概要
- 数週間ほど前からmacが熱くなりストレス溜まったことから、自力で解決方法を試みたりApple公式に相談した
- 丸一日かかったが、結局Appleサポートでは有用な解決が見出せなかった
- その後自力で解決できたかも。
- 同じような目にあっている人が、期待を裏切られたり時間を無駄にしないために、結局Appleが何をしてくれて何をしてくれないかを、まずはこのページで確認してほしいです。
使用しているMacの情報
機種名: MacBook Pro
機種ID: MacBookPro14,1
プロセッサ名: Dual-Core Intel Core i5
プロセッサ速度: 2.3 GHz
プロセッサの個数: 1
コアの総数: 2
二次キャッシュ(コア単位): 256 KB
三次キャッシュ: 4 MB
ハイパー・スレッディング・テクノロジ: 有効
メモリ: 8 GB
ブートROMのバージョン: 207.0.0.0.0
SMCバージョン(システム): 2.43f10
使用用途や設定など
- 主にプログラミングに使用(VScode、Xcode)、最近はrails5とswiftで開発
- 写真や動画は一切macに保存していない
- 主な起動アプリ・・・google chrome、quiver、slack、dash、
- 主にバックで動いているアプリ・・・dropbox(自動同期)、icloud(デスクトップを自動同期)、TimeMachine(気が向いたらバックアップとる)
- OnyXによるメンテナンス
症状
3週間ほど前からでしょうか。それまでと同じような使い方にも関わらず、本体が異様に熱くなり、ファンがよく回るようになりました。
触れないほどではないのですが、ファンがシャーと常に響かせているのは煩いですし、キーボードが熱いのはストレスです。
(我慢すれば使えるのですが、我慢して使うような安物の性能をmacに求めていません。)
3週間前はxcodeをインストールしてswiftを勉強し始めました。
Xcodeの操作中は本体が熱くなるのですが、仲間のエンジニアには「xcodeはそんなもの。メモリ16GBなければ辛いんじゃない」と言われて、まあそんなものかと割り切っていました。
問題は、それまで問題なく使えていたVScodeでのruby on railsのプログラミングでもmacが熱を持つようになったことです。再起動などを試しましたが一向に良くならず、ついにはchromeでブラウジングしているだけでも熱をもつようになったことから、何かがおかしいと思い対処しました。
解決の目標
ネットで調べたら、冷却ファンで解決!!とか書いてある記事も見たんですけど、そうじゃないんですね。
(熱くなってしまっている原因を根本的に無くしたい)
目標は、以前の快適に動く状態に戻ることです。
なお、Rubyのgemやpythonのライブラリを一からインストールし直すのは大変な手間なので、できればクリーンアップは避けたいところ。
Appleに電話前にやったこと
パソコン超初心者ならともかく、情報収集や解決を自力で試みようとする人であれば、以下のことくらいは検討すると思います。
再起動や接続端子を外すなど
言うまでもなし
CPU使用率の調査
アクティビティモニタから見るやつですね。
WindowsServerやkernel_taskが上位に来ている感じはしましたが、、、
ぶっちゃけ、これ見たところで、CPU使用率の高いものなんてコロコロ変わりますし、
そのCPU使用率が高すぎる値なのか正常な範囲内なのか、よくわかりません。
(健康診断の値だけを見せられて、健康かどうか判断しろと言われた感じです)
Spotlightによるインデックス作成オフ
そんな大量に新規データを作ったわけではないので、Spotlightのインデックス作成が原因である可能性は低いと思いつつも
Spotlightのインデックス作成工程がCPUに負荷かけるらしいので、OnyXを使ってオフにしました。
しかし、結果は変わらず
NVRAMのリセット
option + command + P + Rで電源入れる方法です
https://re-cyberrat.info/mac_thermal-runaway
SMCリセット
control + option + shift の3つのキーを押しながら、電源ボタンを10秒間押し続ける方法です
アップル公式に確認
心斎橋が自転車で行ける距離なのですが、今のAppleは窓口(genious bar)にいってもロクに対応してくれないので、まずはチャットで相談することにしました。
(チャットが繋がるだけでも楽天と比べたらマシですが)
チャットで試したこと
5分くらい待つと、担当者とつながります。
どういう症状か、以下のようなことを聞かれました
- 熱くなるのは、電源を入れた直後か、ログインする前か、ログインした後か、何かのアプリを立ち上げた後か
→ 電源を入れた後でも熱くなってきた気がします。でもファンが回るほど熱くなるのはログイン後かもしれません - どんな解決法を試したか
→ 自力での解決を試みたことは伝えました。
症状を伝えたら、ハード側の問題かソフト側の問題か見てみますと言われます。
教えてもらった方法は以下の通り
Apple Diagnostics ユーティリティから起動
Dボタンを押しながら起動すると、ハードウェアに問題があるのかと聞かれます。
問題ありませんと表示されました
macOS復元システムからの起動
command (⌘) + Rで起動するやつですね。
セーフモードで起動しましたが、全く改善できませんでした。
MacOSの再インストール
これは20分くらいかかります。
macOS復元システムから起動し、macOSの再インストールを選ぶと、OSをインストールしてくれます
残り23分から1分ごとにカウントダウンされてましたが、残り9分でいきなりログイン画面が表示されました。
(最初はスリープになったのかと思い、もう一度一からやり直しましたが、結果は変わらず)
そして、熱熱になる問題は何も解決されませんでした。
