1. はじめに
本稿ではVeritas FlexアプライアンスのNetBackupインスタンスをアップグレードする方法についてご紹介します。
FlexアプライアンスはDockerコンテナを基盤としてNetBackupを構築しているため、非常に可搬性・アジリティに優れており、ブラウザインターフェースから短時間(5分~10分程度で完了)、且つ容易な操作でバージョンアップ作業を完了することができます。
2. Veritas Flex アプライアンス とは?
Veritas Flex アプライアンスは Docker コンテナの環境を利用することで複数からなるNetBackupインスタンスを1つのFlexアプライアンスに統合可能です。Flexに統合することでマルチドメイン環境の管理を可能にし、運用効率性の向上、コスト(Capex, Opex)の最適化を実現します。現在、Flex 5150(Edge・SMB環境向け)、Flex5340(統合バックアップ・Enterprise環境向け)がラインナップされています。
3. インスタンスのアップグレード方法
それでは、Flexソフトウェア上にあるNetBackupインスタンスをアップグレードする方法についてご紹介します。
① 左側のFlex アプライアンス コンソールのインターフェイスから、[SystemTopology] のアイコンをクリックします。
③ [Manage]から[Upgrade Instance]を選択します。
④ メッセージを確認し、[Continue]をクリックします。
⑤ アップグレードしたいバージョンを選択し、[Precheck]を押下します。
互換性のプリチェックが行われます。
⑥ [Precheck was successful]のメッセージが表示されます。Precheckが完了したら、[Next]ボタンを押下します。
⑦ Smart Meter Customer Registration Keyを入力します。
※Smart Meter Customer Registration KeyとはSmart Meterを利用するため必要なファイルです。Registration KeyはSmart Meterポータル(https://taas.veritas.com/) から入手可能です。
⑨ アップデートが実行され、進捗状況が表示されます。
5分~10分程度で作業は完了します。
⑩ [Progress]が100%, [Status]がSuccessfulとなりました。
⑪ アップグレードを確定したい場合、[Manage]>[Upgrade Instance]>[Commit]を選択します。 元のバージョンに戻したい場合はRolebackをクリックします。(Commit前で、且つ24時間以内であればロールバックが可能です)
⑫ Commitを選択した場合、メッセージが表示されますのでCommitをクリックしてアップグレード完了となります。
<参考> RoleBackを選択した場合、以下が表示されますのでRoleBackボタンを押下します。
<参考> ロールバックステイタスが表示されます。[Status]にSuccessfulが表示されたらロールバック完了になります。
4. まとめ
いかがだったでしょうか、通常のNetBackupのアップグレードの場合、1~2時間程度かかる作業工程が、GUIの直観的な操作でわずか5分~10分程度で簡単にアップグレードできます。また、アップグレード作業後であっても24時間以内であれば元のバージョンに戻せますのでなにか手違いがあっても安心です。
バックアップの運用負荷、煩雑な管理でお悩みの方は活用を検討されてみてはいかがでしょうか。
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