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「第I幕 Netscape:マネージャー」からの学びメモ(2)(リーダーの作法/マイケル・ロップ)

Last updated at Posted at 2022-08-13

マイケル・ロップ氏の「リーダーの作法 ささいなことをていねいに」を読み解きながら、メモを残しています。

各章ごとにまとめていますが、章の原題ではなく私にとってのまとめをタイトルにつけなおしています。

この本との出会いと、アウトプットしながら読み解く経緯はこちらの記事で。

本文で登場する「ランズ」は、ロップ氏のネット上のハンドルネームです。
「はじめに」で、自身を「ロップ」とも「ランズ」とも呼ぶと宣言しています。

第I幕 『人の気持ちが分かる』基本的で難しいこと

「リーダーの作法 ささいなことをていねいに」は、大きくは3部構成になっています。

  • 第I幕 Netscape:マネージャー
  • 第II幕 Apple:ディレクター
  • 第III幕 Slack:エグゼクティブ

今回は 「第I幕 Netscape:マネージャー」の4章~6章について学びメモを残します。

第I幕 Netscape:マネージャー

4章 様子を見る、場をつかむ、味見をする
    4.1 様子を見る
    4.2 場をつかむ
    4.3 味見をする

5章 虫の知らせ
    5.1 虫の知らせとは何か
    5.2 待って、何? それがエッセンスなの? ちゃんと仕事しろってだけ? さよなら、ロップ
    5.3 虫の知らせを信じる
    5.4 何かが起きているが、何が起きているかはわからない

6章 プロフェッショナルとしての成長をはかる質問表
    6.1 プロフェッショナルとしての成長をはかる質問表
    6.2 常に前進
    6.3 具体的なフォローアップ

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4章 リーダーは、よきファシリテーターでもある

ロップ氏は様子を見る、場をつかむ、味見をすることを推奨しています。
image.png

この章で語られるリーダーシップは、ファシリテーションスキルとも重なるようです。
とくに様子を見て、場をつかむという部分は、よきファシリテーターそのものですね。

ただ、この章の真骨頂は味見をするだと思います。

  • アイデアの大事な部分を味わうことは、リーダーの仕事である。
  • 実際に味わい、よい質問することは、チームに敬意を示すことにもなる。
  • 口にするまで味はわからないものと心得る。
  • 味見で舌が鋭くなる。

おや? こうしてブレークダウンしてみると…。
味見をするとは実際に起きたことを大切にすることとも言えそうです。
あるいは、ふりかえりをすることのたとえでしょうか?
だとすれば、これも実はよきファシリテーターそのものかも。

味見をしないリーダーはマイクロマネジメントに傾倒しやすくなる。
そして安全性のない環境を生むとされていることが、ある意味答え合わせですね。

5章 違和感はとことん大切に

ロップ氏は気になることは掘り下げることを推奨しています。
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リーダーは、情報が足りない状況でも瞬時の判断をしなくてはなりません。
判断には、経験から培われた違和感のアンテナが重要な役割を果たします。
リスクに対処し最悪の事態を回避するには、違和感をとことん大切にすること。

優れたアンテナがキャッチする違和感は言語化より先に脳に届きます。
これは光が音よりも早く届くのと似ている気がします。

怪しい。間違った。ヤバい。そう、このつたない言葉の中にも真実があります。

とっさに言語化できないのは、脳が高速処理し、先に結論を出してくれたから。
むしろ本当に「ヤバい」ことほどそうなりがち。
無視せずとことん掘り下げると、言語化はほぼ必ず遅れてやってきます。

まれに空振りもあります。それでも誰かが感じた違和感なら検証することが大切。
空振りと明らかにすること自体にも、メリットがあります。
チームの安全性を高める…これだけでもかなり大きい!

4章の味見をするとは、先入観なしに経験と省察を積み重ねることで、違和感のアンテナの感度を高めること、とも言えそうです。

6章 成長は自分で問い続けないと間に合わない

ロップ氏は自身の成長への投資について、毎月ふりかえることを推奨しています。
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  • プロフェッショナルの成長とは、本来毎日起こるほど目まぐるしい。
  • それに対して、多くの人が公式に得られる評価フィードバックのスパンは長すぎる。
  • だから、評価基準を自分で持ち、年に何度も問い直すとよい。

(実際にはめったに訪れない)チャンスが訪れたとき、自分のキャリアプランにとって妥当な判断をくだすことにもつながります。

ここまでの雑感

この本の目次を目にしたとき、たしかに 「刺さった!」 と直感しました。
なにが刺さったのかまでは、はっきり言語化できていませんでした。
これも一種の 「経験を通じて、反射的に働く知恵」 なのかもしれません。

知識欲を満たすのではなく、語り合いたい種類の本。
誰かと内容について話すというより(それもよいですが)、本そのものと対話したい本。
今思えば、そんな出合いの高揚感がありました。

そう、言語化は直感のあとからやってくる。

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