2度目のチャット、そしてプロフェッショナルとの電話
以上の方法を試してもダメだったので、もう一度チャットに連絡しました。
そしたら、最終手段であるディスクのクリーンアップを勧められたので、あまり気は進みませんでしたがクリーンアップすることにしました。
(timeMachineでバックアップとってなかったら泣きますね)
クリーンアップは一瞬で終わり、出荷時の状態に戻りました。
しかし、safari立ち上げて再びチャットしていたら、PCが熱熱に・・・
これを伝えると、もうディスクが故障しているので有償修理ですねと言われました。
修理代は5万くらいと言われましたが、(心の中で)Apple公式サイトから15万で購入して1年1ヶ月で壊れて修理費5万とかふざけんじゃねえとつぶやきました。
そんな修理代をホイホイ出せません、本当にハードが壊れているか現物見て診断してもらってから考えますと言ったところ、大阪の提携店を紹介して予約入れてもらいました。
一方でmacは初期化してしまったので、昨日バックアップとった状態に戻そうとしましたが、macOS復元システムから起動で、TImeMachineバックアップからの復元を選択したらバックアップリストには半年以上前のものまでしか表示されませんでした。
それを電話口のプロフェッショナルのスタッフに言ったら、デスクトップを遠隔で確認しつつ、ユーティリティから復元する方法を教えてもらいました。
(その方法だと最新のバックアップ状態に戻せるとのこと)
電話はそこで終わり。
復元は30分ほどかかりましたが、無事に復元できました。
その後に自力で試したこと
ハードの故障と言われましたが、どうも納得いきません
(もし1年1ヶ月で壊れるようなPCをあんな価格で公式で商売し、修理代を請求していたらAppleはとんでもない悪徳業者です。アプルウェイに改名したほうがいいです。)
そこで、再度自力での解決を試みました。
バッテリー温度測定アプリの導入
解決法を色々試しているうちに、熱すぎるのか正常なのか肌感覚ではわからなくなってきました。
そもそもイカれてるのが、バッテリーなのかCPUかすらもわかりません。
そこで、iStatというアプリを導入しました。
これだとバーにバッテリーやCPUの温度が表示されますので、何の作業中にPCが発熱しているのか客観的指標で測定できます。
ちなみに熱くなっている部位は、Yボタンの裏面当たりですので、おそらくCPUの発熱だと思います。
自動同期のオフ
これまでは、定期的なバックアップのためにdropboxとiCloudに自動同期されるように設定していました。
これが負担かけているのかと思い、とりあえず自動同期をオフにしました。
OnyXを使って、Spotlightもオフに設定しました。
あれ、直った?
その結果、この記事を書いている範囲において、異常発熱は感じられません。
(CPU温度40℃前後をキープ)
VScodeでRailsプログラム(vueを導入している)をローカルサーバーで動かしても、特に発熱なく動いています。
ただし、Xcodeでswiftプログラムを動かす(simulatorを起動させる)とCPU温度は一気に90℃まで上昇しましたので、xcodeはこんなものかもしれません。
ハードの問題ではないかも
診断プログラムを実行しても原因が特定できませんでしたが、そもそも診断プログラムは異常を検知して、さらに異常を表示するプログラムを組まれていて初めて「異常あり」と判定されます。(このへんは自分でプログラム書いてたらよくわかります)
なので、一つの検査結果を見て、「これは一切異常なし」と判断するのは、重要な異常サインを見逃す可能性があります。(医療診断と似ていますね。)
それにチャットでのやりとりでは、どこかに操作ミスがあったかもしれないので、本来ならプロがきちんと見た上で、異常ありなしを判断すべきです。
とりあえず直ったかもしれないので、自動同期を再開するなど一つずつ原因を探っていきます。
(追記)原因について
デスクトップに保存したファイルを自動的にicloudに上げる設定をしていたためと考えています。
作成したプログラムはとりあえずデスクトップに保管しているので、swift勉強のためにプログラムをデスクトップに作っては消しを繰り返したため、icloudとの同期に負担かかったかも。
そして、デスクトップクリーンアップ後も初期設定でicloudをオンにしたため、icloud上のデータをデスクトップに転送しようとPCが重くなったと考えています。
こういうのは、現物見て原因を追求しなければわからないため、チャットや電話だけで解決を図ろうとするAppleのサポートでは、やはり問題解決は難しいのではないかと思いました。
Appleのサポートについて
- 三現主義(現場、現物、現実)的なサポートは全く期待できない。
- 公式HPに書かれている内容以外には、特に何もしてくれない
- 何かしらの診断プログラムを導入したり、コマンド実行による診断方法は教えてくれない
再起動レベルの解決法も試さずに電話するユーザーが増えたんだとは思いますが、昔のようにgenious barに現物を持って行ったら、その場で真摯に対応してくれる姿勢はなくなってしまってますね。(予約取るまでの工程が非常に面倒です)
一応私は自然科学系の研究室出身で今は製造業に勤めている人間なので、三現主義や多面的評価で問題や状況を判断することを心がけていますが、今回のAppleサポートは納得できるものではありませんでした。
エンジニアや理系研究者レベルの人は、自力で解決できなかった問題がAppleサポートで解決できることを期待しないほうがよさそうです。
所感
ジョブズが仕切っていた時代と違って利益優先志向となってしまったApple社は、株価は上がっていますが、昔ほどのサポートの手厚さに感謝することがなくなってきています。
MacBookやiMac、iPhone、iPodなど、車1台分ほどのお金をApple社製品に費やしてますが、できれば見切りを付けたいです。(とはいえ、他に乗り換え先も浮かばないので、自民党に投票するくらいの気持ちでApple製品使います)