はじめに
Ubuntu Desktop を使用して作業をするとき、Windows と同じマウスカーソルを使用したかったため気合でマウスカーソルを変更した。
Windows では簡単に .cur
ファイルを適用すれば変えられるが、Ubuntu ではテーマというものの中に含まれているようで、とても面倒くさかった。
結果的にマウスカーソルを変えることはできたが、文献も少なくかなり面倒だったため、手順を残しておく。
元になるデフォルトのカーソルとテーマファイルをコピーする
元となるファイルは、/usr/share/icons/
ディレクトリに存在している。ここに存在するテーマは、Tweaks の Appearance 内で使用できるものとなっている。
ここにあるテーマディレクトリをユーザーのテーマ領域 ~/.icons/
にコピーし、カーソルを変更する下準備を完了させる。
コピーするものは以下の通り。
- テーマとして認識させるための
*.theme
ファイル - マウスカーソルの画像が収められている
cursors
ディレクトリ
# YOUR_THEME ディレクトリを作成
mkdir ~/.icons/YOUR_THEME
# テーマファイルをコピー
cp -ai /usr/share/icons/Yaru/*.theme ~/.icons/YOUR_THEME
# カーソルフォルダをコピー
cp -ai /usr/share/icons/Yaru/cursors ~/.icons/YOUR_THEME/
テーマファイルを書き換える
書き換えると言っても大したことではないが、自分好みな名前とコメントに書き換えておくと後々役立つかもしれない。
[Icon Theme]
Name=好きな名前
Comment=好きなコメント
Ubuntu で使えるカーソルファイルを用意する
前セクションでコピーしたカーソルフォルダを見ると、「 X11 カーソル」というファイル形式が含まれている。Windows では .cur
ファイルを直接使えたが、Ubuntu だと X11 カーソルファイルにしないといけない。そのため、変換するという一手間が必要となる。
もし、使用したいカーソルが X11
なら話は速いが、私が使いたかったのは .cur
ファイルだったので変換していく。
X11 カーソルを用意する
- Windows で使えるような
.cur
ファイルを用意する -
.cur
ファイルをgimp
で ubuntu の X11 カーソルファイルに変換する
このような手順を追うと X11 ファイルに変換できる。
GNU Image Manipulation Program (gimp)
という、フリーの画像編集ソフトを用いると X11 形式で書き出すことができる。
File > Export
を選択、Select File Type
から X11 Mouse Cursor
を選択して Export
すると良い。
これでカーソルファイルの用意が完了した。
気合でファイルを置き換えていく
ここが「気合で」と言っている本編である。ここからは根気のいる作業となっているため頑張ってください。
やることは至ってシンプルで、「コピーしたカーソルファイル」と「変換したカーソルファイル」の画像を見比べ、置き換えていくだけである。
ただ、とにかくファイル数が多い。すべてを見比べてやるのはとても根気がいる作業だった。がんばれ。
やり方
- 元ファイルの .cur と置き換えたいファイルの .cur を見比べる
- 対応が取れていそうなファイルを見つける (どっちの画像もリンク用っぽいなみたいに)
- 元ファイルの名前をコピーし削除 (ファイル名が重要なため)
- 新しいファイルをコピーし 3 の名前をペースト
- 以降繰り返し
おわり
カーソルファイルの置き換えが終わった方、お疲れ様です!
Ubuntu のカーソルファイルは特殊で、よくわからん文字列で認識されていたり、普通に被ってるファイルもあり、ファイル数が膨大で大変だったと思う。
なんでこんなファイル形式なのかはよくわからないが、Windows のように楽に変えられたらなと思った。
多分そもそもカーソルを Ubuntu で変える人が少ないため、ソースがかなり少なく大変だったが、カーソルを変えるだけで自分だけ感でるし、モチベが上がるのでぜひやってみてください!
お疲れ様でした!