DifyでAI診断ボットを作成する方法 - 生成AI活用レベル診断ボットの実装例
はじめに
この記事では、Difyを使用して「生成AI活用レベル診断ボット」を作成する過程を紹介します。AIの活用レベルを診断するこのボットは、ユーザーの回答を分析し、適切なフィードバックを提供します。
環境設定
- プラットフォーム: Dify
- 使用モデル: Gemini 1.5 Flash
手順
1. アプリケーションの作成
- Difyダッシュボードで「Create Application」または「新規アプリケーション」を選択
- アプリケーションタイプ: チャットボット
- アプリ名: 生成AI活用レベル診断bot
- 説明: あなたの生成AI活用レベルをいくつかの質問とあなたの答えを通じて私が診断します。
2. プロンプトの設定
システムプロンプトに以下を入力:
システム: あなたは生成AI活用レベル診断の専門家です。ユーザーから提供された以下の回答を分析し、以下の基準に基づいて正確にレベルを判定してください。
## レベル判定基準
[レベル1からレベル5までの詳細な判定基準を記述]
## 評価の注意点
[評価時の注意点を列挙]
## ユーザーの回答
質問1: {{question1_answer}}
質問2: {{question2_answer}}
質問3: {{question3_answer}}
質問4: {{question4_answer}}
質問5: {{question5_answer}}
## 診断結果の出力
[診断結果の出力フォーマットを指定]
3. 変数の設定
-
question1_answer
からquestion5_answer
までの5つの変数を設定 - タイプ: テキスト
- 必須: オフ
4. 会話の開始設定
「チャットの強化」セクションで以下を設定:
こんにちは!生成AI活用レベル診断ボットです。あなたの生成AI活用レベルを診断を行います。以下の5つの質問にお応えください。
Q1. 生成AIとは何か、簡単に説明してください。
Q2. 生成AIを実際に使ったことはありますか?どのような場面で使いましたか?
Q3. 生成AIの倫理的な問題があることを知っていますか?問題点は、どのようなことが考えられますか?
Q4. 生成AIは今後どのように発展していくと思いますか?
Q5. 生成AIについて、他に何か知りたいことはありますか?
[回答例を提示]
5. モデレーション設定
- コンテンツのモデレーション: オン
- 不適切な単語やフレーズのリストを設定
6. テストと調整
- デバッグとプレビュー機能を使用してボットの動作をテスト
- 必要に応じてプロンプトや設定を調整
結果
完成したボットのURL: https://udify.app/chat/jayjUPj7foFwS8xK
まとめ
Difyを使用することで、複雑な診断ロジックを持つAIボットを比較的簡単に作成できました。プロンプトエンジニアリングと適切な変数設定が鍵となります。
注意点
- プロンプトの設計に時間をかけ、期待する出力を得られるよう調整が必要
- ユーザー体験を考慮し、質問の提示方法や回答形式を最適化することが重要
- 倫理的配慮を組み込むなど、AIの責任ある利用を心がける
この記事が、Difyを使用したAIボット開発の参考になれば幸いです。