はじめに
今回は仮想マシンのクラウド(AWS)への移行についてです。
この世には多くの移行ツールがありますが、災害対策ソリューションとして生まれたVeritas Resiliency Platform (VRP) も移行ツールとして使用することが可能です。VRPの高度なディザスタリカバリを応用することでミッションクリティカルな仮想化環境の移行や復元も分単位の誤差で実現できます。
移行できる環境
VMwareの場合はvCenterとESXiサーバ。
Hyper-Vの場合はWindowsサーバのOSを確認します。
環境 | バージョン |
---|---|
vCenter | 5.5 , 6.0 , 6.0U1 , 6.0U2 ,6.0 U3 , 6.5 , 6.5U1 |
ESXi | 5.5 , 6.0 , 6.0U1 , 6.0U2 ,6.0 U3 , 6.5 , 6.5U1 |
Hyper-V | 2012R2 , 2016 |
移行できる仮想マシンのOSはこちら。
種別 | バージョン |
---|---|
RHEL | 6.3 , 6.4 , 6.5 , 6.6 ,6.7 , 6.8 , 6.9 , 7.0 , 7.1 , 7.2 , 7.3 |
Windows | 2008 R2 , 2012 , 2012 R2 , 2016 |
移行の仕組み
仮想環境とAWS双方に、VRPのコンポーネントを用意します。
WebUIでネットワークのマッピングや移行マシンのグループ作成などを行うと、
移行マシンのデータがAWSに送られてボリュームが構成されます。
定期的に移行対象(仮想マシン)の差分データを送り同期した状態を保つので、
移行時は最小限(差分データのみ)の転送で移行処理に入ります。
おおまかな流れは、下記の通りです。
- 仮想マシンの停止
- 仮想環境の登録解除(インベントリから除外)
- ネットワークインタフェース作成(AWS)
- インスタンス作成(AWS)
- インスタンス起動
移行時のあれこれ
移行グループを構成する際、AWSインスタンスに纏わるパラメータも定義します。
- アベイラビリティゾーン・・・リージョン内の領域
- ボリュームタイプ・・・・・・ストレージ(ディスク)の性能
- インスタンスタイプ・・・・・CPU数やメモリの容量
- セキュリティグループ・・・・ファイアウォール
- プライベートIPアドレス・・・AWS(VPC)内のプライベートアドレス
移行を開始するとこれらの定義情報を基にインスタンスが自動的に作成され、
すぐに接続できる状態でたちあがります。
移行イメージ
移行を行う際は、WebUIを使用します。
管理画面で "移行" を選択。
即座に移行処理が開始され、約20分で処理は完了。
事前に定義した通りのIPで構成され、起動しています。
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おわりに
いかがでしょう...?
今回はAWSでしたが、このツールでAzureへの移行も行えます。
もちろん構築やセットアップが必要ですが、やり方は公開されているので
確認してみてください!
- VRP 仮想環境の構築
Veritas Resiliency Platform3.3.2 ~オンプレミスへのデプロイメント~ - VRP AWS環境の構築
Veritas Resiliency Platform3.3.2 ~AWSへのデプロイメント~ - VRP セットアップと移行
Veritas Resiliency Platform3.3.2 ~AWSへのマイグレーション~
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