションで良い精度.

まとめ

今回は,ViTのキーとバリューを小さくするPVTの進化【PVTv2】について解説した.
PVTを改善して良くなった.

1
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?