はじめに
資格取得に向けた勉強でのみAWSの知識を身に着けた人間が、
GameDayの参加に向けて実務的な知識を手に入れるため、
Simulearnに取り組みながら知った魅力をアウトプットする記事です。
資格→ハンズオンへ移行する際に出てきた障壁や、
その障壁を取り除くSimuLearnの魅力を中心にまとめています。
AWS GameDayに向けた準備
詳しい経緯は省きますが、AWS GameDayに参加する機会を頂けました。
ですが、私はAWS認定試験にむけた学習でしか知識を得ておらず、ハンズオンや実務に近い事例に関する知識が求められるGameDayに参加できる状態ではなかったです。
そこで、所属しているコミュニティの方が紹介していた、AWS Skill Builderのトレーニングコンテンツの一つである「AWS Simuleran」に手を伸ばしました。
そもそもAWS Skill Builderとは
(AWS Skill Builder:https://skillbuilder.aws/simulearn?trk=gbl-SCWB-0001)
Simulearnをコンテンツの一つとして扱う「AWS Skill Builder」とは、AWSが取り扱う各サービスの詳細な情報から、資格試験のために必要な事前情報、デベロッパーや機械学習、AIといったテーマ別の学習をまとめて行うことができる学習コンテンツです。
日本円で月額5千円弱の料金が必要になりますが、この月額プランに加入せずとも受けられるトレーニングがあるため、AWSでの学習方法に迷っている方がいましたら、一度覗いてみていただきたいです(上記画像下にリンクを置いています)。
座学からハンズオンへシフトする際の障壁
SimuLearnの魅力を伝える前に、私が資格学習からハンズオン学習へシフトする際の障壁を書こうと思います。
障壁は主に以下の2点でした。
- 料金の不明確性
- 学習の方針が定まらない
料金の不明確性
いざハンズオンを開始すると、
「いつの間にかEC2の使用料金がウン万円になっている!?」
なんてことにはならないとは思いますが、万が一の可能性を考えてしまい、
手をすんなり伸ばすことはできませんでした..。
(あと利用料金にも詳しくない)
学習に必要なステージが整っていない
「S3で静的ウェブサイトを立ててみたいが、HTMLの素材がない」
「IAM Access Analyzerを使ってみたいけど、外部アクセス用のIAMユーザーってどう作成すればいいの?」
「WebACLでアクセスを拒否したいけど、適切なターゲットが思いつかない」
など、いざハンズオンの学習を始めようと思っていても、具体的な学習を行うステージや、組み立てた機能を試す素材が整っていない、整え方もわからないため、滑らかに学習を進められない経験がありました。
後に紹介しますが、AWS SimuLearnはこれらの障壁を取り払い、ハンズオン学習に着手できるような魅力が詰まっています。
AWS SimuLearnについて
(引用元:https://skillbuilder.aws/simulearn?trk=gbl-SCWB-0001)
SimuLearnは、仮想顧客を相手に、アーキテクチャの提案・ハンズオンにおける組み立てを、「安全でリスクのない環境で」行えるシミュレーショントレーニングです。
AWS SimuLearnの魅力は以下4点
1. サービスの基礎も学べるため、学び始めの方にも適している
2. 現実的なシナリオ × 実践的なトレーニング
3. 練習問題が用意されている
4. サービスの利用料金が発生しない
魅力の1点ずつを説明していきます。
実際の画面を紹介したいですが、ガイドラインの違反が恐いため、
気になった方は以下のリンクから試していただきたいです
(AWS Skill Builder登録要)
1. サービスの基礎も学べるため、学び始めの方にも適している
AWS SimuLearnでは、サービスやカテゴリなど、テーマごとにコースが用意されていますが、ほとんどのコースのはじめに、サービスの機能や設定方法等の基礎が説明されるため、初めて触る聞いたことないサービスでも、気にせず学習を進めることができます。
近年話題になっている「生成AI」や「機械学習」のコースもあるため、もともとAWSに関する知識がある方でも、実用的なトレーニングが可能となると思います。
2. 現実的なシナリオ × 実践的なトレーニング
AWS SimuLearnでは、仮想顧客を相手に実践的なトレーニングを行うことができます。
例えば、「S3バケットで静的ウェブサイトを表示できるようにしたい」という要望を顧客から受け取れば、「S3の立ち上げ」から「実際のサイト(エラーページ)表示」までを、ハンズオンをしつつ学ぶことができます。
嬉しいことに、静的ウェブサイトとして表示するページや、エラーの際に表示するページの素材は用意されているので、事前に用意する必要はないです
また、セキュリティに関するテーマであれば、「セキュリティ違反を犯してくれるアカウント」が存在し、ネットワークに関するテーマならば、「アクセス拒否しなければならない存在」さえも用意してくれるため、一人では機能を確認するための状況を作りにくいサービスのハンズオンも体験できます。
3. 練習問題が用意されている
仮想顧客の要望に応えるソリューションを構築する際、構築順序については説明と順序があり、どちらかといえばインプット寄りの学習になってきます。
ハンズオンの学習では、説明される方法と順序を追うだけでも、とても参考になるとは思いますが、私は経験を積むごとに物足りなくなってきました。
何か自分で考え、ハンズオンでサービスが持つ機能を色々模索しながら、課題を解決したくなってきたのです。
しかし、SimuLearnには自分で考え、試行錯誤するための「課題」が用意されています。
どのような課題が設けられているかは忘れたため(orネタバレ防止のため)
すぐには出せないですが、私が体験した限り出題された課題は、どれも「サービスに対してある程度理解していること」が求められているように感じました。
4点目の魅力にもつながることですが、構築環境には必要最低限の権限が与えられているのと、サービス利用に対する料金は発生しないため、考えられる答えを存分に試せる環境が整えられています。
「どちらかといえば課題をめちゃくちゃ解きたい」という方は「AWS Jam」もおすすめです。
(課題を解くのがメインなので、ある程度ハンズオンに慣れている方向けかもしれないです)
(AWS Jam : https://aws.amazon.com/jp/training/digital/aws-jam/)
4. サービスの利用料金が発生しない
個人的にはこの要素が一番の推しポイントです。
やはりお金を気にせずハンズオンを行なえるというのは、とても気持ちのいいもので、存分に学習することができます。
終わりに
今回は、「資格を取って知識を身に着けたが、ハンズオンの知識をどう身に着けたらいいかわからない」という私の課題と、その解決策となった「AWS SimuLearn」についての紹介を記事にしました。
この記事が多くの人の参考になれば幸いです。