この記事は、Lancers(ランサーズ) Advent Calendar 2022 の6日目の記事です。
昨日投稿された @igara さんの遊び心満載の記事もぜひ読んでみてください!
はじめに
初めまして。
ランサーズのバックエンドエンジニアのwadakatuです。
社会人1年目から今に至るまで業務時間のほとんどをLaravelに費やしてきました。
現在もランサーズ内のプロジェクトでLaravelを用いて開発を行なっています。
本稿の目的
この記事では、Laravel開発者として1歩を踏み出す際にチェックすべき人物・Webサイトをまとめます。
Laravelは、PHPのフレームワークとしては世界的に有名で多くの人から利用されています。
そのため、Laravelに関する情報は世の中に溢れています。
私自身もLaravelの学習を始めたときは、どの情報を見るべきかとても迷いました。
この記事を通して、皆様のLaravel情報収集がより効率的になれば幸いです。
人物
① Taylor Otwell
⭐️Laravelの生みの親⭐️
アカウント | URL |
---|---|
https://twitter.com/taylorotwell | |
GitHub | https://github.com/taylorotwell |
https://www.instagram.com/taylorcodes/?hl=ja |
一言で言うと、Laravelを作った偉大な おじさん お兄さんです。
この人が、Laravel本体の開発方針の全権を握っています。
Laravel本体のGitHubを見ると、以下の定型文でバサバサとプルリクを切り捨てているのが印象的です。
(大きなプロジェクトなので、秩序を保つのが大変そう。。)
この方のTwitterをフォローしておくと、Laravel本体やLaravelエコシステム関連の最新情報をいち早く拾うことが可能です。
意外とリプライにも反応しているので、Laravelについて思うことがあれば、Twitterでリプ投げてみるのもありです。
② Nuno Maduro
⭐️Taylor Otwell氏の右腕⭐️1
アカウント | URL |
---|---|
https://twitter.com/enunomaduro | |
GitHub | https://github.com/nunomaduro |
Blog | https://nunomaduro.com/ |
Laravel本体開発のコアメンバーの1人です。
Laravel本体の開発も行いながら、有名なLaravelパッケージの開発もされている方です。
例えば、以下のパッケージがとても有名です。
・Larastan(Laravel用のPHPStanラッパー)
・Collision(CLI上のエラーメッセージ表示ツール)
・Laravel Pint(Laravel用のコードスタイル整形ツール)
Laravel Pint と Collisionは、既に最新のLaravel本体の一部として組み込まれています。
なので、知らず知らずのうちに皆さんがお世話になっている(お世話になる)パッケージだと思います。
Laravel用のパッケージ開発に興味がある方は、ぜひこの方のTwitterやGitHubを確認してみてください。
③ Hirohisa Kawase
⭐️Laravel日本語ドキュメントの長
アカウント | URL |
---|---|
https://twitter.com/hirokws | |
GitHub | https://github.com/HiroKws |
Blog | https://kore1server.com/ |
Kawaseさんは、Laravel公式ドキュメントの日本語翻訳で有名な方です。
Laravel3.x ~ Laravel9.xまで主要なバージョンのほとんどを一人で翻訳されています。
Laravel公式ドキュメントは、全て英語なので英語が苦手な方は読むのが辛いはずです。
そんな時に、Kawaseさんが翻訳してくださったドキュメントが助けになってくれます。
私も、未だによくお世話になっています。
GitHubのリポジトリもあるので、タイポなどを見つけた場合は、プルリクエストを出してみるのも良いでしょう。
Kawaseさんは、随時スポンサーも募集されています。
持病の悪化やReadableからの広告収入が原因で、翻訳活動の継続が難しくなっているようです。
これからも元気に翻訳活動を続けていただくために、皆さんで応援していきましょう。
私も微力ながら、応援させていただきました。
質の高い翻訳をいつもありがとうございます🙇
④ ゆうきゃん
⭐️Laravelアウトプット日本一⭐️
アカウント | URL |
---|---|
https://twitter.com/ucan_lab | |
GitHub | https://github.com/ucan-lab |
Qiita | https://qiita.com/ucan-lab |
ゆうきゃんさんは、Laravelに関するアウトプット量がとても多い人です。
Qiitaでのコントリビューション数は、3万近くあります。(私と比べると200倍近く・・・凄すぎる。。)
以下の記事が、いいね数も1000越えの有名な記事です。
2019年に書かれた記事ですが、当時はLaravel Sail(Laravel側で用意してくれるDocker環境)もなく自分でDocker環境をLaravel用に構築する必要がありました。
そんな時代だったので、私含めて上記の記事に助けられた方も多いのではないでしょうか。
この記事の他にも、数多くのLaravelに関する記事を執筆されています。
また、過去に執筆した記事の更新頻度がとても高いのも、ゆうきゃんさんの記事の特徴です。(私も見習わないと。。)
何かLaravelで困りごとがあれば、一度ゆうきゃんさんの記事の一覧を眺めてみるのが良いでしょう。
Webサイト
① Laravel Docs
⭐️さいきょうの公式ドキュメント⭐️
