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基幹系が走る仮想化環境をAWSへ移行するには

Last updated at Posted at 2019-08-15

はじめに

今回は仮想マシンのクラウド(AWS)への移行についてです。

この世には多くの移行ツールがありますが、災害対策ソリューションとして生まれたVeritas Resiliency Platform (VRP) も移行ツールとして使用することが可能です。VRPの高度なディザスタリカバリを応用することでミッションクリティカルな仮想化環境の移行や復元も分単位の誤差で実現できます。

移行できる環境

VMwareの場合はvCenterとESXiサーバ。
Hyper-Vの場合はWindowsサーバのOSを確認します。

環境 バージョン
vCenter 5.5 , 6.0 , 6.0U1 , 6.0U2 ,6.0 U3 , 6.5 , 6.5U1
ESXi 5.5 , 6.0 , 6.0U1 , 6.0U2 ,6.0 U3 , 6.5 , 6.5U1
Hyper-V 2012R2 , 2016

移行できる仮想マシンのOSはこちら。

種別 バージョン
RHEL 6.3 , 6.4 , 6.5 , 6.6 ,6.7 , 6.8 , 6.9 , 7.0 , 7.1 , 7.2 , 7.3
Windows 2008 R2 , 2012 , 2012 R2 , 2016

移行の仕組み

仮想環境とAWS双方に、VRPのコンポーネントを用意します。
WebUIでネットワークのマッピングや移行マシンのグループ作成などを行うと、
移行マシンのデータがAWSに送られてボリュームが構成されます。
image_06.png
定期的に移行対象(仮想マシン)の差分データを送り同期した状態を保つので、
移行時は最小限(差分データのみ)の転送で移行処理に入ります。

おおまかな流れは、下記の通りです。

  1. 仮想マシンの停止
  2. 仮想環境の登録解除(インベントリから除外)
  3. ネットワークインタフェース作成(AWS)
  4. インスタンス作成(AWS)
  5. インスタンス起動

移行時のあれこれ

移行グループを構成する際、AWSインスタンスに纏わるパラメータも定義します。

  • アベイラビリティゾーン・・・リージョン内の領域
  • ボリュームタイプ・・・・・・ストレージ(ディスク)の性能
  • インスタンスタイプ・・・・・CPU数やメモリの容量
  • セキュリティグループ・・・・ファイアウォール
  • プライベートIPアドレス・・・AWS(VPC)内のプライベートアドレス

移行を開始するとこれらの定義情報を基にインスタンスが自動的に作成され、
すぐに接続できる状態でたちあがります。

移行イメージ

移行を行う際は、WebUIを使用します。
管理画面で "移行" を選択
image_01.png
即座に移行処理が開始され、約20分で処理は完了。
image_03.png
事前に定義した通りのIPで構成され、起動しています。
image_05.png

商談のご相談はこちら

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ご記入いただきました内容はベリタスのプライバシーポリシーに従って管理されます。

おわりに

いかがでしょう...?
今回はAWSでしたが、このツールでAzureへの移行も行えます。

もちろん構築やセットアップが必要ですが、やり方は公開されているので
確認してみてください!
image_07.png

↑↑↑ それぞれ SlideShare にリンクしています

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