ユーザーとグループの管理
ユーザーアカウントと/etc/passwd
書式 ①root : ②x : ③0 : ④0 : ⑤root : ⑥/root : ⑦/bin/bash
①ユーザー名…システム内で一意のアカウント名.
②パスワード…暗号化されたパスワード.現在はシャドウパスワードとして「x」が入ります.
シャドウパスワードはetc/shadowに格納されていて、rootユーザーしか読み出しできません.
③UID…ユーザーを識別するための一意なID.rootは0、1~99はシステム管理用、そのほかは1000以降が割り当てられる.
④GID…グループを識別するための一意なID.
⑤GECOS…コメント.
⑥ホームディレクトリ…ユーザーのホームディレクトリの絶対パス.
⑦デフォルトシェル…ユーザーがログインしたり、新たにシェルを開いた際に起動されるシェルの絶対パス.
グループアカウントとetc/group
書式 ①root : ②x : ③0 : ④
①グループ名
②グループパスワード…グループメンバー用のパスワード.現在はシャドウパスワードとして「x」が入ります.
③GID…グループを識別するための一意なID.
④グループメンバー…本グループをサブグループとするユーザーのユーザー名を入れます.
コマンドを用いたユーザーとグループの管理
・ユーザーアカウントの作成
構文:useradd [オプション] {ユーザー名}
・既存のユーザーアカウントを変更
構文:usermod [オプション] {ユーザー名}
・ユーザーアカウントの削除
構文:userdel [オプション] {ユーザー名}
・パスワードの変更
構文:passwd [オプション] {ユーザー名}
・グループの作成
構文:groupadd {グループ名}
・既存のグループ情報の変更
構文:groupmod [オプション] {ユーザー名}
・グループの削除
構文:groupdel {グループ名}
・所属しているグループの確認
構文:id {ユーザー名}
ジョブスケジューリング
>croncronは、crondとcrontabから構成されています.デーモンは1分おきにcrontabファイルを調べ、実行すべきスケジュールがあればジョブを実行します.crontabの編集はエディタではなく、crontab -eコマンドを用います.
書式 # m h dom mon dow command
例)
00 00 * * 1 /usr/local/bin/backup ⇒ 毎週月曜日の0時00分にbackupファイルを実行
*/10 * * * * /usr/local/bin/syscheck ⇒ 10分おきにsyscheckを実行
atコマンド
1回限りの実行を予約します.
構文 at [オプション]
cronとatのアクセス制御
cronのアクセスを許可するユーザーを/etc/cron.allowに、拒否するユーザーを/etc/cron.denyに記載します.同様に、atのアクセスを許可するユーザーを/etc/at.allowに、拒否するユーザーを/etc/at.denyに記載します.
systemdによるスケジューリング
タイマーUnitを使うことで何らかのイベントから一定時間後から定期的に実行するといったモノトニックタイマーとカレンダー指定で定期的に実行するといったリアルタイムタイマーが挙げられます.
ローカライゼーションと国際化
ローカライゼーションとは、言語や通貨を地域や国に合わせることをいいます.国際化(i18n;internationalization). >ロケール 構文 locale [オプション]
現在のロケール設定を確認します.