たとえば、
会社のようなコミュニティがあります。
そこに仮初めにも所属するあなたは、
ある朝ふと、こう思うかもしれません。
「この場所に、LT会という文化があったら、何かが変わるんじゃないかな」
でも、今の場を冷静に見渡してみると、
巻き込めそうな人は、せいぜい1人。
いや、その1人だっているか怪しい。
そんなとき、ついこう思ってしまいます。
「やっぱり、無理かもしれない」
「2人で始めるなんて、意味がない」
でも、いいえ。
やってみると、圧倒的に意味があります。
🌱 2人で始めることの意味
2人でLT会をやる。
それは、見ようによっては、
発表でもイベントでもないかもしれません。
ただ、確実に言えることは、
「語ること」「聞いてもらうこと」が、
対等に存在する場です。
たった2人だからこそ。
語りの濃度は高く、
聴くことの深さも増します。
そして、何よりも大切なのは、
「やってみた」という事実が残ること。
🌊 広げるとは、同じ場所に集めることだけじゃない
文化を広げる、というと、
ある取り組みをそのまま大きくする
(たとえば、30人規模に育てる)
…といったイメージを真っ先に持ちがちです。
でも、そうじゃなくてもいい。
広げ方は、もっと自由にとらえてもいい。
たとえば、あなたと誰かが2人でLT会を始めた。
そのLT会自体は、最後まで2人だったとしても。
それを見て、別の誰かが「いいな」と思って、
別の場所で、別の2人がLT会を始めたなら。
それは、
文化が“群島”のように広がったということ。
🛶 渡すのは、ノウハウと、ほんの少しの勇気
LT会を開くノウハウそのものは、
そんなに難しくありません。
それこそ、2人なら。
今日にでも始められる、まさに今これから。
必要なのは、
「語ってもいい」「聞いてもらえる」安心感と、
「やってみようかな」という小さな勇気だけ。
同じ場所で開催できなくてもいい。
刺激を受けた誰かが別の場所で始めてくれたら、
それは“広がった”ということです。
🌸 そして、いつか──
運がよければ、ご縁があれば。
バラバラに歩んだ群島同士もいつかは、
「年に1回くらい、合同でやってみる?」
声をかけ合う日が訪れるかもしれません。
虹の橋が架かる日。
それほどありえない未来じゃない。
でも、究極その日は来なくたっていい。
それぞれの場所で、
それぞれの語りが続いているなら、
緩やかな大集団が育っているということだから。
✨ 最後に
だから、もしあなたが
「2人しかいないけど、LT会をやってみたい」
と思ったなら、
ぜひ、やってみてください。
それは、文化の最小単位であり、
蝶の羽ばたきのひとつであり、
未来の誰かに勇気を渡す、
最初の一歩になるかもしれません。