Laravel公式ドキュメントは、Laravelを使うにあたって、避けては通れません。
Qiita, StackOverflowを見る前に、ここを確認しましょう。
肌感としては、開発中の疑問の5割から6割は公式ドキュメントを見れば解決するイメージです。
疑問が湧いたときは、まず最初に公式ドキュメントを確認する癖をつけましょう。
② Laravel日本語ドキュメント
⭐️英語苦手な方への助け舟⭐️
このサイトは、先ほども紹介したHirohisa Kawase
さんによってメンテナンスされているLaravel公式ドキュメントの日本語翻訳バージョンです。
日本語翻訳の構造は英語ドキュメントと行単位で一致するように翻訳をしているそうなので、公式ドキュメントと内容に相違はありません。
なので、英語が苦手なエンジニアの方はこちらを参照すると開発がより捗ると思います。
また、行単位で翻訳が一致しているので、公式ドキュメント(英語)と日本語ドキュメントを見比べながら読んでみると英語の勉強にもなりとても良さそうです。
※ 余談ですが、この日本語翻訳はLaravel側(Taylor Otwell氏)の公式ではありません。
※ 翻訳を管理しているリポジトリでも以下の注意書きがされています。
注意:Laravel開発者のTaylor Otwell氏は、英語のネイティプスピーカーです。英語しか理解できません。
自分の理解できないものには責任が持てないと言う理由から、 公式ドキュメントは英語のみです。
そのため、日本語翻訳を「公式」と呼ばないでください。 「日本語ドキュメント」、「和訳翻訳ドキュメント」など適切にお呼びください。
③ Laravel News
⭐️Laravelの最新情報をゲット⭐️
Laravel Newsは、Laravelの最新情報を手に入れるにはうってつけのWebサイトです。
主に、4つのカテゴリで構成されています。
-
ニュース
- Laravelの最新リリース情報
- Laravel関連パッケージのアップデート情報
-
チュートリアル
- ワンタイムパスワード認証実装チュートリアル
- PHPUnit & Pestを使ったUT作成チュートリアル
-
パッケージ
- Laravel関連パッケージのリリース情報
-
ポッドキャスト
- Laravelの機能やパッケージについての音声配信
ニュースレターも用意されているので、メールアドレスを登録すれば最新情報をいつでもメールで確認することもできます。
Laravel本体だけでなく関連パッケージの情報もまとめて手に入れることができるのはありがたいので私もよく閲覧しています。
④ Laravel Ecosystem
⭐️Laravelの便利機能がいっぱい⭐️
Laravelには、とても便利な機能やパッケージがたくさん存在しています。
Laravelが提供しているパッケージ群だけで、私達が思いつくことのほとんどは簡単に実装可能です。
- 支払い機能追加ならLaravel Casher
- 管理画面構築ならLaravel Nova
- LaravelアプリのデプロイならEnvoyer
これらは、あくまでも一例です。
しかし、それらを1つずつ調べていくのはとても大変です。
そんな時に、このサイトを覗いてみてください。
Laravelエコシステムの全てが網羅されているわけではないですが、かなり多くのパッケージやアプリケーションと出会えることでしょう。
⑤ Laravel Artisan Cheat Sheet
⭐️Artisanコマンド多すぎ問題解決⭐️
Laravelには、便利なArtisanコマンドが内蔵されています。
このコマンドを使うと、各クラスの自動作成ができたり、マイグレーションを実行することができます。
php artisan migrate <-- マイグレーション実行
php artisan key:generate <-- APP_KEY生成
しかし、バージョンが上がり、便利になるにつれてコマンド数も爆増しています。
Laravel 9.xでは、実に104ものコマンドがあるそうです。
Laravel 6.xの頃と比べると30個も増えています。
このサイトでは、オプションも含めて全てのコマンドが網羅されています。
しかも、Laravel本体の開発チームがこのサイトを管理しているので、信頼できます。
php artisan list
を打つとArtisanコマンドの多さに圧倒されるかもしれませんが、このサイトがあればもう平気です。
番外編
Laravelの歴史について学ぶことができるドキュメンタリーがYoutubeに公開されています。
この動画を見るだけでは、技術的な向上は得られません。
しかし、Laravelが作られた経緯やLaravelのコアメンバーとしての働き方など、他では知ることのできない情報を手に入れることができます。
ぜひ一度試聴してみてください。
おわりに
以上が、Laravel開発者になるぞと意気込む人たちにまずチェックしていただきたい人物・Webサイトです。
ここで紹介した人物・Webサイトをチェックしていただくと、Laravel開発者として必要な情報は一通り手に入ると思います。
あとは、ご自身の携わるプロジェクトで使用する技術などに応じて、調べる範囲を広げてみてください。
エンジニアの人生の大半は、調べることに時間を多く費やします。
いかに質の良い情報を短時間で手に入れられるかが大切です。
まずは、一次情報にアクセスしてその後に二字情報に頼るように心がけましょう。
一緒にLaravel界隈をもっと盛り上げていきましょう!!
ご拝読いただきありがとうございました🙇♂️
明日は、@koji9412さんの記事です。
期待して、待ちましょう!
※ 既に、つよつよLaravel開発者な皆さんにお願いです。
皆さんのおすすめの人物・Webサイトもあればコメント欄にて是非教えてください。
私も是非参考にさせていただきたいです。
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本当に右腕かどうかは知らないです。。 ↩